「行き先を見失った日本経済」「家計からみた戦後の日本経済」「豊かさを実感しない家計の存在」「家計の経済危機」「社会保障制度改革と家計の対応策」。
各章のタイトルは面白そうだが,内容にはそれほど目新しさを感じられない。従来,言われていたことが体系的に整理されているところが長所か?
指摘されている、貧困家計の増加,失業者の増大,生活への不満,世代間の抗争,社会保障改革の不徹底(p.191)は,確かなことだ。
著者による日本の所得格差拡大傾向の実証は「日本の経済格差」に,また税の投入による年金改革は「消費税15%による年金改革」に詳しく,その議論が再論されている。医療保険制度についても一本化が望ましいと述べられている。
歯切れがよい文体に好感。
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