王位リーグ4回戦対阿久津五段戦。

2006-05-17 | 対局

阿久津五段とは奨励会入会同期でプロ入りは半年違い。昨年の王位リーグに続いての対戦となりました。

先手で▲7六歩に対して△3二金。居飛車党に対して「飛を振ってみなさいよ」という挑発の手で今年の王将戦第5局で佐藤棋聖が指していましたね。実はこの手、初めて指されました。公式戦はもちろん、それ以外の将棋でも指された記憶がありません。思わず12分の長考。振り飛車にすることを決定して問題はどこに振るか。迷った末に四間飛車を選択。主張としては△3二金と上がっているので後手だけ穴熊に出来ないということです。

              

良くある四間飛車穴熊対銀冠に。昼食休憩を挟む52分の長考で▲3八飛△4四歩▲6五歩△4三金右▲6六銀と進める。▲3八飛と回って3筋を交換しないのは変かなぁと思いましたが攻めの▲6六銀型を作って一応満足。

              

かなり薄くなりましたが後手の攻めが細いので先手優勢の局面。ここで平凡に▲同角△同歩▲4六飛なら良かったのですが△6六銀と取らせて▲同銀の味に惚れてしまい、いかにも筋っぽい▲4四歩。以下△6六銀▲同銀△4四金▲2八銀?△4七角と進んで形勢接近。△4四銀とは取りにくいと思ったのですが取られてみると意外に手がなく▲2八銀と手が戻るようでは変調ですこの後は一進一退の攻防が続きました。

                             

▲6三竜と角を取ったところ。駒の損得はほとんどありませんが玉に守りがこちらのほうが弱いので自信はありませんでした。図から△3三桂と跳ねた手がギリギリ詰めろになってなく▲4一銀と打って勝ち筋に入ったのですが、一瞬負けかと思う変化を発見して青ざめました。感想戦で調べたところ、作ったような詰みが後手玉に生じてこちらが残っているということが判明しましたが、実戦ではどうなったことやら大熱戦でした。

詳細は週刊将棋や観戦記をお読み下さい。観戦記情報は神崎七段のHPに詳しく出ています。

勝って3勝1敗に。最終局は5月24日に一斉に行われます。

感想戦終了後、遅めの夕飯を食べて23時頃解散。

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