三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「「セウォル号惨事特別捜査団」構成終える…来週から本格捜査」

2019年11月10日 | 韓国で
https://japanese.joins.com/JArticle/259414?servcode=300§code=300
「中央日報日本語版」 2019.11.08 16:26
■「セウォル号惨事特別捜査団」構成終える…来週から本格捜査
 「セウォル号惨事特別捜査団」が人的構成を終え、本格的な捜査に着手する。

 韓国最高検察庁は8日、捜査経験が豊富な検事8人を投入して特別捜査団を構成したと明らかにした。団長のイム・グァンヒョク安山支庁長(53)をはじめ、チョ・デホ最高検察庁人権捜査諮問官(46)、ヨン・ソンジン清州(チョンジュ)地検永同支庁長(44)ほか5人で、サムスンバイオロジクス粉飾決算、釜山(プサン)港湾運送労働組合就職不正事件などを暴いた検事が含まれた。
 人的構成を終えた特別捜査団は来週から本格的な捜査に入る。特別捜査団はその間、セウォル号惨事に関連する疑惑を全面的に改めて見直す計画だ。朴槿恵(パク・クネ)政権の対応の問題点から惨事当日の救助遅延、セウォル号惨事特別調査委員会の調査妨害、捜査縮小圧力などが捜査の対象になると予想される。
 尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長はイム団長に対し「セウォル号に関連するすべての疑惑を今回整理するという覚悟で臨んでほしい」と要求したという。


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34890.html
「The Hankyoreh」 2019-11-08 08:11
■セウォル号家族協議会、122人を告発…「救助惨事」の責任者らも告発対象に
 真相究明妨害したとして特別調査委員も含まれる

【写真】4・16セウォル号惨事の真相究明および安全社会建設のための被害者家族協議会のメンバーたちが今月5日午後、国会政論館で、セウォル号惨事の全面再捜査と責任者の処罰を求める記者会見を行っている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号遺族の会である「4・16セウォル号惨事家族協議会」(家族協議会)が今月15日、セウォル号の惨事に責任がある122人を検察に告発する。朴槿恵(パク・クネ)前大統領とファン・ギョアン当時法務部長官(現自由韓国党代表)をはじめ、真実究明を妨害したという疑惑を受けている「4・16セウォル号惨事特別調査委員会委員」(特調委員)や、救助の責任を放棄した海洋警察庁首脳部などが告発の対象だ。検察が惨事から5年後に「徹底した真相究明」を約束し、「セウォル号惨事特別捜査団」(特捜団)を立ち上げただけに、遺族たちの声に耳を傾けるものとみられる。
 家族協議会が告訴・告発する予定の122人は、大きく四つに分けられる。まず、セウォル号特調委員をはじめ、調査妨害の関係者たちだ。2015年1月に設置された第1期特調委は、一部の委員らの調査妨害に遭い、2016年9月に解体された。家族協議会は、特調委の調査妨害行為を主導したという疑惑がもたれているチョ・デファン、イ・ホン元特調委副委員長兼事務処長やソク・ドンヒョン、コ・ヨンジュ、チャ・ギファン元特措委員らを職権乱用と公務執行妨害の容疑で告発する予定だ。彼らは調査妨害の容疑で2017年10月に告発されたが、不起訴となったか、処分を受けなかった。
 セウォル号惨事の真相究明の妨害に関与した朴槿恵政府関係者たちも告発の対象だ。ユ・ギジュン、キム・ヨンソク元海洋水産部長官やチョ・ユンソン元大統領府政務首席、アン・ジョンボム元大統領府経済首席、イ・ビョンギ元大統領府秘書室長らだ。彼らは現在、特別調査委員会の調査妨害容疑などで起訴され、裁判を受けている。家族協議会は「彼らは海洋水産部の『セウォル号特調委関連懸案対応文書』などに関する内容で裁判を受けているが、特調委の解体と設立にかかわる議論過程などを追加し、再度告発する計画だ」と明らかにした。
 セウォル号惨事を救助惨事にした救助・指揮の首脳部も告発の対象となった。家族協議会はキム・ソクギュン海洋警察庁長(当時)とキム・スヒョン西海地方海警察庁長(当時)らに、セウォル号事故発生以後、セウォル号と交信がなかった点▽退船指示及び現場救助を指揮しなかった点▽救助権限と責任を著しく放棄した点などに対し、未必の故意による殺人容疑と公務執行妨害の疑いを問うことにした。彼らは該当容疑でセウォル号惨事後、捜査を受けたことがない。
 セウォル号惨事の被害者を誹謗したり、虚偽報道した政治家や報道関係者なども名誉毀損の疑いなどで告発される。「セウォル号惨事は一種の海上交通事故」と発言した「我が共和党」のホン・ムンジョン議員をはじめ、ホン・ジュンピョ元自由韓国党代表、キム・ジンテ自由韓国党議員、チャ・ミョンジン前議員などが含まれた。キル・ファニョン元韓国放送(KBS)社長、キム・ジャンギョム元文化放送(MBC)社長、パク・サンフ元文化放送部長ら報道関係者も告発の対象になった。セウォル号遺族を嘲弄する集会などを開いた父母連合や母親部隊、自由青年連合、自由大学生連合の代表も告発の対象だ。セウォル号反対デモを支援したことが明らかになったホ・チャンス全国経済人連合会会長(GS会長)も告発される予定だ。
 家族協議会は朴槿恵前大統領とファン・ギョアン前法務部長官など政府の責任者たちも、未必の故意による殺人罪や職権乱用罪、虚偽公文書作成罪などの疑いで告発する計画だ。災害時に「コントロールタワー」の責任を果たさなかったという理由からだ。セウォル号家族協議会側は、「すでに特定容疑で不起訴になったか、裁判を受けたとしても、新たな証拠があると思われた場合、告発内容に反映させる」と述べた。

