本当に久しぶりに夫の兄夫婦に会った。
兄は転勤族で、日本各地を転々としていたし、元々、あまり兄弟仲がいい方ではなかったので、ずっと疎遠になっていた。
数年前から神戸に帰ってきていたようだが、年賀状の交換だけのかなり淡白な付き合いだった。
だが、去年の末に定年退職したとの知らせを受け
「お兄さんの退職祝いをしてあげたらどうかな?!」
と私が言ったら、しぶしぶ夫も承諾して、メールをしたら
「ありがとうございます!」と即答だった。
それで、昨夜、和食の店「泰山」で10数年ぶりに兄弟夫婦2組で一緒に食事することになった。
久しぶりに会ったが、兄はさらに太って横長体型になりニコニコ顔、私より8つも年下の義姉は以前と同じように決して愛想笑などせず、怒ったような目をしていた。
2人共老けたけれど、10数年前と殆ど同じなので何だかおかしかった。
実は、4人で会っても話などでなくて、気まずくなるのでは…と危惧していたのだ。
しかし、そうはならなかった。
兄はどんどん上機嫌になり得意の「楽観主義人生論」と言うのをぶちかまし
「兄さんは楽天主義なんですね」と私が言うと
「いやいや、私のは楽天じゃなくて、楽観です。人生考えすぎてもどうにもならん、なるようにしかなりまへん」
と兄は何度も繰り返し言ってはお酒がまわって顔は真っ赤でますますニコニコ顔。
そうか兄弟でも性格は随分違うのだなと私は納得。
悲観主義で、物事をいつも暗い方から見る夫とは180度違う。
泰山の昨夜の食事はさすが、お正月の膳で晴れがましく装われ、いつもよりさらに美味しく感じられた。
赤ワイン・日本酒・生ビールとお酒も各種いただき…
この中では1番若くて、怖い目をしてだまっていた義姉もだんだん表情を和らげ、楽しげに喋るようになり…
本当に久しぶりだったのに、和やかでほっこりしたお祝いの会になった。
これからどういうことになるのかはわからないが…
ともかく、こちらから1歩、踏み出したことは良かったなあと思う。
木莉
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