アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(その他)宝くじはヤラセ?

2011-08-10 12:02:58 | その他のギャンブル
 9日まで発売されていた「東日本大震災復興宝くじ」。この宝くじの当せん番号が、まだ発売中なのに日経新聞に載ってしまうというニュースが流れました。テスト様に作ったものが、本社から大阪支社に送られ、それをそのまま載せてしまったということです。大阪支社管内の、岡山を含む21府県に、その新聞が届けられたということです。
 この記事を受けて、ヤフーコメント欄には、宝くじがヤラセであるという証拠だと言わんばかりのコメントがズラリと並びました。

 そもそも、仮にヤラセだったとしても、なぜそれが新聞社に流れるのかが全く理解できず、私はこれがヤラセの根拠とはなり得ないと思っていましたが、私はそれ以上に気になったことがありました。一体どんな番号が載ったのかということです。
 時事通信の記事には、どんな番号が載ったのかは記載されていませんでした。誤解を避けるための配慮ではないかと思いますが、今思えば、違う意味(ヤラセ)での誤解を受けるくらいなら、載せるべきだったのではないかと思います。
 もしこの番号が、本物っぽい番号であれば仕方ないですが、私はおそらく、明らかに適当に並べただけの番号か、或いは過去の当せん番号をそのまま流用したかのどちらかではないかと予想していました。

 調べてみると、テレビ朝日系のニュース映像(下のリンク)で、その載せられた番号を確認することができました。その番号は次の通りでした。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210805038.html

1等 12組123456 100組234567
(前後賞、組違い賞もあります)
2等 組下一桁 2組345678
3等 各組共通 456789
4等 下4桁 7890 8901
5等 下3桁 012
6等 下2桁 23 34 45

 予想どおり、適当に並べただけの番号でした。正直ホッとしました。
 宝くじをよく購入される方はご存じだと思いますが、宝くじの、6桁番号の一番上の桁は必ず「1」です。ですから、1等の2つめと、2等、3等の番号は実在しません。
 4等以下の番号については、どのような番号にしても実在してしまうのですが、見ての通り全てのパターンが連続番号。「テスト様に作った番号」という日経新聞の主張を疑う要素は全くありません。

ヤフーにのった残念な(笑)コメントをいくつか紹介したいと思います。

>どうりで周りに成金が見当たらないはずだ
 自分の周りで起こっていることが全てなんでしょうね。この人にとっては・・・。この程度のことでヤラセに結びつける単純な思考回路に、私はついて行けません。
 ジャンボ宝くじで1等が当たる確率は1000万分の1です。20枚買ったとして50万分の1。要するに、1人20枚買っても50万人に一人しか当たらないです。当然、当たったことを黙っている人もいるでしょうし、他の理由を付けてひっそりと退職している人もいるでしょう。
 なお、私の職場には、2000万円当てた人が過去にいたらしいです。自分から言った訳ではないですが、車が突然高級車に変わったのですぐバレたということです。

>みずほの丸儲け?

 なんでみずほ銀行が儲かるのか・・・。
 今回の宝くじは、東日本大震災の復興に使われます。みずほ銀行に入るのは、取り扱いの手数料だけ。当たりが減っても、利益はほとんど(全く?)変わらないと思われます。少なくとも、丸儲けという話にはなりません。

>当選番号は売れ残り分に割り当てている?

 それが理由なら、まだ発売中なのに番号が発表されるわけないでしょ。
 そもそも、この宝くじは15ユニット発売されています。ロト6やBIGじゃないんですから、全く売れてない番号自体が存在しないはずです。14枚売れているか15枚売れているか・・・という程度の差しかないと思われます。

>LOTO6なんかもいつも1等1口か2口しかないのおかしいんだよ
1等30口2等2口なんて絶対無いもんね

 何を言ってるのか意味不明。
 確率論で言えば、1口2口になるのは全く一般的なこと。むしろ、30口になる方がずっとおかしいし、その上で1等の6倍当たりやすい2等が2口になるなんて、理論的にはほぼ考えられません。そういう結果になった方が、ずっと「おかしい」です。