パク・ジュニョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/916243.html
韓国語原文入力:2019-11-07 21:25


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34885.html
「The Hankyoreh」 2019-11-07 11:10
■セウォル号、救助失敗から「外圧」まで再び究明…ファン・ギョアン代表も含まれるか
 “解明されていない疑惑”、再捜査どうなる 
 
 2回の捜査は「尻切れ」という論議 
 「これ以上究明が必要ないというところまで捜査」 
 特捜団、すべてを調査するという意志 
 不十分な救助・DVR証拠改ざん疑惑など 
 社惨委の資料を受け取りまず検討 
 セウォル号惨事の責任者122人 
 家族協議会が15日に告訴・告発することに 
 捜査外圧疑惑、ファン・ギョアンも含む

【写真】セウォル号惨事家族協議会と市民たちが2日午後、ソウル光化門北側広場でセウォル号惨事の全面再捜査、責任者処罰、検察改革、積弊清算ための「国民告訴・告発人大会」を開いている。4・16セウォル号惨事家族協議会所属の母親たちがろうそくを掲げている=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 5年前、304人の高校生・乗客とともに海へ沈んだセウォル号は、いままで解明されていない問題だ。惨事直後に構成された検・警合同捜査本部と特別捜査チームの捜査は不十分であり、2017年に不実・外圧捜査の疑惑を捜査した検察2期特別捜査本部は「尻切れ」の結果を発表した。真相調査のために2015年に設置されたセウォル号特別調査委員会は、朴槿恵(パク・クネ)政府の組織的な妨害に悩まされた。
 「惨事当日、どのようなことが起きたのか、どのような措置が行われたのか、これ以上究明が必要でないとされるまで捜査を行おうということだ。他の(検察)庁にあるものも全部集めて、これまで調査されたすべてのものを集めて捜査を行う」。6日、セウォル号沈没惨事特別捜査団(特捜団)を構成して再捜査に着手した検察は、セウォル号の惨事の原因▽救助過程の問題点▽政府の対応及び指揮体系▽捜査外圧疑惑など、これまで提起されたすべての疑惑を調べると強調した。

◆セウォル号の救助対応は適切だったか
 特捜団はまず最初に「加湿器殺菌剤事件及び4・16セウォル号事件特別調査委員会」(社惨委)の記録をもらい受け、検討に乗り出す予定だ。社惨委はセウォル号特別調査委員会を受け継ぎ、昨年3月から真相究明活動を展開してきており、先月31日には「救助・捜索に関する中間調査結果」を発表した。
 社惨委の中間調査結果によると、海洋警察はセウォル号惨事当日、脈のある犠牲者を海上で発見しながらもヘリコプターではなく船で移送し、犠牲者が死亡したことが明らかになった。犠牲者を救急ヘリで搬送したなら20分以内に病院に到着が可能だったが、当時現場にいたヘリは犠牲者ではなく海洋警察庁長を乗せた。結局4時間41分後に病院に到着した犠牲者は、ついに命を失った。社惨委は「惨事当日、多くの乗客に対する救助捜索と発見、後続措置が遅れるなど、全般的な問題点が確認された」と説明した。
 特捜団は、ソウル中央地検刑事部に割り当てられた「セウォル号DVR証拠資料改ざん疑惑事件」も取り上げ、捜査する方針だ。これに先立ち社惨委は4月、「海軍がセウォル号惨事当時DVRを回収しながら撮影した映像の中DVRと、検察が確保したセウォル号のDVRが違う」とし、すり替え疑惑を提起し、検察に捜査を依頼した。デジタル映像貯蔵装置であるDVRには、セウォル号の船内外の状況を把握できる64個閉鎖循環テレビ(CCTV=監視カメラ)の録画映像の記録が入っており、セウォル号の急な針路変更と沈没当時の状況を把握するうえで重要証拠物と見なされてきた。

