森の中の一本の木

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「宝塚星組公演ダンサセレナータ」を観て参りました

2012-08-12 13:26:04 | 観劇・コンサート日記

8月1日、東京宝塚劇場にて星組公演「ダンサセレナータ」を観て参りました。(主にお出かけ日記です。感想は下の方に簡単に書いてあります。)

《宝塚公演お出かけ日記1》

この時一緒に行ったメンバーは、母と姉妹たちで女ばかりの5人組でした。このメンバーで前に宝塚を観に行ったのは、2000年公演の真琴つばさ主演の『LUNA-月の伝言-』でなんと、あれから12年も経ってしまっていたのでした。

活動の拠点が東京だった学生時代などの独身時代には、宝塚は結構気軽に観に行く事が出来たのでしたが、やはり結婚後子育て中には遠いきらびやかな世界でした。だから12年前にみんなでそこに出かけていったのは、凄く画期的なチャレンジだったのです。今でこそ、なんだか好き勝手をやっている引退ママさんみたいですが、12年前にはまだ小学生の母で子育て中だったのですよね。そう考えると10年というのは大きな年月なんですね。

そう言えば今回、出かける日の前日に妹に
「そうそう、着ていく服はどうするの。」と聞かれました。私は最初、何のことか分からずに、
「その辺にある服」と答えようとしました。でもすぐに記憶が蘇って来たのです。前の時、観劇に行くのだからとみんなで服装のことも、相談し合い凄く盛り上がったことを。何やらみんなでスーツやらワンピースなどを着てかなりお洒落をして出かけたように思います。

なので私は「その辺にある・・・」の次に「お出かけ着」と付け加えたのです。
妹は、「じゃあ、あの白いワンピースで良いかな。」と言いました。

「あの」が「どの」なのかを知る由もない私は「良いんじゃない。」とだけ言っておきましたが、なんだか妹の一言は、遠い昔(12年前は既に‥・)のワクワクするような気持を思い出させてくれたのでした。

 

宝塚の公演は、「よし。お洒落をして出かけよう。」と女性が気持ちをアップさせるに値する舞台なのだと思います。

 

12年前のあの日、その帰り道で、楽しかった時間の余韻を引きずりながら有楽町に向かう途中で、

「あのね、私、おばあさんになっても・・」

―その後の人生で、一年に14回もお芝居を観に行ったりする年があったり、藤原竜也という贔屓俳優を見つけたりするなどと思いもよらなかった、私は

「あのね、私、おばあさんになっても、一年に一回ぐらいは宝塚の舞台を観て、ワクワクして心が踊るようなそんな女性でいたいと思ったの。」と言ったのでした。

もちろん、その私の考えを姉妹たちが否定などするわけがありません。

その後二回ぐらいは、本当に一年に一回のペースで宝塚を観劇しましたが、ラストに見たものがコメディで、自分の好みに合わなかったのを最後に遠ざかっていたのでした。

《宝塚公演お出かけ日記2》

劇団新感線の「シレンとラギ」を観に行った帰り、私はまっすぐに家には戻らず実家に泊りました。あまりにも美しい主演二人に、買う予定のなかった大きなパンフレットを思わず買ってしまった話は「シレンとラギ」の感想にも書きましたが、ふと気がつくと母がそのパンフレットを見ていました。

1ページ毎に丁寧にめくるその姿に、胸がきゅんとしました。

「そのお芝居は、ちょっとお母さんには合わないと思うな。」と私が言うと
「そうだね・・・。」と母は寂しそうに言いました。

その言葉に胸がきりりと痛みました。

―お母さんには合わない―

ああ、それはちょっと嘘。新感線のお芝居は、殺陣も派手で映像を上手く取り入れて、決して難しいお芝居ではありません。奥は深いもののストーリーも難解というわけではなかったのです。唯一、難を言えば、老人と言われている年代の人が観るには時間が長めかと言うぐらいかも知れません。

それでも合わないなどと言ってしまったのは、単なる言い訳に過ぎなかったのです。

そして思い出しました。母は若い時、時々私達を家に置いてSKDの夏の踊り、秋の踊りなどを観に行く人だったことを。
SKDとは松竹歌劇団の略称ですが、詳しいことは→こちらで

