作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv68386/
以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
20世紀初頭、グランサム伯爵家が暮らすダウントン・アビーに、ジョージ5世国王とメアリー王妃が訪れることに。
邸宅を切り盛りする長女メアリーは、引退した元執事カーソンに助けを求め、晩餐会の準備に追われる。だが、下見に来た従者たちは、夫妻の世話や給仕はすべて自分たちが行うと告げ、使用人たちを落胆させる。
一方、何十年も音信不通だったメアリー王妃の侍女モードと、先代伯爵夫人バイオレットの間では、屋敷や財産の相続問題が勃発する。
=====ここまで。
世界的大ヒットとなったドラマの映画化。ドラマの後日談。
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もうあちこちで本作について書かれているし、あまり内容について書くべきことも思い付かないので、感じたことをつらつらと。
NHK総合の日曜夜は、海外ドラマが放映されるんだが、「ダウントン・アビー」もその枠だった。開始当初は、アルトマンの『ゴスフォード・パーク』を思わせる雰囲気もあったけれど、『ゴスフォード・パーク』よりも陰険というか、長女メアリーと二女イーディスの仲が悪いのを始め、登場人物たちのアクが強すぎて、ちょっとなぁ、、、という感じだったので、割とテキトーに見ていたんだけど、シーズン3くらいから面白いと思うようになり(つまり、それまでも何だかんだと見ていたってことだけど)、結局最後まで欠かさず見た次第。
後で知ったんだが、『ゴスフォード・パーク』を思わせる雰囲気があったのも当然、脚本を書いた人が同じだった。ジュリアン・フェロウズ氏。なんと、あの『ダメージ』にも出ていたとか。
当初感じていた陰険さも、ドラマ性はそのままにシーズンを重ねるごとに薄まり、途中からは次回が楽しみなドラマになった。日曜の夜遅くに楽しみなドラマがあるというだけで、週末が終わることの憂鬱さはかなり緩和されていたような気がする。
映画化は、ドラマが終了した時点で既に言われていたけど、何故かあまり興味はなく、、、。まあ、ドラマがちゃんと完結していたので、それ以上はちょっと蛇足になりかねないんじゃない?という感じがしていたから。日本で公開されても、劇場まで行く気には到底ならず、……とはいえ、レンタルできるんだったら、あんましイロイロ考えずに見られる映画を見たいときにはいいかな~、と思って、Blu-rayを借りて見てみることに。
結論から言うと、まあ、無難に面白かった、、、、という感じ。主要メンバーはほとんど揃い踏みだし、美術・衣裳は相変わらず目を楽しませてくれるし、ストーリーもあれだけたくさんの登場人物それぞれにスポットを当てつつ破綻していないし、安心して見ていられる映画だった。
そういう意味では、ドラマの方が何倍も波乱に富んでいたとは思うが、まあ、これはこれで良いのでは。多分、映画化も、ドラマファン向けに、ガッカリさせないような作りにしなきゃいけなかったわけだし、かなり高いハードルを最初から設定されていたことを思うと、実に見事にクリアしていると思う。さすが、イギリス。
で、こういう秀逸な海外ドラマ(これは映画だけど)を見て思うのは、日本のドラマの安っぽさである。本作と同様の時代劇でいえば、大河ドラマでさえ安っぽく感じる。何でだろうね、、、と映画友とも先日話題になった。大河ドラマは、やはり民放の時代劇に比べると、衣裳はかなりお金がかかっているのが分かるし、セットや小道具などの美術もすごく頑張っているとは思うのだが、、、。「麒麟が来る」のCGとか、もうあまりにも稚拙で目を覆いたくなるシーンもある。
時代劇だけでなく、現代モノでもそう。アメリカのTVドラマなど、それほど大ヒットしたものじゃなくても、セットや衣裳は日本のドラマより格段に上だな、、、と感じるものが多い。やはり予算の問題だろうか??
本質的にはシナリオの差だとは思うけど、何というかもう、全般的に日本のドラマ界は沈んでいる感じがしてしまう。大ヒットだった半沢直樹も、シーズン2はほとんど水戸黄門か遠山の金さん化していたしなぁ。
大河ドラマといえば、昨年の「いだてん」は、期待していなかったけど、終わってみれば結構面白かった。やはり、セットは安っぽさが否めなかったが、ストーリーは決して安易ではなかったし、クドカン氏のドラマは苦手だったけど、「いだてん」はさすがだと思ったわ。「麒麟が来る」も、まあまあ面白いけどね、、、。役者の演技の質も大きいよなぁ。
……等々という、とりとめもないことを感じてしまったのでした。
トーマスに春が来て良かったよ、、、。