三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「麗水・順天事件の民間人犠牲者、72年を経て無罪判決」

2020年01月21日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/35528.html
「The Hankyoreh」 2020-01-21 07:42
■麗水・順天事件の民間人犠牲者、72年を経て無罪判決
 裁判所「犠牲者のチャン・ファンボンさん、犯罪要件を満たしていない」 
 裁判長「冤罪、正すのが遅れ遺族に申し訳ない」

【写真】20日、麗水・順天事件の民間人犠牲者チャン・ファンボンさんの再審宣告に出席した妻のチン・ジョムスンさん(97)と娘のチャン・ギョンジャさん(75)//ハンギョレ新聞社

 麗水・順天(ヨス・スンチョン)事件の発生から72年を経て、ようやく民間人犠牲者に無罪判決が下された。
 光州(クァンジュ)地裁順天支部刑事1部(キム・ジョンア裁判長)は、20日に順天支部316号刑事中法廷で開かれた麗水・順天事件の民間人犠牲者チャン・ファンボンさん(当時29、順天駅の鉄道員)の再審で、無罪を言い渡した。被告人が生存受刑者だった済州4・3事件の再審とは違い、死亡した被害者に対して、公訴棄却ではなく無罪判決を下したことで、類似の再審請求が続出するものとみられる。
 裁判所は判決文で「検察が復元した公訴事実のうち、布告令2号違反は米軍政当時宣布したもので、すでに効力を失い、内乱罪は場所、日時、行為などが特定されないなど、犯罪構成要件を満たしていない」と述べた。また「内容上、不法行為があるとしても、戒厳法が死刑を執行してから1年後に制定され、当時施行された戒厳令の効力をめぐって争いがあり、民間人を軍法会議に付すとともに公訴事実を通知しなかったことは手続き的に重大かつ明白な欠陥」と強調した。
 キム裁判長はさらに「民間人犠牲者の再審請求人3名の中で宣告に至ったのは1名のみで、2人は判決を待たずに亡くなってしまい、手続きを終了させられず残念だ。国家権力による冤罪被害については、刑事手続きを通じて個別に正すのではなく、特別法を制定して一括して解決すべきだ」と指摘した。
 キム裁判長は判決を言い渡した後、「チャンさんは左翼でも右翼でもない名誉ある鉄道公務員として、国の混乱期に黙々と勤務した。国家権力による被害をもっと早く回復してさしあげられなかったことを、低頭してお詫び申し上げる」と述べ、しばらく涙ぐんでいた。
 チャンさんらは、全羅南道順天で反乱軍を支援したという疑いで1948年11月10日に軍と警察に逮捕され、約20日後の同月30日に順天駅近くの現在は二水中学校となっている場所で銃殺された。当時、軍法会議は彼らに内乱と国権紊乱罪を適用して死刑を宣告し、執行した。
 62年後の2010年に行われた真実と和解のための過去事整理委員会による調査は、国家暴力被害者の名誉を回復する糸口を設けた。過去事整理委は「当時、軍と警察は順天地域で民間人438人を強制的に連行して殺害した。順天地域だけ2000人あまりが虐殺されたと推定される」と明らかにした。
 この調査結果を根拠として、チャンさんらの遺族たちは2011年10月に再審を請求した。順天地裁と光州高裁は再審を決定したが、検察は抗告・再抗告で対抗した。最高裁判所は昨年3月21日に「裁判所が発行した令状なしに軍と警察によって不法に逮捕・監禁されたことが認められる」として再審開始を決定した。この過程で7年5カ月がかかったため、3人の遺族のうち2人が死亡し、残る請求人は1人のみとなっていた。光州地裁順天支部は昨年4月29日に、麗水・順天事件で軍と警察に殺された民間人犠牲者チャン・ファンボンさん、シン・テスさん(当時32、農業)、イ・ギシンさん(当時22、農業)の3人の再審を開始した。

アン・グァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/925090.html
韓国語原文入力:2020-01-20 15:54


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/35310.html
「The Hankyoreh」 2019-12-23 20:49
■麗水・順天事件、民間人犠牲者再審で検察が無罪求刑
 「内乱の証拠ない…名誉回復は国家の義務」 
 光州地検順天支庁、来年1月20日、再審宣告

