酒どころ新潟には、新潟県醸造試験場、新潟清酒学校、新潟県酒造組合技術部会、新潟県酒造技術研究会、と、清酒技術に関係する組織が4つもあるそうです。そのうちの一つ、新潟県酒造技術研究会が主催する講習会が、8月26・27日の2日間にわたってホテル-オークラ新潟で行われました。(写真は講習のテキスト)
2日目、27日の講義の1コマを担当させていただきました。演題は「サケの世界マーケット」。聴講者は酒造技術者の方々なのでやや畑違いで恐縮でしたが、近年は輸出に力を入れられる蔵元が多いので、興味を持っていただけたのではないかと思います。
このスライドは2014年の日本からの酒類の輸出額295億円の内訳。赤い部分が清酒、115億円でトップ。続いて、黄色のビール、緑のウイスキーの順です。
会場はこんな感じ。受講者は約200人。新潟の酒造りパワーと、蔵元の熱心さを感じます。
これは、世界のマイクロ・サケ・ブルワリーのスライド。現在、アメリカ、カナダなどに12箇所。さらに、年内開業予定が4箇所あります。
清酒ではありませんが、アメリカ製焼酎の事例紹介。日本名の「Shochu(焼酎)」より、韓国名の「Soju(焼酒)」という呼称が一般化しつつあることには多少の危惧を感じます。
これは、私の前のご講演者、月桂冠の醸造部長の山中さん。「新潟の研究会で月桂冠」、というのは誠に意外ですが、包み隠さず話される細部にわたる造りの情報に、皆さん熱心に聞き入っておられました。
これは、研究会の最後に行われた、あたらしい酒造杜氏の認証式です。
新潟県は、かつてよりは減ったとは言え90社もの清酒の蔵元があり、「県あたり蔵元数で日本トップ」です。数が多いと言うことは、それ自体がとても大きな力なのだと改めて感じました。当社は、新潟県の多くの清酒蔵元にお取引をいただいています。また、半世紀以上継続的にお取引いただいているお客様が多くあります。改めて感謝を申し上げます。
喜多常夫(代表取締役)
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