◆セウォル号捜査への外圧疑惑も捜査対象
 4・16セウォル号惨事家族協議会が15日、セウォル号惨事の責任者122人を告訴・告発することによって、ファン・ギョアン自由韓国党代表も特捜団の調査対象に上がるものとみられる。122人のリストには朴槿恵(パク・クネ)前大統領とキム・ギチュン元秘書室長、当時法務部長官だったファン代表などが含まれている。
 特にファン代表は、2014年の法務部長官時代、セウォル号の捜査に圧力を行使したという疑惑を受けている。当時、検警合同捜査本部は事故後の救助過程の問題点を捜査するため、光州地検に「海洋警察捜査専担チーム」を設置した。大統領府はセウォル号事故が静かに処理されることを望み、ファン代表は法務部の検察局長と刑事企画課長を通じて「海洋警察123艇長に業務上過失致死の容疑を適用するな」と捜査チームを圧迫したという疑惑を受けている。検察庁法上、法務部長官は検察総長のみを指揮・監督することができ、法務部の幹部らが最高検察庁や地検に指示し調整するのは違法だ。それでも捜査チームが海洋警察123艇長を業務上過失致死容疑で在宅起訴すると、ファン代表はピョン・チャヌ光州地検長を呼び、激しく叱責したという疑惑を受けている。セウォル号捜査への外圧疑惑は、「国政壟断事件」を捜査した検察の特別捜査本部(特捜本)も調査したが、特捜本はファン代表ら主要ま当事者は調査せず、捜査を終えた。
 検察による捜査着手の発表後、社惨委は「セウォル号惨事に関連して提起された疑惑が多く、資料も膨大だ。主要な関係者に対する公訴時効も迫っている。今後、社惨委と検察が常時協力体制を整え、真相究明に万全を期す必要がある」と明らかにした。懸念の声もある。社惨委の関係者は、「検察では何の事前協議もなかった。事件が膨大で社惨委側と様々な議論が必要とみられるが、特捜団が急造されたのではないかという懸念も出ている」と語った。

ファン・チュンファ、クォン・ジダム、チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/916065.html
韓国語原文入力:2019-11-07 02:43


http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/34883.html
「The Hankyoreh」 2019-11-07 08:15
■[社説]セウォル号特捜団、今回は「検察の免罪符」を繰り返してはならない

【写真】4・16セウォル号惨事真相究明および安全社会建設のための被害者家族協議会の会員らが5日午後、国会政論館で「セウォル号惨事全面再捜査と責任者処罰を要求」する記者会見をしている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 検察が6日、セウォル号の惨事をめぐる数々の疑惑を再捜査するための特別捜査団を組織することにした。現行の社会的惨事真相究明法では、社会的惨事特別調査委員会(社惨委)が要請すれば、検察総長は義務として捜査するようになっている。社惨委は先月31日、中間発表を通じて、海洋警察がセウォル号の惨事当日、脈拍がある檀園高校の生徒を見つけてからもヘリ輸送など十分な措置を行わなかったと明らかにした。4・16セウォル号惨事家族協議会も、責任者122人を検察に告訴・告発する計画だと明らかにしている。
 検察は5年前の捜査で事故原因と救助失敗の責任など数々の疑問を十分に明らかにすることができなかったという指摘を受けてきた。政府の責任を縮小しようとする「朴槿惠(パク・クネ)大統領府」の注文に応じて真相究明と責任者の処罰に失敗したという批判が絶えなかった。5年たって一歩遅れて捜査団を発足することにしたのは一応は評価できる。しかし、過去の検察の行動を考えればすっきりと歓迎の拍手を送る気にはなれない。
 検察がこのような疑念を晴らそうとするならば、前提条件がある。何より5年前、海洋警察の強制捜索などの捜査を事実上妨害して外圧を行使した、当時の法務部と検察の幹部の責任まで含め、聖域なく捜査するという覚悟を明確にしなければならない。当時、海洋警察の123艇長一人にだけ責任を負わせたことは、典型的な縮小・歪曲捜査だった。今回もまた先輩に免罪符を与えて海洋警察の責任だけを暴く考えなら、初めから捜査に乗り出さないほうがましだ。いまだに沈静化していない事故原因の議論をはじめとする数々の疑惑も、今回の機会に一つずつ明らかにしなければならない。
 法務・検察改革委員会が特捜部の人員縮小と派遣の時限制限など特別捜査の自制を勧告した状況で、検察が突然、検事8~9人で組んだ大規模な捜査団を作ったことは意外である。検察改革の局面に、「TADA起訴」(配車プラットフォームTADAを違法営業とした起訴)など社会的問題に積極的に跳び込む検察の行動に首を傾げる国民が多いということも、肝に銘じてほしい。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/916057.html
韓国語原文入力:2019-11-07 02:40


