Carpe diem

Chi vuol esser lieto, sia: Di doman non vè certezza.

1月16日 四谷 北島亭

2010年01月23日 | 外食
1月16日 四谷 北島亭

私の誕生日なのでガッツリ食えるフレンチに行きました。結果は、「ガッツリ」過ぎました。理由は、この店の特殊なオーダシステムによるものです。

1.アラカルトはなくコースのみ。
 ただし、メニューには料理毎の値段が書かれていたので、混んでいる日のみのシステムなのかもしれません。または、一見さんはコースのみなのかもしれません。実際に、隣の常連らしきテーブルはアラカルトで注文しているようでした。

2.食べたいものは5品コースでしか選べない。
 コースは3種類準備されていて、3品と4品のシェフおすすめ料理コースと5品の好きな料理が選べるコースです。折角なので好きな料理を食べたいと思うと5品コースしか選択肢がありません。しかも、温前菜と魚と肉はテーブルで共通にしなくてはなりません。結局、各人が自由に選べるのは冷前菜を2品ずつになります。

ただでさえ、一皿の量がタップリあるのに5皿です。私でさえ苦しくなりました。家内は前菜の途中でお腹イッパイと言い出しました。サービスの人に「量を少な目にしてくれ。」と言ったのですが、「残して構いませんから」とのことでした。「出されたものは全て食う」をモットーにしていますので、家内の食べ切れない分も含めて平らげました。

料理は、繊細な味付けというより、ワインに合うようなしっかりした味で美味しかったです。


アミューズ。


家内の冷前菜。ウニとタルタルステーキ。


私の冷前菜。パテと鮭のマリネ。


温前菜。フォワグラ。


魚。甘鯛。


肉。牛ランプ肉。


ワインは、市価の倍程度でした。リストには産地はpomerolと書いてありましたが、多分間違いでフロンサックのCarolusだろうと思いオーダしました。確かが名前を変えたとのおぼろげな記憶がありました。実際には、Karolusの産地はhaut-medocでChateau Senejacのスペシャルキュベで別のワインでした。後で調べたら、フロンサックのCarolusはCarlmagnusに変名したようでした。樽の効いたワインはコッテリした料理に合いました。


デザート。
シェフ自らが厨房から出てきてハッピーバースデーを歌ってくれました。「歌わなくてもいいから、アラカルトで料理を出せよ。」とは気が弱いので言えませんでした。常連には対応していたのが気に障りました。料理がソコソコ美味しいだけに残念です。


最後に、プチフール。

私は、同じ店だけに通い続けることをしません。色々な店を試してみたいのです。従って、初めて行く、所謂一見さんとして店に行くことが多いです。店側から見ると常連客は大切で一見さんと差を付けるのは当然です。しかし、アラカルトを受け付けないというのは、やり過ぎだと思います。この日は満席だったので、皿出しを優先しての対応であったかもしれません。

もし、客単価を上げるために毎日行っていろのであれば問題だと思います。また、常連客と癒着していると店の評判が落ちると同時に、常連客の甘い評価を勘違いして仕事が雑になってしまうように思います。いずれにせよ店の良し悪しはシェフの性格に拠るところが大きいと感じています。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月21日 St-paul de Vence, ... | トップ | 12月22日 Antibes »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2010-12-24 14:58:19
繁忙期等はわかりませんが確かアラカルトでの注文、量の調整できましたよ。
ちなみに一見さんとして行きました。
コメントありがとうございます (so1)
2010-12-25 02:25:10
情報ありがとうございます。

私がお店に合わなかったのでしょうね。
記事には書きませんでしたが、この日は私は最後の客になってしまい、調理場から出てきたシェフの料理人でない時の一面を見ました。
スタッフに常連客への愚痴を言ったり、指を舐めながら伝票を繰り売上を計算する姿にガッカリしました。再訪はしませんね。

コメントを投稿

外食」カテゴリの最新記事