 まあどちらにしても、どんな番号が誤掲載されたかを全く調べずに、ヤラセだと決めつける人があまりに多すぎることに、私は恐怖を感じます。結局彼らは、「今回掲載された番号は、本物だと勘違いしてもおかしくないような番号が並んでいる」という先入観に支配されてしまっているのです。こういう人たちが、どこか別のところで欺されてしまうような人たちではないでしょうか。もちろん、そのように勘違いする人が多数出てくることを想定できず、どんな番号が載ったかということに全く触れていない時事通信の記者にも、大きな問題があると思います。

しかし
>当選番号123456だったらしい。
まあテスト用だろうけど、この件で抽選操作の疑惑は強まった。

 なにゆえ?
 何をどのようにつなげていけば、この結論に到達するのか・・・。

※ところで、結構多くの人が書いている「抽選のデジタル化」ってどういう意味?ネットでちょっと検索してみても、何も出てこないんですけど。何か昔と変わったところがあるのでしょうか。(下で触れますが)ナンバーズは矢を打って抽選しているし、ロトの抽選も全く変わらないようですが・・・。


 しかし、これで「宝くじにはヤラセはない」ということが証明されたわけではありません。
 みずほ銀行の宝くじのホームページを見ても、抽選方法を説明するコーナーは存在しません。おそらく、あまり詳しく説明しても余計疑われるだけだということでしょうか。
 他のページを調べてみると、色々書かれています。ロト以外の抽選方法は、円盤に向かって矢を放つ方法で行われています。それなら、狙い打つことができるのではないかと思ってしまいますが、回転させるモーターがランダムでON・OFFを繰り返すようになっており、回転周期が変動するので、狙い打ちできないようにしているようです。
 ただ、矢を打つ方については、説明が見つかりませんでした。普通の宝くじについては、矢が飛んでいく音が不規則に聞こえるので、恐らく抽選番号の数と同じだけの人間がスイッチを押していると予想できますが、ナンバーズについては「ピンポンパンポーン」って音の後に、同じペースで順番に矢が飛んでいきます。あれはOKなのかと思ってしまいます。
 とはいえ、宝くじの抽選は全て公開されているし、打った矢が落ちたり(数字の境目に打ち込んである金属棒に当たったものと思われる)、数字の境目付近に矢が刺さり、テレビではどちらの数字に刺さっているか分かりにくかったりすることがあるので、抽選方法に問題はないと思われます。ただ、仮にヤラセがあるなら必ず改造が必要となる矢の発射機が、その余地がないほど単純なつくりであることくらいは、きっちり説明して欲しいと思います。

 一方、ロトについては以前に書いたことがあるので、繰り返すのはやめておきますが、私が見た感じでは、恣意的なものが入る余地はないように思います。

 いろいろな考え方があるかとは思いますが、ヤラセ(遠隔操作)が入る余地は全くなく、完全にランダムで数字が選ばれる抽選方法をとっているという自負があるのなら、抽選方法の詳細についてちゃんと公開し、疑いや誤解の芽を摘む努力をしてほしいと思います。

(余談)
 7月5日に抽選が行われたミニロトで、平均では1千万円程度になる1等の当せん金が、何と17万5900円にとどまるという珍事が起きました。
 誰かが法則性を見つけて大量買いしたのか・・・とも思われましたが、原因を作った一番の要因は、当せん番号です。5つの数字が、6,12,18,24,30。要するに、全て6の倍数です。こういう規則性のある番号は、どうしても買っている人が多くなるため、結果として安くなってしまいます。ナンバーズでも、ゾロ目になった場合は、ボックスとセットが全てハズレになってストレートに多く配分されるにもかかわらず、期待値以下の配当金になってしまうのも、同じ理由です。ですから、連続目(1,2,3,4,5 等)についても、もし出たら配当は相当安くなると思います。
 数字選択式については、人が買いそうにない番号を買うのが、高配当金を狙う鉄則です。とはいえ、人間が選んでいる以上は、結局のところ「人が買う」番号なので、最近ロト6を買う時はクイックピックで買うようにしています。

