森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒14『第六話 はつ恋』

2015-11-26 01:05:43 | ドラマ(相棒)

今回の「相棒」、つまらなくなかったのですが、終わった時に一番最初に感じた感想は「長かったなあ。」と言うもの。

俗に「長く感じる」と「面白くない」は同義語のように取られてしまいそうなんだけれど、つまらなくなかったのに長く感じたと言う不思議な回でした。

「はつ恋」の切なさのようなものを描く為に微妙な緩やかさがあったからでしょうか。

 

このタイトルからして「初恋」ではなく「はつ恋」にしたのは、同じような理由からでしょうか。私はこういうのには拘ってしまう方。なんで「はつ恋」なのかって検索してしまいましたよ。

もちろん正解は分からない事ですが、なるほどなあと思う意見はちゃんとネットの世界に存在するので素晴らしいと思います。私がなるほどと思った意見は、ツルゲーネフの「はつ恋」についてのものですが、かなり参考になりますよ→ここです。

こんなのはライターさんに直接聞きたいところだけれど、出来ない事なので検索し推理すると言う新たな遊びがプラスされてしまいました。

しかし今シーズンのタイトルって、みんな癖があると思いませんか?

 

<以下は少々ネタバレしています。再放送時の視聴前の訪問にはお気を付け下さい。>

 

さて今回の物語の感想ですが、切ないと言うより男に哀れを感じました。

 

初恋の想いを貫いたのは、山本だけだったのかと思うと彼が可愛そうに感じたのです。彼女が去って行ってしまうような不安から暴力をふるってしまう山本。なぜ悪循環の深みにはまってしまうんだろうかと。ますます彼女の心は離れて行くばかりじゃないですか。それでも自殺までして彼女の人生から退場しようとは・・・・・!

遺体の傍に凶器を置き、万が一の時に彼女に疑いの目が向かないようにしたエピソードにしろ、本当に彼女の事が好きで守ろうとしたのだなと、しみじみとしたものを感じました。

山本は自分が消える事によって、彼女が幸せになる事を望んだのだと思いますが、果たして真実を知った彼女が自由に羽ばたいて新しい恋人の所に行くとは思えないわけで、無駄死のような気がしました。

 

ただあの青い鳥のオブジェは素晴らしかったですね。テレ朝の美術さんって本当に良いお仕事をするのですよね。いつも感心しています。

 

だけど他の人もきっと書くと思うことなのですが、裏山の山小屋のシーンはいろいろとチョットナと思いました。

あんなに目に付くところにあったのに、「ない」とあきらめかける亘。

裏山は危ないから行くなと禁止しているけれど、やんちゃな男の子たちは秘密基地にしていると言う園長。

そしたらさ、そっと時々見に行くでしょう、普通。

何やってるのこの地域の大人たちって思ってしまうわ、私。それに子供たちが時々行ってしまう場所だったのなら、その時にだって異臭とか異常な事はあったはず。

 

上手くまとまっているんだけれど、諸々雑だなあと思わず思ってしまったのでした。

だけど今回のライターさんのお名前は、谷口純一郎さんでその名前からなんだか純文学の方のような香りが漂ってきました^^

 

あっ、そうそう。米沢さんと亘のプチバトルシーンは楽しかったですね♪

 

あらすじ<HPから>

倉庫ビルの敷地で、転落死したと見られる男性の遺体が発見された。死亡していたのは、山本(内浦純一)という気鋭のジャンクアーティストで、腹部に は刺された傷が残っていた。右京(水谷豊)は、かねてから注目していた芸術家の不審死ということもあって、亘(反町隆史)と共に捜査に乗り出す。早速、山 本のアトリエを調べた右京は、そこで不自然に壊された作品を見つけ、何らかの手掛かりになるのではと復元を試みる。一方、捜査一課が山本の内縁の妻・玲奈 (笛木優子)から事情を聞いたところ、山本のDVが発覚。一課は玲奈に疑いの目を向ける。そんな中、右京と亘は、山本を支援していたアートディレクターの 由紀(中原果南)から話を聞く。彼女によると、山本と玲奈は初恋同士で結ばれたというのだが、右京は玲奈本人が言っていたことと、その由紀の証言が微妙に 食い違っていることに気づく。

気鋭の芸術家の不可解な死と美しい恋人に向けられた疑惑。
右京がこだわる“壊されたアート作品”の謎とは?
初恋を巡る儚い真実が、時を超えて解き明かされる!

ゲスト:笛木優子

脚本・監督

脚本:谷口純一郎
監督:和泉聖治

 

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2 コメント

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このお話 (はなこころ)
2015-11-26 15:07:03
東野圭吾さんの
「白夜行」にそっくりですよね。

白夜行があまりにも名作なので
相棒の方は、
ちょっと
軽く・・感じました。

・・はなこころ
はなこころ様 (kiriy)
2015-11-27 13:30:53
この記事は真夜中に書いたので、あまり膨らませてはと思って書かなかったのですが、実は私も『白夜行』を連想してしまいました。
だから少女の受けていた虐待は普通の暴力ではないのだと、頭の中で先走りました。そうでなくてはならないとおも思いましたが、視聴者の幅が広い「相棒」ゆえに、そこは難しいボーダーなのだと思いましたよ。

また、少し時間を置いたから逆に思えるのですが、彼は彼女の為に彼女の人生から退場してあげようなどと、本当に思ったのかすこぶる疑問。

やっぱり残された人の気持ちを考えたら、無理がありますよね。
彼女を失いたくない。ゆえに死をもって永遠に生きようとしたんだ。
その方が説得力がある物語になったと思います。

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