花は大きく、花弁が外に反って垂れ気味である。
8月16日(水)
オオハンゴンソウは、今、最も目立つ花である。車を走らせると、道端や民家の庭先で黄色い花が満開だ。草丈は背丈を超え、花も大きく、きれいではあるが、その蔓延ぶりはすさまじく、特定外来生物に指定されている。自治会便りでも問題になっていた。見回すと何年も訪れる人の無いような別荘の庭で特に目立つ。こんな風に・・・。
しかし、きのう散歩した道では驚いた。そんなレベルではないのだ。人家も少ない森の中の道の両側は黄色く彩られていた。
沢の中にも、流れる水が見えないほどだ。
オオハンゴンソウは種子と地下茎で増えるそうで、駆除は抜くしかないそうで、実際に他県で、蔓延を食い止めようと抜く作業を行ったという話も聞いた。しかし、ここでは、そんなレベルではないのだ。森全体は緑一色なのに、その辺りだけ道端から森の中へとオオハンゴンソウが広がっているところもあって、動く生物が森の中へと侵入しているかのようだ。元は、北米原産で明治時代に園芸用に入って来たらしいが、このところ、一気に増えている印象だ。この先、この植物の行く末はどうなるのだろう? 数十年前にその繁殖ぶりが問題になったセイタカアワダチソウを思い出させる。このごろ、セイタカアワダチソウはあまり目立たないなあと思って、調べてみたら、ウィキペディアにその盛衰について興味深いことが書いてあった。かいつまんで書くとこういうことだ。
セイタカアワダチソウは、他の植物(ススキなど)の生育を抑制する化学物質を出して、他の植物を追い出した。また、モグラやネズミの糞で肥えた深さ50cm位の土壌まで根を伸ばして繁茂した。しかし、平成に入り、モグラやネズミが駆除されたことで土壌が痩せたこと、さらに他の植物が衰退したことで、前述の化学物質は自分自身の生育を抑制するようになったことで、セイタカアワダチソウの勢いは衰えたというのである。ここで、セイタカアワダチソウについての一つの誤解を解くと、かつて花粉症の原因が疑われたが、無関係のようだ。詳しくはウィキペディアをご覧下さい。
オオハンゴンソウも、何とか自然に衰えて、きれいだなと楽しめる程度まで少なくなってくれることを祈る。
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