【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

『週刊:20世紀シネマ館』1955年、No.11

2010-09-30 00:12:47 | 映画
                              

  この号に収められている映画もいいものばかりです。「七年目の浮気」 「慕情」 「夏の嵐」 「フレンチ・カンカン」 「チャタレイ夫人の恋人」、いずれもかつて観ました。女優が目立ちます。マリリン・モンロー、アリダ・バリ、ジェニファー・ジョーンズ、ダニエル・ダリュー、もうこのような女優はふたりとでないであろう個性的なひとばかりです。男優もそうです。ジャン・ギャバンですから。

 「七年目の浮気」は、結婚7年目の恐妻家リチャード(出版社勤務)が妻と息子を避暑地に送り出したあと、一人暮らしを満喫しようとしますが、近くに住むブロンド美人(マリリン・モンロー)が気になり、浮気の虫がむずむずと動き始めるというお話。

 「慕情」は香港を舞台にした中国系女性の悲恋物語。「夏の嵐」は、敵方の将校を愛してしまった伯爵夫人の情念を描いた19世紀の歴史劇。

  「フレンチ・カンカン」 は、ベル・エポックのパリを舞台に描いた人生賛歌。監督のやさしい眼差しが生命の奔流をとらえ、生きる喜びを謳歌しています。ルノワール監督は、有名なi印象派の画家ルノワールの子どもです。
  「チャタレイ夫人の恋人」は、いわずと知れた文豪D.H.ロレンスの問題小説の映画化。第一次世界大戦で負傷したチャタレイ卿の夫人コンスタンスと森番のメラーズの背徳の愛。ダニエル・ダリューの美しさにしびれます。

■内容紹介 
① 「七年目の浮気」(ビリー・ワイルダー監督、マリリン・モンロー主演)
②「慕情」(ヘンリー・キング監督、ジェニファー・ジョーンズ、ウィリアム・ホールデン主演)
③「夏の嵐」(ルキノ・ヴィスコンティ監督、アリダ・バリ主演)
④「フレンチ・カンカン」(ジャン・ルノワール監督、ジャン・ギャバン監督)
⑤「チャタレイ夫人の恋人」(マルク・アレグレ監督、ダニエル・ダリュー主演)

■銀幕の主人公たち フランソワーズ・アルヌール
■この年の日本映画『夫婦善哉』 

[俳優物語]香港を愛し、別荘を構えたウィリアム・ホールデン
[監督物語]オペラをこよなく愛したルキノ・ヴィスコンティ
[監督物語]印象派の大画家を父にもつ、ジャン・ルノワール
[シネマ物語]芸術か猥褻か? 日本の“チャタレイ裁判” 1955年の名画グラフィティ(2)
■ シネマの神話『夏の嵐』の主人公リヴィアのモデルは、ヴィスコンティの母カルラ?『フレンチ・カンカン』撮影中、アルヌールに喧嘩を売った女優とは?/ほか