三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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資本主義への抗い方  一人の生活者の実践報告

2019年02月18日 | 海南島近現代史研究会
 以下は、今月(2019年2月)9日に開催した海南島近現代史研究会第23回定例研究会での小田伸也さんの報告(資本主義への抗い方  一人の生活者の実践報告)の要旨です。


■資本主義への抗い方  一人の生活者の実践報告■
1 資本主義についての私の定義
 ・資本主義=欲望の際限ない拡大と富の無限の蓄積
 ・資本主義のエートス(倫理的生活様式)とは、拡大・成長が豊かさをもたらすという価値観
  が基調
 ・「中心(「先進国」等)」と「周辺(「途上国」等)」から構成。フロンティアを広げることによって
  「中心」が利潤率を高め、資本の自己増殖を推進していくシステム 
  →戦争、植民地支配、経済の不安定化・崩壊、地球環境の破壊等

2 資本主義社会から共産主義社会への過渡期をどう生きるか
 ・個人レベル
   ・「賃労働」(資本の下で資本を拡大再生産させるための労働)を出来るだけ少なくする。
    →低収入・低支出
      世界のGDPは70兆ドル強。これを世界人口で割れば1万ドル。仮に1ドル100円と
      すれば、一人当たりGDPは100万円。→収入の目安
   ・「商品」(購入には賃労働で得た貨幣が必要)を出来るだけ購入しない。
    →自給自足
   
 ・日本社会レベル
  個々人が可能な限り自給→不足分を地域で調達→さらなる不足分を国内で調達
  →貿易はオプション(他国に振り回されたり、逆に他国を振り回すことのない状態)
   ※江戸時代は、国内でほぼ自給できる経済基盤の上に管理貿易を行うことで成り立って
    いたよう。
  ⇒将来の日本社会は、江戸時代よりはるかに進んだテクノロジーと国内のあらゆる人的・
   物的資源をフル活用してその範囲内でやって行けるようになる。

 ・最終目標:「能力に応じて働き必要に応じて受け取る」共産主義社会の実現。どのような状
      況に生まれても全ての個人の幸福度が平等になるような社会

 ・最終目標に向けて生きている間に何が出来るのか?
  ・制約事項:能力・年齢・家族・時代状況・その他しがらみ等
  →まずは、自分自身を資本主義社会から出来るだけ解放し、可能な限り共産主義社会的な
   ライフスタイルを採用する≒資本主義に抗う

3 現在のライフスタイル ※2009年ぐらいから構想し2012年から実行
 ・暫定方針
   ① 可能な限り自給自足(とりあえず家庭菜園と年収100万円程度の生活)
   ② ①以外の時間を、社会問題の解決に充てる(取り組む問題は何でもあり)
     ※両親は公営住宅暮らしで生活保護より少し上の生活水準。ゆえに受け継ぐ財産は
      皆無
     ※体は少し弱め。独身
     ※フルタイム労働はこれまで4年間だけ。あとはパート労働。生活水準は大学進学以
      降不変

 ・現況
   ・収支
   ◆収入
    100万円
     ※週20時間弱労働(労働日は2~3日@週。パートは失業リスク分散の為二つかけもち
      (清掃とマンション管理員)。社会保険・健保はなしのため国保加入)
   ◆支出
    基本生活費(@月) 単位:円
     保険関係  6,500(生保・火災保険他)
     通信費    4,500(携帯1,500円、プロバイダー3,000円)
     食費     8,000(一食90円目安)
     家賃    20,000(河内長野ワンルーム最安物件の場合)
     電気     2,000
     ガス      2,500
     水道      2,000
     サプリメント 1,500
     医療費    9,000(国民健康保険料6,000円含む)
     土地維持費 1,500(年二回の草刈り時の交通費他)
     備品      3,000(家電等の更新費用)
     交通費    5,000(ほぼ活動関連)
     雑費     10,000(ほぼ活動関連)
     所得税等   1,000
     国民年金     0(全額免除申請)
     合計    76,500(年間918,000)
   ◆収入-支出 1,000,000-918,000=82,000円

 ・家庭菜園
  ・面積20㎡弱
  ・栽培している野菜(里芋・サツマイモ・人参・二十日大根・ホウレン草・チンゲン菜・エンドウ・
   モロッコ・ゴーヤー・キュウリ・ネギ・ニラ・オクラ)※他にお茶用にレモンバーム
   ※サツマイモ以外は自家採種、肥料は鶏糞、水も出来るだけ雨水利用なので費用はほぼ
   ゼロ

  ・避難用の原野
   三重県の某駅から徒歩30分の所に150坪の土地を100万円で購入(二人で共有。固定
   資産税はゼロ)。賃貸物件を追い出された時の避難用。ここで家庭菜園を試みるも獣害が
   ひどく断念
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