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20191106002100882?section=news
「聯合ニュース」 2019.11.06 15:03
■セウォル号事故の特別捜査団設置 「関連疑惑を徹底捜査」=韓国検察
【ソウル聯合ニュース】韓国検察が2014年に起きた旅客船セウォル号沈没事故の「特別捜査団」を大検察庁(最高検)の傘下に設置し、捜査を開始する。大検察庁が6日、発表した。同事故に関して捜査依頼があった疑惑などを徹底して捜査するとしている。

【写真】セウォル号の船体(資料写真)=(聯合ニュース)

 検察は、セウォル号事故の特別調査委員会がこれまでに調査対象とした部分を改めて調べるとみられる。
 16年に解散した特別調査委を引き継ぐ形で活動する「社会的惨事特別調査委員会」は先月末、セウォル号事故に関し「事故当日に海洋警察が脈のある溺水者を発見しながらも病院に搬送するまでに4時間41分かかり、ヘリコプターを利用できる状況だったにもかかわらず実際には利用できなかった」などと発表した。
 これに関し、同事故の遺族らでつくる家族協議会は今月2日、事故当時の大統領だった朴槿恵(パク・クネ)氏や法務部長官だった黄教安(ファン・ギョアン)氏(保守系最大野党・自由韓国党代表)らを含む122人を「事故責任者」と規定し、検察に告訴・告発する計画だと表明していた。
 セウォル号沈没事故は14年4月に韓国・南西部の珍島沖で発生し、修学旅行中の高校生など304人の死者・行方不明者を出した。


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34862.html
「The Hankyoreh」 2019-11-05 13:00
■[インタビュー]「セウォル号救助究明、息子の2枚の遺体検案書を持ってきた母の力」
 「救助惨事」真相を究明した社惨委のキム・ジニ調査2課長インタビュー

 「ある医師が作成したが、発見・死亡時間がそれぞれ違う 
 I君の母が2014年から息子の救助問題の疑問を提起」

【写真】4日昼、社惨委事務室のあるソウル中区のポストタワーで、キム・ジニ社惨委セウォル号真相究明局調査2課長がハンギョレのインタビューに応じている//ハンギョレ新聞社

 セウォル号惨事の当日発見された犠牲者である安山(アンサン)檀園高校の生徒I君が、救助直後、脈拍などのバイタルサイン(活力の兆候)が一時戻っていたという事実を世間が知ることができたのは、惨事以降5年間闘ってきたI君の母親の力が大きかった。息子に時間が異なる二枚の死体検案書があることを知ったI君の母親は「加湿器殺菌剤事件と4・16セウォル号事件特別調査委員会」(社会的惨事特別調査委員会=社惨委)にその経緯を調べてほしいと要請した。社惨委の調査官3人がその要求を受けとめ、調査を進めた。
 「I君のお母さんは、セウォル号特別調査委員会(1期特調委)が活動していた2015年から、息子の救助問題に絶えず疑問を提起していました。息子の死因と発見場所だけでもちゃんと知りたいということでした」。先月31日に発表されたI君の救助・捜索の過程の調査の総括を担当したキム・ジニ社惨委セウォル号真相究明局調査2課長は、この全てが「I君の母のAさんが持ってきたI君の遺体検案書のおかげ」だったと話した。Aさんが持ってきたI君の遺体検案書は全部で2枚だったが、I君の発見時間と死亡時間がそれぞれ異なっていた。2枚の遺体検案書はいずれも木浦(モッポ)韓国病院のある医師が作成したが、死亡時間は午後6時36分、夜10時10分と約4時間も開きがあった。2014年7月にAさんは検察にこれと関連する疑問を調査してほしいと陳情したが、検察はこの事件を内部で終結させてしまった。
 それぞれ異なる死亡時間に対する疑問は解けないまま、時間だけがいたずらに流れた。そのようななか、5月に社惨委による本格的な調査が始まった。キム課長は「A氏は1期特調委にこれに関する疑問を提起し続けていたがきちんと調査されなかった。昨年12月11日に社惨委が発足して、14の職権調査課題のうち救助・救難の適正性が小課題に選定され、その後A氏の問題提起により詳しく調べることになった」と明らかにした。以来、社惨委調査官らは、海洋警察が事件当日の2014年4月16日に直接撮影した3009艦の証拠映像や当時の惨事の現場を報道したメディアの映像、市民たちが送ってくれた情報映像を検証し、I君を救助した当時の医療陣などへの面会調査を行った。
 調査の結果、I君が発見された午後5時24分から木浦韓国病院に到着した夜10時5分まで5時間近く4回にわたって船から船へと移され、適時に救命処置がされていなかったということが確認された。キム課長は「I君に関する映像や日誌が数多く発見された」とし、「セウォル号が沈没した地点からI君が発見された経路は見つけられなかったが、発見された瞬間から病院までは映像や証言などを集めて整理してみると、今回の発表のように合理的ではなかった事実を発見した」と説明した。
 特に社惨委は今回の調査で、2枚の遺体検案書のうち死亡時間を「18時36分」と記録した検案書は問題があるという結論を下した。当時、海洋警察と遠隔診療システムでつながった木浦韓国病院の映像をみると、午後5時59分にI君の不規則な脈拍とともに69%の酸素飽和度が記録されており、「I君を病院に移送せよ」という医療陣の緊迫した音声が入っていたためだ。つまり、I君がまだ船の上にいる時に遺体検案書が作成されたということだ。
 キム課長は「調査はこれからが始まり」だと話した。キム課長は「一部からは何をやたらに調査するのかという声も聞かれるが、今回の調査も中間調査結果であり、まだ何もしていない」とし、「まだ解決されていない事件であり、惨事であるということで国民と検察などの捜査機関の協力が切実に求められている」と強調した。キム課長はさらに「事件当時の海洋警察の方々の苦労は十分わかっている」とし、「苦労した部分に対して功労がきちんと認められ、(無念の部分に対する)恨みを晴らすためにも、内部で真実を明らかにしてくれなければ」と付け加えた。
 社惨委は、今回の調査過程で明らかになった救助・捜索の遅延問題に関して、3庁の長(当時のキム・ソクキュン海洋警察庁長、キム・スヒョン西海庁長、キム・ムンホン木浦海洋警察署長)に対する捜査を今月中に検察に依頼する計画だ。

