日々好日

今日一日の出来事 趣味 感動した事などの日記です

茶懐石の流れ

2010-09-14 | 趣味の世界
            


                床の掛け軸は薮内家十一世家元 竹窓紹智

                透月斎画 「うさぎ」 

 




                客一同席に着く

                本来は茶席用小座布団を使うが

                今日はお稽古なので毛氈に着座


                小座布団の時の作法の説明を聞く





    

         折敷(脚のない膳)に向付 飯 汁を両手で受け取る





    

           左手で飯椀 右手で汁椀の蓋を同時に取り

           かぶせて折敷の右側に置く



           ご飯は炊き立てのむれてないのをを「一文字」に盛る

           お客さんのお越しを待ちかねていたこころを表している



          汁とご飯をいただき ご飯は食べきらず一口残しておく


          * お酒が出るまで「向付」に箸をつけないこと



          客は汁を音をだして吸いきる


          亭主 汁の吸いきる音を見計らい盃台と引盃を乗せて

          銚子といっしょに持って正客の前へ





    

           客は向付を左に寄せ 右に盃を置く





    

         向付 平目昆布締め 雲丹 穂紫蘇 橙の絞り汁



         この向付の器は薮内流の社中の

         アメリカ人陶芸家 ピ-タ-ハ-モンさんの作品

         

          昨日窯だししたばかりの白磁の上品な器です




         彼は侘び寂びのお茶の世界に魅せられて

         茶道具を造り 茶道に精進しています


         今日は濃茶 薄茶の続き薄お点前もしてくれました






    


         亭主は飯器を持ち出しご飯と汁のお代わりを勧める(汁替)


         次に煮物椀が運び出される(椀盛)





    

        清まし汁仕立て 海老しんじょ 小茄子 三つ葉



        丸盆に徳利と客数の石盃を乗せて正客から順次 

        お詰めまで勧めていきます (預け徳利)





    

             焼物 鰆味噌漬け

             汁椀の上に懐紙を置き 

             鉢を左膝に預け焼物を蓋に取る




             亭主 飯器持ち出し 2回目の飯替え




         

         箸洗い 昆布仕立て  針茗荷 生姜

         一汁三菜の使った箸と 口中を洗い清める意味





        八寸と主客の盃


        亭主と客がひと時を持てたことを喜んで盃を交わす


        この時亭主は「お流れを」と正客に盃を借りる事を乞う

        亭主の酒を受け 飲み口を懐紙で拭き 引杯を

        懐紙に乗せ亭主へ勧める


        この時 正客は懐石の礼を言う





    

         八寸角の杉生地の器に盛られた料理

         季節の山の物 里の物 海の物を盛る




        

       八寸は 胡桃 里芋 アスパラのサ―モン巻きの三種





    

       強肴(しいさかな)  ひろうずの含め煮 椎茸 オクラ

       向付又は汁椀の蓋の上に取る





         

           浸し物  茄子 三度豆胡麻味噌和え

           浸し物は向付に取る 





       

                  湯桶(ゆとう)


    

                  香の物

                  沢庵 瓜 茄子味噌漬け




                 湯桶の蓋を正客からお詰めまで順次送り 

                 湯桶を左膝に乗せ湯と湯の子を飯椀に取る


                 香の物は向付の器に取る





    


           食べ終わった器を懐紙で拭いて清めひとつに重ねる

           客は箸を一斉に音をたてて膳に落とす(置く)



           亭主はこの音を合図に正客から順次膳を下げる


           以上が茶懐石の流れです

           本当はもっと詳しく説明すべきですが

           かなり略式で・・・・・(^^ゞ



           禅僧が修業中寒さと空腹を癒すため温めた石(温石おんじゃく)を

           懐に抱いたと云う伝承に基ずき

           質素な料理を意味する言葉で

                    本来は一汁三菜の形だそうですよ


           正式な茶事はお作法の約束ごとが多く 

           考えながら食べていると

           お料理もゆっくり味わえないような気がしますが・・・〔笑〕

           何回も経験を積む事ですね!



           茶懐石が終わった後は濃茶をいただく為の

           主菓子を出されます


           それをいただいてから仲立ち・・・席入りです





 





 


             ピ-タ-ハ-モンさんのお点前で

             濃茶につづいて薄茶(続き薄)をいただきました

             

             結構なお服加減でございました!














         


           













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2 コメント

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Unknown (ちょこ)
2019-03-31 08:36:22
はじめまして、懐石 作法のキーワードで検索したところこちらにたどり着きました。
よくよく拝見すると、同じ藪内流のお稽古をされているのでとても勉強になりました。
時々お邪魔させていただきますが、よろしくお願いいたします。
古儀茶道薮内流 (日々好日)
2019-04-01 16:47:44
こんにちは!
ようこそ私の拙ないブログにお立寄り下さいまして有り難うございました
薮内流をお稽古されていらっしゃるのですね
私は今はお稽古はしていませんが初釜 や茶会などには参加して
好きな茶道を趣味として気楽に楽しんでいます

お時間のある時 覗いていただければ嬉しいです
私方こそよろしくお願い致します

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