京浜東北線の沿線、王子のあたりに飛鳥山がある。電車からいつも見えるこのあたりは、桜の名所として知られるが、「お花見」をしっかりした経験はない。毎春、車内からの鑑賞で満足している。このあたり桜以外にも、今の時期、あじさいが美しい。一度、電車から降りてみようと思った。思いたったらすぐに実行。
王子駅を降りると、すぐに飛鳥山に登る。飛鳥山は、山といっても丘のようなもの、低い。それでもパークレールという自走式モノレールがある。聞くと無料とのこと。行政が支出しているのだろうか。歩いてもよかったのだが、眼の前にそれがあったので、飛び乗る。まことにゆったりと、パークレールは登っていく。7-8分程度で頂上へ。
画像は、花の写真であるが、一面の満開。ベゴニアである。こういうお花畑を写真で上手に撮るには、なかに主人公となるような花を見つけて、それを中心に撮るといいそうである。
飛鳥山を降りて、電車沿線の紫陽花をみながら歩く。1キロほどあるだろうか。時期がすこしはずれて、ややくたびれているが、それでも綺麗な紫陽花の花が続いている。青、紫、ガク紫陽花さいという縁取りが白いものもある。
三々五々、人が連れ立って歩いている。写真を撮るのに余念がない御仁もいる。ゆったりとした散歩を愉しめた。
冒頭に書いたように、ここは桜の名所。江戸時代には、人々はここで「お花見」を愉しんだと聞いている。ソメイヨシノの発祥の地(?)とも言われる。