奥祖谷かずら橋 ~ 三嶺 1日目

2008年07月25日 | 登山

古いのをアップします。

< 2008年7月1日 >   

 自宅を8時半に出発した。平日である。勤め人の車が市内に入ってくるのを横目に山へ向かって走った。昼夜土日関係なく働いている。休める時が休日である。あるいは仕事にあぶれても休日になる。貞光町のコンビニへ寄り、小島峠(おじまとうげ)を経由して11時20分に奥祖谷かずら橋に着いた。山歩きの準備をした後、かずら橋の入口で500円を払った。

 通常かずら橋といえば善徳にあるかずら橋を指すが、ここの正式名は奥祖谷二重かずら橋である。往路と復路のふたつの橋がある。野猿もある。早速かずら橋で写真撮影した。秘境らしく撮ろうとしたが上手に撮れなかった。




 橋を渡るといよいよ山道のスタートである。昨年はこのコースで長いの2匹と遭遇した。出ないようにと願いながら歩いた。渓流や苔むした岩に癒される。国体橋を渡ると川から離れて山の中に入っていく。時折差し込む光で葉っぱが輝いていた。生命力あふれる緑色であった。

 2時間半かかりやっと剣山からの縦走路に辿り着いた。通常のコース時間の5割増しというところか。 重さに対する耐性がからっきしない。今日は泊まり道具と水3Lを持っている。日頃、家で引き篭もっている体にはきつかった。左へ行くとすぐに丸石避難小屋があるが今日は寄らない。右の高ノ瀬方向を目指した。

 丸石小屋は古くはないが薄暗い木々の中に建っている。一人で泊まるのは勇気がいる。一方、廃墟となっている高ノ瀬小屋は少し開けた場所にあり立地的には悪くない。高ノ瀬小屋を片付けないで別の場所に丸石小屋を建てたのは何故だろう。どちらか一方が徳島県でもう一方が高知県なのだろうか。

  剣山と次郎笈(じろうぎゅう)が見えた


  折れても生きる木


 平和丸から見える三嶺を楽しみにしていたがずっとガスの中であった。やっと18時20分に今夜泊まる白髪小屋が見える地点に辿り着いた。小屋の向こうの丘から数頭の鹿がこちらを見ていた。人となりを観察されているようであった。鹿から見た自分はどういう人間だったのだろうか。しばらくすると南の斜面をピョ~ンピョ~ンと飛ぶように下っていった。あの足が欲しいと思った。

 小屋のドアを開けるとすえた臭いがした。空気を入れ替えるために4つある小さな窓を開けた。それからザックの荷物をすべて板の間の上に広げた。水は2L残っていた。往復20分ほどかかるという水場へは行かないことにした。小屋の周辺ではいろんな小鳥が鳴いていた。暗くなってから鹿が小屋のすぐ傍でキュイーン、キュイーンと鳴いた。「今夜は人間がいるぞ~」と仲間に知らせているようだった。日の出時間に起きられるようにと東側のドアを開けっぱなしにしてシュラフに潜り込んだ。夜中に何度か目を覚ましたが、腕時計で1時を確認したのを最後に熟睡した。

  2日目に続く



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