【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

プラネタリウムで「はやぶさ」の偉業を見る

2011-02-08 00:18:50 | イベント(祭り・展示会・催事)

 渋谷の「渋谷文化総合センター大和田」の12階にプラネタリウムがあります。ここでいま小惑星探査機「はやぶさ」の偉業を伝える、「HAYABUSA:BACK TO THE EARTH」という番組が提供されています。

 「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」に接近、着陸して、その表面の砂塵を回収し(サンプルリターン)、地球にもちかえった探査機です。現在、もちかえった砂塵の成分が調査されています。「イトカワ」は宇宙が生まれた40数億年前の状態がほぼ維持されたままの巨大な岩石とでもいうべきもので、地球と同じように太陽のまわりをまわっています。

 「はやぶさ」は2年数か月かけて「イトカワ」まで航行し、その任務を果たしました。しかし、知られているように、その航行には多くのドラマがあり、地球への帰還は予定されたよりも多くの時間がかかり(4年の予定が7年に)、途中で地上との交信が不通になり行方不明、地球生還は一時ほとんど絶望的とも考えられました。しかし、管制官の、また「はやぶさ」自身の努力によって見事に、オーストラリアの砂漠に砂塵の入ったカプセルを届け、「はやぶさ」自身は大気圏突入でその機体を燃焼させてしまいました。

 前置きが長くなりましたが、「はやぶさ」のこの大事業がプラネタリウムで、ビジュアルに、迫真の映像で展開されています。いくつかポイントがあって、「はやぶさ」が地球の軌道から離れるときの「スイングバイ」、推進力になる「イオンエンジン」、イトカワ着陸の目標として「はやぶさ」はイトカワに向けて落下させるターゲットマーカー、2基のリアクションホイール故障の映像が印象的です。

 ナレーションは、篠田三郎さん。見るうちに観客は次第に「はやぶさ」への思い入れが強くなり、悪戦苦闘した末に、地球に帰還し、燃え尽きていくシーンではすすり泣きの声もあちこちから聞こえました。  

 席はおよそ120席。約45分間で「はやぶさ」の一生がくりひろがられています。「百聞は一見にしかず」、どのようにこの番組の凄さ、素晴らしさを言葉で強調しても、その迫力を伝えることは不可能なので、ぜひ、一度、プラネタリウムに足を運んでください。

 もっとも、人気なので、待たないといけない可能性は大です。