文・写真 クォン・ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/915798.html
韓国語原文入力:2019-11-05 07:16


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34844.html
「The Hankyoreh」 2019-11-04 07:51
■高まるセウォル号惨事全面再捜査の声…「惨事の責任者122人を告発」
 ずさんな救助が明らかになり 
 遺族・市民の声、再び高まる 
 セウォル号団体「国民告訴・告発人大会」 
 朴前大統領やファン・ギョアン自由韓国党代表など122人の処罰求める 
 「私たちもトラウマともに経験した被害者」 
 市民参加の熱気…13日まで署名受付

【写真】4・16セウォル号惨事の遺族たちと市民が今月2日午後、ソウル鍾路区光化門北側広場で、セウォル号惨事の責任者に対する処罰を要求する「国民告訴・告発人大会」を開き、朴槿恵前大統領とファン・ギョアン元首相などに対する処罰を求めている=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号惨事当日、脈拍があったにもかかわらず、適時に病院に運ばれずに死亡した犠牲者があったという調査結果が5年ぶりに追加で明らかになり、セウォル号惨事の全面再捜査と責任者の処罰を要求する声が再び高まっている。セウォル号惨事の遺族と市民たちは朴槿恵(パク・クネ前大統領などをはじめとする「惨事の責任者」122人を告訴・告発することにした。
 4・16セウォル号惨事家族協議会(セウォル号家族協議会)は2日午後5時、ソウル鍾路区光化門(クァンファムン)広場で市民とともにセウォル号惨事の責任者に対する処罰を求める「国民告訴・告発人大会」を開き、セウォル号惨事の責任者122人を告訴・告発すると発表した。これに先立ち、セウォル号の家族協議会が9月26日に発表した惨事の責任者122人は、朴前大統領やファン・ギョアン当時首相など政府の責任者9人をはじめ、キム・ソクキュン元海洋警察庁長などの惨事現場の「救助・指揮勢力」29人やチョ・デファン・セウォル号特別調査委員会副委員長など「調査妨害勢力」29人、キム・ジンテ議員など「犠牲者侮辱・歪曲・妄言政治家」26人、キル・ファニョン元「韓国放送」(KBS)社長など「報道惨事報道関係者」18人、シム・インソプ父母連合会長など「(犠牲者)誹謗・侮辱極右・保守勢力」11人などだ。
 告訴・告発の法律代理人である民主社会のための弁護士会(民弁)のオ・ミネ弁護士は同日、「事件当時、何もせず最も大きな犯罪を犯したことについて、朴槿恵、キム・ギチュン(元大統領秘書室長)などを『未必の故意による殺人罪』で告発する。公訴時効が残っているものは、検察が正確かつ迅速に捜査しなければならない。今回の大会を皮切りに、責任者をさらに明らかにして告訴・告発する」と強調した。大会主催側によると、同日を基準にセウォル号の家族協議会など320人が告訴人で、国内外の市民など万9793人が告発人として行動を共にする意向を明らかにした。
 セウォル号惨事の遺族たちは、責任者たちを告訴・告発するまで5年の歳月を待ってきた。セウォル号家族協議会のチャン・フン運営委員長は、「第1・2期セウォル号特調委の調査のため、これまでは告訴・告発をしなかった。特調委がある程度調査する時間を持ったため、総選挙前にこれ以上遅くなる前に告訴・告発を行うことにした」と話した。「市民告発人」を募集したことについては、「惨事当日、傾いた船が水に浸かる姿を見た市民には、その姿がトラウマとして残っている。彼らも私たちと同じ被害者だ」とし、「告訴・告発を通じて真相究明の過程を共にしながら、そのトラウマを一緒に癒やしてほしい」と述べた。
 同日の集会では告発人リストに名を連ねた市民たちも壇上に上がり、責任者の処罰と徹底した再捜査を求めた。ソウル城北区に住むペ・ジヒョンさんは「愛する子供たちを死なせて真実すら隠した彼らが、白昼堂々と闊歩している」とし、「(遺族たちには)責任者たちが牢屋ではなく、社会で自由に過ごしている毎日が(セウォル号惨事が起きた)4月16日」だと糾弾した。京畿道水原(スウォン)で3人の子どもを育てているソ・ジヨンさんも、「死亡する子どもに背を向け、ヘリコプターに乗って立ち去ったことは明白な殺人」だとし、「誰も責任を負わず、何も明らかにされていない現実では、検察の全面的な再捜査が切実だ」と声を高めた。セウォル号家族協議会は13日まで告発人参加署名を受け付けてから、15日に告訴・告発状を提出する計画だ。