「じゃあ、お母さん、今度女たちみんなで、また宝塚に行きましょうよ。」と私。
「うん、そうだね。」と二つ返事の母。

よ~し、と私は決意しました。

何をかというと、チケットを買うことにです。5枚のチケットを買うのは、かつて大変だった記憶があります。でも少々ネット世界にも慣れてきて、気がついたこともあるのです。要は売り出し時間のスタート時にいい席を狙ってアクセスしないということです。

良い席じゃなくても良いのです。

良い舞台観劇であれば、それで良いのだと思うからです。もちろん席は選べませんが、売り出し日の翌日にのらりくらりとアクセスしたら5枚並びの席で買えました。

 

ある行動がある時、それは突然、そこに行き着くわけではなく、必ず何かがあってそこに行くつくのだと、私は思うのです。

12年ぶりにみんなで宝塚公演に行ったのは、母が「シレンとラギ」のパンフレットを丁寧にめくってみていたからだったのです。

 

《宝塚公演お出かけ日記3》

私のこのお気楽な雰囲気の幸せは、私の周りの老人たちが元気でやる気満々で前向きに生きているから成り立っているものといえるでしょう。

だけど時は容赦なく刻み続け、そのような状態が永遠と続くわけはないのです。

父が病気になりました。

病院嫌いの父を、姉が「鬼」と言われながらも引きずって行きました。

そこで風邪よりは重い病気が見つかって、検査検査の日々を少々送ることになってしまいました。その渡された予定表を見ると、スポンと8月1日だけは白紙になっていました。

父の事を考えて、最初は行かないと言った母に、決まっていたのだから行って楽しんでおいでと言った父。

宝塚公演の後、母がリッチなケーキセットをごちそうしてくれました。生クリームの中に栗のつぶつぶが入っているもので、お値段もお高かったのですが、それに見合う美味しさでした。

留守番していた父の事も含めて、その白いケーキをみんなで微笑みながらいただき、お芝居の感想を言い合ったその日を、いつか私たちは思い出す日が来るのでしょうか。

「あのね、私、おばあさんになっても」と言ったあの日のように。

 

 

《オマケのような感想》

なんたってお久しぶりに行くのですから、ご贔屓筋などいるわけもありません。ですから観に行ったお芝居のトップスターの方が私達好みの素敵な方であって欲しいと願うばかりです。

今回の公演は、星組公演で主演は柚希礼音。

満足のいくかっこ良さでした。妹は、脇役でありながらずっと目で真風涼帆さんを追いかけてしまったと言っていました。

一度、良いなあと思うと、次もこの人達の公演、つまり星組で見に行きたいと思ってしまうのですよね。

前にもどこかに書いたことですが、女性の好きな理想の男は少女漫画と宝塚にしかいないと、昔誰かが言っていたこの言葉には、本当に感心するのです。研究されているのですよね。

でもそうすると、女性は少々強引で命令口調な言葉に弱いのかも知れません。もちろんそこには、「愛」がなければなりませんが。

「もう一人で踊るな。ずっと俺のそばにいろ」

思わず、キャーと言いたくなるところですが、中盤とラストにあるこの言葉ですが、ラストには思わず涙が滲みました。

舞台にはやはり効果的な繰り返しがあるのですね。

 

物語には、反乱や独立などという物騒な展開が含まれていますが、それはスパイスでこれは恋物語です。だからといって薄っぺらいというものではありません。愛を知らない男が本当の愛をつかむまでの物語と書いたら、やはり薄く感じるかも知れませんが、それが薄く感じないのは、

「彼女を愛しているのか。」という言葉に
「今、それを確かめているところだ。」などというセリフが返るせいだと思います。

愛を知らないで育ったがゆえに、自分の気持がよく分からなかったのかも知れません。

 

レビューではいつもながらの素晴らしいラインダンス。

その前に舞台にいた男(男役)が
「あれ、君たち羽を付けてるじゃないか。じゃあ、もう終わっちゃうよー。」と笑わせてくれたのも印象深いです。

まあ、とにかく宝塚の舞台は至れり尽くせり、サービスに溢れていると、やっぱり今回も思ったのでした。

 

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