雲ノ平界隈 出発前日

2011年08月23日 | 登山

 雲上の楽園といわれる雲ノ平。百名山でなければ二百名山でも三百名山でもない。しかし行きたいと思う気持ちは槍や穂高と同列であった。折立から入山すれば2泊3日、新穂高から入山すれば3泊4日。四国からのアプローチを考えれば更に1日ないし2日間を加えなければならない。日程的に簡単に行ける場所ではなく、遠ければ遠いほど行きたいと思う気持ちは強かった。

 8月17日から出張の予定だった。お盆明けから出張に出るよ、とカカさんに伝えたのは2週間ほど前のこと。この時点では、山へ行くことは決定事項ではなく夢想の段階だった。塾通いの娘を週2回送り迎えしている。カカさんは16日に病院で検査がある。また、お盆には親戚一同が集まる慣習もある。そんな状況の中、オヤジが遊び目的で一週間家を空けて良いものかどうか、多少なりとも躊躇っていた。

 7月末、ブログに山行き計画案を張り付けた。人様に計画を見せたのだからうやむやにするんじゃないぞ、と自分自身に言い聞かせる目的があった。なんとか仕事の目途がつき、カカさんに伝えたのは出発2日前。

「10日から出かけることにしたから明日墓参りに行ってくる」
『17日からのが早まったん?』
「そう」
『ひょっとして山へ行くん?』
「そう」
『一週間も?』
「そう」

 特に文句は返ってこなかった。言っても無駄、と察しているようだった。

 出発前日、じいさんの墓参りに出かけた。
 毎日チェックしていた天気予報では、コアな所を歩く3日間が雨予報だった。
 お空の上にいるじい様に
「お天道様や雷様と知り合いなら、ちょこっと口添えして貰えないものか」
 と言いたいのを堪えて

「孫や曾孫をどうか見守ってやって下さいませ」
 とお願いした。

  出発前々日の天気予報  13日から雨雨雨



  水晶岳から雲ノ平と黒部五郎岳  日差しが強くてのっぺら画像



  五郎ズームイン






最新の画像もっと見る

コメントを投稿