クォン・ジダム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/915631.html
韓国語原文入力:2019-11-04 02:30


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34828.html
「The Hankyoreh」 2019-11-01 17:55
■セウォル号、漂流者捜索も“見せかけ”だけ…救助ヘリの大半が彭木港で待機
 社惨委、セウォル号の中間調査結果を発表 

 捜索・救助・移送の総体的な不備があらわに 
 救助者を死亡者と性急に断定した情況も

【写真】セウォル号惨事犠牲者の故オ・ヨンソク君の母親のクォン・ミファさんが10月31日午前、ソウル中区ポストタワーで開かれたセウォル号惨事救助捜索における適正性調査内容の中間発表の記者懇談会で号泣している=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号の惨事の当日、海上で発見された安山市(アンサンシ)檀園高校の生徒A君が、脈があったにもかかわらずヘリコプターの緊急移送が行われなかったことが明らかになり、当時の救助過程に対する捜査要求が激しくなるものとみられる。
 加湿器殺菌剤事件と4・16セウォル号惨事特別調査委員会(社会的惨事特別調査委員会、以下「社惨委」)は31日、救助過程と関連した中間調査の結果を発表し、捜索当時から政府の対応が不十分だったと指摘した。社惨委は、海上事故の場合漂流可能なエリアが広いので、漂流者を確認するためにヘリコプターの捜索活動が重要だったが、惨事当日の午後2時40分の映像資料を確認した結果、多くのヘリが彭木(ペンモク)港で待機中だったと明らかにした。実際、ハンギョレが確認した大統領府状況室と海洋警察状況室の午後6時45分の通話内容によると、海洋警察状況室長は「今現在、航空戦力で飛んでいるのは4台です」と話している。この日社惨委が公開した木浦(モクポ)海洋警察の状況報告書には、惨事当日二人目の犠牲者が発見された午前11時40分から、三番目の犠牲者となったA君が発見された午後5時24分まで、「ヘリ11台、航空機17機投入」と記載されていたが、実際に動員された航空機と捜索などのために飛行中の航空機の数に大きな差があるということだ。社惨委は、海洋警察が二番目の犠牲者の発見後、6時間近く救助者を探すのが困難だったのは、このような不十分な捜索のためだと判断した。A君は事故地点からわずか100メートル離れたところで救命胴衣を着た状態で発見された。

【写真】セウォル号惨事当日午後5時44分に木浦海洋警察が作成した状況報告書。A君が発見されてから20分後に報告された同文書には、海警がA君をすでに死亡したものと判断する内容が含まれている//ハンギョレ新聞社

