【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

浜離宮恩賜庭園(東京散歩⑭)

2012-07-23 00:09:39 | 旅行/温泉

 松田理奈さんのヴァイオリン・リサイタルのあと、浜離宮恩賜庭園まで足を延ばす。浜離宮コンサートホールまでは時々くるが、すぐ近くのその先にある庭園には行ったことがなかった。

 広大な庭園である。この広さにまず圧倒された。

   
 
 かつては江戸城の「出城」として機能していたとのこと。鷹狩りの場所として使われたこの場所に4代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が、海を埋め立て別邸を建てたが、その後、綱重の子、綱豊(家宣)が6代将軍になったさいに、その屋敷が将軍の別邸となり、「浜御殿」と呼ばれるようになた。以来、歴代将軍によって造園と改修が繰り返され、11代将軍、家斉の時代に今の形をとるようになったそうである。

 明治に入ってからは、皇室の離宮となり、「浜離宮」と改称された。しかし、関東大震災、戦災で甚大な打撃をこうむり、一時、往時の面影を失なった。昭和20年、東京都に下賜され、整備されて、27年に公開され、現在に至っている。昭和27年11月には、国の特別名勝、特別史跡に指定された。


 庭園の管理がすみずみまで生き届いている。松の木が目立つ。約700本あるという。剪定が細やかに行われていて、綺麗だ。

 庭園内には大きな鴨場と称す池があちこちに配され、いろいろな花、木が植えられ、散歩には格好の場所だ。今の時期には、サルスベリ、ハナショウブ、アジサイ、ノウゼンカズラ、ヤブカンゾウ、アメリカデイゴ、ヤブミョウガ、キキョウ、キバナコスモスあたりが、見ごろだ。

 散歩していると鶏の鳴き声がし(カラスも多そう)、遠くから水上バスの警笛が聴こえた。そうだ、ここは東京湾に近いのである。風情がある。


 2年ほどまえから、「ユビキタス・コミュニケ-タ」という首からかけて庭園を案内してくれる機器が無料で貸し出してくれ、細かな情報を提供してくれた。見どころを音や映像で自動的に解説してくれる仕組みになっている