当たり前の奇跡

2週連続、葬儀のために札幌へ行った。

先週は伯父が亡くなり、今週は伯母が後を追うように亡くなった。
まったく、仲良しなんだから。

伯父は93歳、伯母は90歳。
大往生なんて言葉は使いたくない。

伯父は戦争にも行ったと葬儀の中で初めて知った。
話好きな人だったけど、そんな話は一切しなかったな。

お通夜の夜に古い写真を出してみんなで眺めた。
高度成長期を一生懸命に駆け抜けた人生。希望にあふれた良い時代だったのかもしれない。

札幌へ行けばまた逢える気がするけれど、もういないんだね。



失った事をしっかり悲しんだ後。



今、当たり前のように居てくれる人を思う。

この当たり前は決して永遠ではなく、ある日突然簡単に消えてなくなるかもしれない。
もろくて、はかない奇跡。

奇跡の出会いと限りある時間を大切にしよう。


今のところ雪の少ない12月。

峠は冬らしい景色だったよ。