【写真】米国ライフ誌カール・マイダンス記者が撮った48年麗水・順天事件の惨状=麗水地域社会研究所提供//ハンギョレ新聞社

 検察が、1948年の麗水(ヨス)順天(スンチョン)事件当時に反乱軍に協力したという容疑で死刑になった民間人犠牲者の再審で無罪を求刑した。
 光州(クァンジュ)地検順天支庁は23日、光州地方裁判所順天支庁で開かれた麗水順天事件の犠牲者、チャン・ファンボン氏らの再審公判で「内乱および布告令違反の証拠がない。無罪を宣告してほしい」と明らかにした。検察は「再審開始以後、国家暴力による民間人犠牲事件という点で共感が形成され、その実状も明らかになった。遺族の痛みを推し量ることが難しかった」と伝えた。
 検察はさらに「犠牲者の名誉回復は国家の当然の義務だ。こうした努力が民間でなされ、検察も公訴の維持に最善を尽くした」と話した。犠牲者の容疑については、「決定的な訴訟記録や類似記録を確保できなかったが、軍事裁判の正当性に疑問があったことを認める。証拠として提出された命令書が、判決書に準ずるものとして通じ、死刑、無期懲役、無罪が宣告されたことが分かった」と付け加えた。
 遺族の弁護人は「再審の特性上、有罪判決が実体的事実と違うという点を確認しなければならない。内乱罪を犯したという実体がないので、当然無罪」と明らかにした。遺族のチャン・ギョンシムさんは「この裁判が大韓民国の歴史を変え、無念な方々を慰労する契機になってほしい。歴史的判決で大韓民国の民主主義が発展する契機になることを希望する」と話した。
 裁判所はこの日、弁論を終結して来年1月20日に宣告することにした。麗水順天事件当時に鉄道員だったチャン氏らは、1948年10月国軍が順天を奪還した直後に反乱軍を助けたという理由で逮捕され、22日後に軍事裁判所で内乱と国権紊乱罪で死刑の宣告を受け亡くなった。
 最高裁(大法院)は3月21日、「当時の判決文に具体的な犯罪事実と証拠の要旨が書かれておらず、順天奪還後に罪を争うに足る時間的冗長性もなく死刑が執行された。チャン氏らは合法的手続き抜きで逮捕・拘束されたと見られる」として再審の開始を決めた。

アン・クァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/921839.html
韓国語原文入力:2019-12-23 16:34


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34744.html
「The Hankyoreh」 登録:2019-10-24 09:46 修正:2019-10-25 01:27
■[インタビュー]「国家暴力の麗順事件被害者たち、恨みを秘めた証言のたびに号泣」
 順天大学麗順研究所長のチェ・ヒョンジュ教授

【写真】昨年から順天大学の麗順研究所長を務め「麗順抗争」被害者の証言の採録作業を進めているチェ・ヒョンジュ教授=写真・順天大学提供//ハンギョレ新聞社

 「国家暴力による無念の死、その後遺族が負った傷と苦痛を、歴史に一行でも残さなければならないと思います」
 順天大学麗順研究所長のチェ・ヒョンジュ教授(53・国語教育学科)は、麗水(ヨス)・順天(スンチョン)事件(麗順事件)71周年を二日後に控えた17日、複雑な心境で口を開いた。麗順研究所は2014年にセンターとしてスタートし、昨年研究所として正式に発足した。彼は所長についてから2年間、麗順抗争の証言を採録して発行する作業を率いている。5月に遺族14人の口述を収録した初の証言集『おれは罪がないから大丈夫だよ』が出た。まずは1000部の非売品として発刊した。さらに、来年初めに発刊する2冊目の証言集を準備している。

 昨年から麗水・順天の遺族らと会い 
 初の証言集『おれは罪がないから大丈夫だよ』 
 「70年余り強要された『沈黙』、聞くだけでも治癒に」 
 軍警の遺族、目撃者、公務員なども採録 
 「事件の実態」に接近…歴史的記録が「重要」 
 「特別法の制定を急ぎ、国が担うべき」

