Irisの八ヶ岳山麓便り

季節の移ろいを感じながらスローライフ

ウバユリの受難

2012年08月07日 | 日々の暮らし
ウバユリ(2012/8/6)
  
8月6日(月)
楽しみにしていたウバユリが花開いた。ウバユリ(姥百合)は老女に例えた名前で、花の色は地味だが、林床の草の中から真っすぐに頭を出して、花を沢山つけた姿は結構目立つ。緑色の花色は渋く、山野草好きにはファンも多い。5月頃だったか、車庫の傍らの人目につかない場所に、特徴ある葉を広げたウバユリを見つけた時から、花が咲くのを楽しみにしていた。そのウバユリのちょっと残念な話。

先日(7/31)、静かな森の小径を散策していると茎の途中で折れたウバユリに出会った。ウバユリはその頃はまだ開花前だったので、花泥棒とも思えないし、どうしたことかと思って周りを見ると、そんなウバユリが次々と目に入った。ざっと20株くらい。蕾がちゃんとしているのは数株ほど。鹿に食べられたようだ。人家のある方に近づくと、茎の折れた株が少なくなったのも合点がいく。

茎の途中で折られたウバユリたち

  


正常な株。花芽は初めは全体がふっくらとなり(左、7/31)、その後、一つ一つの花が準備を整え(中)、開花(右、8/7 撮影)

  


我が家の周りのウバユリは無事でほっとした。上の真ん中の写真の様に開花準備も調ってきた。いつ咲くかと楽しみにしていた。ところで、ここは別荘地で、定住の家はそれなりに庭の手入れをしているが、別荘として使っている家では初夏から急にのびた草で覆われてくる。それを刈り取る電動草刈り機の音が毎日賑やかだ。気がつくと、最近では個人の別荘地ではなく、道端の草を刈っている。側溝沿いのアスファルトを押しのけて生えた草(キバナノヤマオダマキやムシトリナデシコなどの可愛い花もある)や、別荘地から側溝を覆うような元気な草を刈り取っているのだ。ついに我が家の周りにも来た。作業をしている人に聞くと、毎年刈っているそうだ(そういえば、管理費を払っている)。道をきれいにしてくれてあり難いことだと思いながら、もしやと気になって振り返ると、後の祭り、向かいの四つ角に数株あったウバユリが跡形も無い。そして、無惨に刈り取られた花芽が側溝の中にころがっていた。あ~ア。

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