 海洋警察がA君を性急に死亡者と断定した情況もあちこちで明らかになっている。A君が発見されてから20分後の同日午後5時44分、木浦海洋警察が作成した状況報告書には、「4.16 17:30 1010艦遺体1体(男性)を引き揚げ」と書かれている。生存の可能性を大きく考慮していなかったとみられる状況だ。この時刻は、この日の社惨委の発表で海洋警察所属の救急救助士がA君の酸素飽和度が0%で死亡したと判断した午後5時47分よりも早い時点だ。この日午後5時59分、医師と遠隔医療の連結がなされた後に実施した応急処置の結果、A君の酸素飽和度が69%まで上がり、脈が戻った時点よりも15分早い時点だ。ハンギョレが確保したの惨事当日午後6時18分の海洋警察状況室と大統領府状況室の通話内容を見ても、海洋警察状況室長は「17時30分に溺水した死亡者1人、1010艦で発見」と大統領府に報告している。社惨委はこの日、「救助の問題を追加調査し、犯罪の疑いが見つかれば捜査要請などの措置を取る予定だ」と明らかにした。
 セウォル号の遺族らは、全面的な再捜査が必要だという立場だ。4・16セウォル号惨事家族協議会(セウォル号家族協議会)は2日、被害者家族らが特定したセウォル号惨事の責任者122人のうち公訴時効が残っている50人余りの責任を問う「私は告発する、国民告訴・告発人大会」を開く。300人余りの被害者家族と市民約3万5千人が告発人団に参加する意思を明らかにした。セウォル号家族協議会は、2日まで惨事当日を象徴する4万1600人の告発人団を集める計画だ。
 市民団体などで構成された「4月16日の約束、国民連帯」もこの日、論評を出し、「(惨事から)5年6カ月が経った。すでに多くの証拠がなくなっており、責任を追求するための公訴時効も少なくなっている」とし、「社惨委はもっと奮起して調査を続けなければならず、政府と検察は早急に特別調査および捜査チームを構成し、セウォル号惨事の真実を明らかにして責任を問い、二度とこのようなことが繰り返されない基礎を作らなければならない」と明らかにした。

チョン・ファンボン、クォン、ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/915363.html
韓国語原文入力:2019-10-31 23:49


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34820.html
「The Hankyoreh」 2019-11-01 07:08
■セウォル号生徒がまだ生きているのに、救急ヘリは海洋警察庁長を乗せた
 特別調査委員会、救助・捜索に対する調査の中間発表 

 海で見つかった檀園高校の生徒 
 低酸素症で緊急治療が必要だったのに 
 目の前まできたヘリ3機 
 救助せず、海洋警察首脳部を乗せた 
 生徒は船で5時間移送中に死亡 
 「海警、救助に最善を尽くさなかった」

【写真】10月31日午前、ソウル中区ポストタワーで開かれた「セウォル号惨事における救助・捜索の適正性調査内容の中間発表記者懇談会」で、セウォル号惨事の犠牲者遺族たちが涙を流している=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 セウォル号惨事当日、発見された犠牲者に脈がある状態だったにもかかわらず、5時間近く病院へ搬送されなかったことが明らかになった。ヘリを利用すれば、20分以内に移送できたはずだが、4回にわたり船から船に移され、4時間41分後にようやく木浦(モクポ)韓国病院に到着しており、移送の過程で死亡した。
 「加湿器殺菌剤事件と4・16セウォル号惨事特別調査委員会」(社会的惨事特別調査委員会、以下「社惨委」)は31日午前、ソウル市中区(チュング)ポストタワーで「セウォル号惨事における救助・捜索の適正性調査内容の中間発表記者懇談会」を開き、事件当時の救助の問題点を指摘した。社惨委の発表内容を総合すると、海上警察は惨事当日、午後5時24分に檀園高校生徒のAさんをセウォル号周辺の海の上で発見し、午後5時30分に海洋警察3009艦に移した。同日午後5時47分、海洋警察の救急救助士はAさんに呼吸がなく、酸素飽和度が0%だったため、死亡したと判断した。しかし、5分後の同日午後5時52分、遠隔医療の開始後、医師による応急処置の指示で、酸素飽和度が69%に上昇し、脈も戻った。一般的に酸素飽和度が90%以下に下がると、低酸素症に分類され、69%は緊急治療が必要な状態だ。社惨委は酸素飽和度が0%から69%に上昇するのは不可能だとし、最初の測定に誤りがあったと見ている。
 遠隔医療を担当した医師は、Aさんに対する応急処置を続け、病院に搬送するよう指示した。同日午後6時35分に実際の救急ヘリが到着し、救急救助士と海洋警察職員などはAさんを担架に乗せて、ヘリポートまで運んだ。当時、ヘリが船に着陸できない状況だったため、ロープでAさんを運ぶ案について話し合っていたところ、艦内からマイク船内放送で「溺水者、P艇に行きます」というアナウンスが流れ、ヘリは帰った。社惨委は、このとき海洋警察が内部的にAさんに死亡判定を下したとみている。

【写真】10月31日午前、ソウル中区ポストタワーで開かれた「セウォル号惨事における救助・捜索の適正性調査内容の中間発表記者懇談会」で、セウォル号惨事当日、溺水者が病院に搬送するまでの過程や所要時間などの内容が映し出されている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 社惨委はしかし、海洋警察が自主的に死亡判定を下したことに問題があると見ている。同じ時刻、他のヘリのB517機が3009艦に着陸したが、同ヘリも約20分後に、船にいたキム・ソクキュン当時海洋警察庁長を乗せて離陸した。Aさんが3009艦に到着してから10分後の午後5時40分にも3009艦にはヘリがあったが、このヘリはキム・スヒョン当時海洋警察西海庁長を乗せた。キム西海庁長は午後5時44分に木浦で開かれた記者ブリーフィングに出席した。3機のヘリがAさんを移送する機会があったにもかかわらず、それを行わなかったのである。
 結局、AさんはP22艇という小さな船に移されてから、午後7時に再び112艇に移送された。また、30分後にはP39艇に再度移された。結局、Aさんが最終的に病院に到着した時刻は同日夜10時5分だった。初めて発見された船から3009艦へ、それから移された船まで計5隻の船を経て、発見から4時間41分が過ぎた後、ようやく病院に到着したわけだ。