【写真】麗順研究所が発行した初の証言集『おれは罪がないから大丈夫だよ』の表紙//ハンギョレ新聞社

 「麗順抗争はいまだに『反乱』という烙印を押されたままです。公式の歴史もそうですが、国民の視線も同じです。遺族は今まで心の傷を表に出すことができないまま、息を殺して生きてきました。長い間大学の垣根の中で地域住民の苦痛に背を向けてきたのではないか、という自責の念と反省から採録を始めました」。
 チェ教授は昨年から研究員7人と共に録音と映像、写真などで採録をしている。講義と研究を並行し、遺族130人余りの口述を記録した。これをまとめた報告書を出し、大衆が共感できる内容を選んで2冊目の証言集に入れる予定だ。被害地域があまりにも広く、遺族の証言を採録するだけで4~5年はさらにかかるものと予想される。
 「遺族は恨みを秘めた証言をしながら涙を流すのが常で、採録者も一緒に泣くことが多いです。口述を終えた遺族たちは、沈黙を強要されてきた人生の経歴がようやく少しは認められたようだと言って感謝してくれます。そのため、採録は個人史を公式の歴史に編入させる過程であり、遺族の痛みと傷を癒す過程だと思います」
 チェ教授は、3歳の時に両親がいずれも虐殺された後に生きのびた歳月があまりに辛酸に満ちていて「戻れといわれたら絶対に戻れない」という遺族のイ・スクチャさん、25歳の父親が妻に「冷えるから早く帰りな。おれは罪がないから大丈夫だよ」という最後の言葉を残して連行されて戻って来なかったという遺族チョ・ソンジャさんの事例を紹介し、「痛みのないストーリーは一つもない」と話した。
 「まず麗水と順天の遺族会員を中心に採録中です。今年からは村の里長に紹介してもらい対象を選んでいます。被害者だけでなく、軍人や警察の遺族、目撃者や公務員なども採録し、『事件』の実体に一歩近づこうと思います」
 チェ教授は70年以上麗順抗争に理念の束縛がかけられたために証言の採録作業も遅れたとし、焦る思いをのぞかせた。彼は「麗水の地域社会研究所が1990年代後半、順天の全南東部社会研究所が2000年代に入って採録に乗り出した。しかし予算・人材の限界のため中断し、その成果も出版までには至らなかった」と伝えた。
 チェ教授は国家レベルの証言採録が必要だとし、このための特別法制定を求めた。同じ国家暴力被害事件である「済州4・3」や「光州5・18」は特別法が制定されたとし、麗水・順天事件の特別法案を先送りしている政界に矛先を向けた。「採録事業は政府が法律的根拠、人材と予算を持って進めなければならないのに(やらないがために)地域の大学や市民団体が乗り出さなければならなくなっている」と吐露した。
 「権力者たちはまだ国家の主が国民であることを悟っていないようです。もっと遅くなる前に遺族の涙を拭わなければなりません。遺族も亡くなってしまったら、もう採録も治癒も不可能になりますから」。
 彼は、政府と国会が目をつむっているために麗順研究所がやらねばならないことが山積みだとも話した。彼は現代史研究を通じて国民の共感を得て、遺族の痛みを治癒する事業に力を注ぐと誓った。すぐには真相解明は難しいとしても、被害者の犠牲と不幸を癒し補償することをこれ以上先送りにはできないと強調した。
 19日に71周年を迎えた麗順抗争について、彼は「解放直後、民族的な階級的矛盾が衝突して発生した悲劇。他の事件より重層的な構造と多様な言説が存在する。民衆生存権、外勢干渉、左右衝突、南北統一など朝鮮半島を縛り付けている矛盾が解決される日、『麗順』は抗争や蜂起、統一運動の起源として再評価されるだろう」と述べた。
 チェ教授は、全南大学で博士号を取り、2004年から順天大学に在職している。地域研究に焦点を合わせた順天大学智異山圏文化研究院長を務め、現在、全国教授労組の光州全南支部長として活動している。

アン・グァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/914364.html
韓国語原文入力:2019-10-24 02:04
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