電動カートは 交通弱者 買い物難民を救う

高齢化と買い物難民の因果関係は深い。コミュニティーバスより便利で自由にお出かけできる電動カートのエピソードなど。

母に電動カートをプレゼント・・・

2013年03月28日 | 日記
楽しみの買物を自由にいきたい、と云う母の心情を察し
電動カートをプレゼントしました。

最初は随分葛藤がありました。しかしせっかくの息子
からの贈り物ですから渋々練習を始めました。

自転車に乗ることも得意でなかったですが近くの公園で
1日中練習に励みうまく乗れるようになりました。

恥ずかしそうだったのは、知り合いから「体の具合が良くない?」
など聞かれることが辛かったそうです。

今は自由気ままに買物へ出かけています。
「ビールやスイカだって買える様になった」って大喜びです。

なんといっても元気で明るくなったんです。
電動カートの効用を目の当たりにしました。

ありがとう!

年老いた義母の買物事情

2013年03月23日 | 日記
高級住宅街にその住居はある。
妻と知り合い挨拶に伺った頃、少し足がすくむと同時に憧れを感じた。
こんな家を持ちたいと。
あれから30年、当時50代の義母も80代。

高級住宅地域は高台が多く坂道が多い。
車があれば何の不自由もなくハイセンスな生活が満喫できた・・・
ところがである。
お洒落感覚だったはずのその坂道が山道を歩くような感覚に変わった。

90歳の義父とて車の免許証を返上せずにはいかず、さて買物は・・・
という事になった。
幸い近くに住む息子、娘がその用を足してくれているが、買物時以外
殆んど外へ出ることは無くなってしまった。
足(車)を失った義父は全くである。

はて、散歩くらいは出たいのだが、何せ坂道が・・・
こんな状況を解決するにはどうすれば良いのか?
結局子供たちが時間を作り食事などに連れ出すことにしたのだが、
あまり喜んでいる様子はない。
義母は比較的元気でも、義父は家で一日中居眠りしていたい様子。

全国にこんな高齢者で一杯なんだとつくづく思います。
それでも義母の場合は恵まれていますね。
近所には子供たちが優秀すぎて海外へ住んでいる等、一人暮らしの
高齢者も少なくないんだそうだ。
よくあるコミュニティーバスも遠くて役立たない、であればという事で

電動カートを検討する事になった・・・






老母の悩みは買い物難民

2013年03月21日 | 日記
母は65年前いま住んでいる町に嫁いで来た。
大都市近郊の古い(人も文化も)町である。
かつては歩いて数分の場所にいろんな商店が立ち並び
活気にあふれる場所であった。
魚屋 八百屋 肉屋 漬物屋 荒物屋 雑貨屋 洋品店 
時計屋 学生服店 銭湯・・・一文菓子屋(これが大事) 
そいえば鍛冶屋まであった記憶があり、ハンマーの音が
響きわたっていた。

大家族を支えたそんな母の楽しみは買物だけだった。
その町から商店が少しずつ消え始め、50年たった今 跡形もない。
つまり歩くことしかできない母にとって楽しみを奪われてしまったのだ。
スーパーの進出は歩くことしか能のない母には恨めしく写ったに違いない。

『今度の日曜日 時間ある?』と申し訳なさそうに、車での買物をねだる。
『いいよ』の返事は自明の理だが…
母にとってその楽しみ(買物)さえ苦痛に変わってしまった。
それはショピングセンターが巨大化したからに他ならない。
ショッピングカートが杖代わり

そんな母が店の中では買い物難民となっている。
とても広くて歩けない・・・

楽しみを返してー!
日本中のおばあさんたちの声が聞こえてきます。

買い物難民は田舎の問題ではなく、都会近郊でも起きているんですね~