王位リーグ4回戦対山崎七段戦。

2007-05-19 | 将棋

山崎七段の作戦は1手損角換わりでした。通常の△8四歩の代わりに△9四歩としているのが工夫。

              

△9四歩、△74歩、△4二飛は珍しく山崎七段独特の序盤と言えます。図で△8二角と打たれました。▲4七銀と受けると△4五歩▲同桂△同飛があるので▲4六歩を取られるのを防ぐことはできません。▲7七銀△4六角▲6六銀と繰り出しました。

              

△8二角が働きが弱いのに対してこちらは持ち角なので少しだけ指し易そうな局面。ここで「スキあり!」と▲7五歩。△同歩ならば▲7四角で△6二玉が動けないので▲8三角成が受かりません。しかし△4三銀▲7四歩△7一飛と辛抱されてみると動きすぎた感も。後手は手がないので△4一飛と引いているのですから、▲6六歩などとさらに待つほうが良かったかもです。

              

いつの間にか、凝り形だった後手の金銀を活用されてしまったので盛り返されたと感じていました。▲6五桂と▲7九飛の利きを通しても△7五歩で忙しくなります。これは切り札にしておいて▲4五歩と攻めました。いまいちな攻めのような気もしましたが、厳しかったようです。

              

露骨に▲6四角と打ち込みました。以下△同金▲同歩△同角▲6五銀と玉頭を制圧。玉頭戦では頭が丸い角よりも金銀のほうが価値が高くなります。これはコンピューターソフトには指せない手でしょう(笑)

勝って3-1に。なんとか挑戦権争いに踏みとどまりました。最終戦も頑張ります。 

21時の新幹線で東京へ。車内は難解になったオークスの検討と睡眠。

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