バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

もうひとりの師

2011年05月22日 | 記事日記
 お花は一生続けるからと実母に約束したのに、諸事情で中断してから暫く経ちます。
亡母が悲しがっていると思います。非常に弱る直前まで、家に花を切らさない人でした。
日頃余り褒められたことのない私を、お花の先生だけは褒めて下さいました。
それは生け方の出来映えではなく、私がスケッチに描く一点をでした。
テーブルの花を簡単なスケッチで描き止めていたわたくしは、お稽古先でも挿し方、出来上がり図を描く事は苦になりませんでした。むしろ帰るとすぐ忘れる自らのエン魔帳代わりでした。

  

 

上のような花は比較的簡単なのですが、問題は様式花でした。決まった型を使って風景を現して行きます。

     
 写景挿花様式本位直立型        同じ

こんな時に記帳は大変な手助けになりました。これからのあやふやな生活に、書き止めるひと手間は大いなる助けになる予感です。
先生はそれとなく励まして下さっていたのだと思います。
人生の大先輩である先生は、お花の指導だけではなく、大切なことも教えて下さいました。

「○さん、あのね。神さんは優しい方だから、貴女がずっと怒っていたら、<ああ、この子は怒ることが好きだから、ずっと怒るようにして上げよう>貴女がずっと笑っていたら、<この子は笑うことが好きだからそのようにして上げよう>と思われるものなのよ。よう考えなさいよ」

痛たぁ。

しっぺいを受けても先生の元に帰りたい。


扉の向こうに小さな椅子が

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