(余談2)
 内容がごちゃごちゃしてきたので、こちらに書きます。

 私の感想としては、抽選方法を確認しなくても、宝くじにやらせがある可能性は極めて低いと思っています。

 最も大きな理由は、機械の保守管理の問題です。
 高速で動いている的に対し、確実に狙った数字に矢を当てることができる精密機械が必要です。その機械を導入するとなると、その機械の保守管理を行う専門の技術者が必要です。当然、その辺の電気屋で買いそろえることができる機械で、そのような装置は作れないでしょうから、業者に作ってもらって納入するとなると、営業マンや技術者など、多くの人がこの件に関わることとなります。これだけの人の口を封じることが可能でしょうか。
 この理論は、パチンコの遠隔操作に対する考え方に近いものがあります。

 更に、ヤラセによって恩恵を受ける人にも問題があります。ヤフーのコメントに「宝くじは税金がかからない。だから、税務署に申告する必要はないので、何度当たってもばれることはない」なんて意見がありましたが、これは誤解です。税務署は個人口座に億単位のお金が振り込まれれば、何のお金か分からないので、必ず調査します。そこで、宝くじの当せん者には、「当せん証明書」が発行され、それを示すことによって税金を納める必要がなくなるという仕組みです。ですから、もし何度も当せんすれば、その回数だけ税務署にはバレてしまいます。ヤラセにより、同じ人が何度も当せんするようなことがあれば、さすがに税務署は怪しみます。

 「1等が当たった宝くじをブログに掲載したのを見たことがない」という意見もありますが、これの理由は、ブログをやっているような人は宝くじを買う人が少ないのではないかと予想できます。一度に何万、何十万と購入するような人は高齢者が多いようです。
 それ以前に、そんなもの積極的に公表しようと思う人は少ないと思いますけどね。私も、仮に億単位の宝くじが当たったとしても、絶対に公表はしません。私のように、知り合いに自分のブログを教えている場合がありますからね。
 また、それを言うなら、「宝くじのヤラセの証拠をブログに載せてあるのを見たことがない」と言うこともできると思います。

 まあ、(繰り返しますが)ヤラセが絶対無いと言い切ることはできないものの、外にバレないようにヤラセを成立させるのは大変なことだと思います。

(余談3)
 もう一つだけ・・・。

 8月9日に、サマージャンボ宝くじの当せん番号抽選が行われました。ジャンボは毎回そうですが、テレビでも1等の抽選のみ生放送されました。

 ゲストは演歌歌手の天童よしみでした。今回の抽選でも、千の位の抽選を受け持ちました。音楽が流れ、音楽が終わったらボタンを押すという流れだったのですが、それ以外の桁を担当した女性たちに対し、天童よしみはタイミングが遅れてしまいました。矢は同時に飛んでいっていないということを、意外な形で証明してくれました。

 ただ、少し気になることがありました。
 回転している的ですが、矢が刺さる直前にスピードが落ちるのです。
 恐らく、高速回転したままで矢を打つと、上手く刺さらないことが増えたり、下手をすると金具に当たった時に激しい勢いで跳ね返って危なかったりするので、確実に刺さるようにスピードを落としているのでしょう。矢の位置が確認しやすいということもあると思います。少し胡散臭いです。
 とはいえ、ボタンを押してからスピードが落ちているのは明らかで、先ほどの天童よしみの件では、千の位だけ最後まで高速で回っていました。また、落ちるといっても完全に止まるわけではなく、映像に映っていた百の位については、矢が画面の端っこに見えた時に、的の真下の数字は「1」でしたが、刺さったのは2つ次の「3」でした。

 ということで、発射ボタンは発射機とも的ともリンクしていることです。やっぱり、ちゃんと仕様を公表してほしいと思います。

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