【写真】セウォル号惨事当日、発見された檀園高校生徒Aさんの2014年4月16日午後5時59分の酸素飽和度と脈拍の映像=事惨委提供//ハンギョレ新聞社

 もちろん、Aさんは当時、酸素飽和度が低く脈拍が不規則で、適切な移送が行われたとしても生存を確信できない状況だった。しかし、社惨委は海洋警察など政府が救助者の救助に最善を尽くさなかったと判断した。社惨委関係者は、「バイタルサインを見る限り、生存の可能性は低かったかもしれない。しかし、死亡と断定するのは難しい状況だった。救助後直ちに病院に搬送し、専門的な処置を受けることが最も適切な対処だと思う」と述べた。

クォン・ジダム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/915296.html
韓国語原文入力:2019-10-31 22:21


http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/34825.html
「The Hankyoreh」2019-11-01 07:21
■[社説]セウォル号の人命救助過程の穴、解明を

【写真】31日午前、ソウル中区ポストタワーで開かれた「セウォル号惨事における救助・捜索の適正性調査内容の中間発表記者懇談会」で、セウォル号惨事の犠牲者遺族たちが涙を流している=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 発見時には脈があったにもかかわらず、すぐに病院に移送されずに死亡したセウォル号の犠牲者がいたという調査内容が31日に公開された。「加湿器殺菌剤事件と4・16セウォル号惨事特別調査委員会(社会的惨事特別調査委員会、以下「社惨委」)はこのような内容をマスコミに発表し、「構造の問題をさらに調査し、犯罪の疑いがあれば捜査要請などの措置を取る予定」と明らかにした。事件発生から5年半が経ってようやく明らかになったこのような事実に対して、衝撃と共に深いやるせなさを感じざるを得ない。私たちは「あの日」についてまだまだ多くを知らないということを改めて感じる。
 惨事当日の2014年4月16日午後5時24分、海の上で発見された檀園高校の生徒A君はその23分後、海洋警察の救急救助士によって死亡判定を受けたが、5分後に遠隔医療でつながった医師により再び生存判定を受けたという。救急救助士が測定した時には0%だった酸素飽和度が69%に上がっていたからだ。社惨委は最初の測定が間違っていたと考えているというが、より正確な調査が必要とみられる。医師が「生存」と判定したにもかかわらず、A君をヘリコプターではなく船を5回も替えながら移送したというのは理解し難い。現場の対応に問題があった可能性がある。
 A君が発見された後で現場には2時間で3機のヘリコプターが行き交ったという。このうち2機は西海(ソヘ)海洋警察のキム・スヒョン庁長とキム・ソクキュン海洋警察庁長(役職はいずれも当時)が乗り、去って行った。現場でどのような混乱があったかはまだ確認されていないが、惨事の現場において救助者移送より急がねばならないことなどあり得ない。当時の現場の正確な状況とともに、ヘリでA君を移送する決定がなぜなされなかったのか詳細に明らかにすべきだ。
 ただ、災難時の状況は平時の一般事故の現場と違ってすべてが極限の混乱の中にあるため、一般的な状況下のような決定や判断は行われ得ないという点には留意すべきだ。だが万が一、A君の蘇生の可能性を知りながらヘリを患者の移送に使わなかったのなら、指揮責任者の過ちを厳しく問うべきだろう。
 社惨委がこの日の発表を「中間調査結果」と表現したように、まだ追加または補完すべき部分が多く残っている。調査権限の限界も大きいだろうが、社惨委はひたすら真実を明らかにするという姿勢で、冷静かつ緻密に調査を続けるべきだ。社惨委の使命の中には、検察の捜査では実現が期待できない事柄もある。そのひとつが「安全な社会づくり」だ。惨事の予防と体系的な構造の再構築にも力を注いでくれることを期待する。
 社惨委の発表により、セウォル号の家族は再び言いようのない大きな悲しみに沈んだ。にもかかわらず、惨事の徹底した真相究明だけが自分たちのような被害者を再び出さないようにする道なのだという信念によって、何とか苦しみに耐えている。真相を究明すればそれだけ韓国社会は安全になるだろう。ゆえに、いたずらに「セウォル号疲労感」などと口にしてはならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/915366.html
韓国語原文入力:2019-10-31 18:48
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