王将戦二次予選決勝、深浦王位戦。

2008-09-04 | 対局

振り駒で後手になり、角換わり腰掛銀に。

             

            

 

▲8八玉と入ったところ。この手では▲2五歩△3三銀と同型にするのが圧倒的に多いのですが、これが深浦王位の作戦でした。この手は初めて見たので、長考。

 

49分で△8四角と打ったのですが、疑問。以下▲1七香が好手で(この手は全く見えなかった)△6五歩▲1五歩△6六歩▲1四歩

△8四角の自陣角は初めて経験する手でしたが△6六歩の次に△6五桂~△7七桂成と銀を取れたとしてもその次に厳しい手がなく、思うように機能しない形でした。

 

感想戦で1図では△4三銀上が定跡だと教わったのですが、銀は3三に上がるものだと思っているので浮かびませんでした。頭が固すぎます。

△4三銀上はH3年▲森内五段-△米長九段戦で会長が指した手でした。会長の将棋も結構並べたはずですが、この将棋は知りませんでした。

 

             

 

△4五桂と空跳ねしたところ。▲4五同銀△同歩▲4四桂で簡単に負けだと思っていたら▲6四歩と違う手が来たので色めき立ちましたが△同金▲3三歩成が激痛。△同金、△同銀ともに▲5一角が決め手になります。

 

すなわち、2図は負けが2つもある大差。以下40手ほど指しましたが、形作り。残り時間▲24分△4分と3時間にしては余ったほうで、ド完敗でした。対深浦王位戦は「作戦負けからチャンスなし」というパターンが定着してしまっているので、なんとかしなくてはいけません。

昨年に続いて王将リーグ目前で敗退。連勝も止まってしまいガッカリですが、出直します。

 

終了後は竜王戦を観戦。大熱戦の末に木村八段が勝って1-1のタイに。負けるにしても、このような良い将棋を指さなきゃいかん、と強く思いました。

 

明日5日(金)は王座戦第1局、羽生王座-木村八段戦が行われます。中1日での同一カードは近年では珍しいです。ネット中継は王座戦中継サイトにて。

 

僕は東京将棋会館での大盤解説会を担当。昨日の負けでテンションはやや下がりましたが、面白い話ができるように頑張ります(笑)詳細はこちら

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