切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

城南宮・・・シーズンオフでも、さすが・・・藤袴   京都市伏見区  2022.10.14

2022-10-18 23:17:56 | 撮影
   

『城南宮
 平安遷都の際、都の南に国の守護神として創建され、国常立尊(くにのとこたちのみこと)、八千矛神(やちほこのかみ)、神功皇后をお祀りする。平安時代の末、白河上皇によって城南離宮(鳥羽離宮)が造営されると一層崇められ、城南祭では流鏑馬や競馬が行われた。
 また、離宮は方違えの宿所や熊野詣での精進所となり、方除の信仰が高まった。承久三年(一二二一)、後鳥羽上皇が城南流鏑馬の武者揃えと称して兵を集め、承久の乱が起きたことは名高い。
 江戸時代以来、城南祭では三基の神輿が氏子地域を渡御、「餅祭り」とも称され大いに賑う。皇室の崇敬厚く、孝明天皇は攘夷祈願の祭に行幸されて吹散(ふきちり)を賜り、慶応四年(一八六八)正月、城南宮に陣を構えた薩摩藩の大砲が轟き、鳥羽・伏見の戦いが始まり、明治維新を迎えた。
 日月星を象った三光の御神紋は神功皇后の旗印に因んで方除の御神徳を表し、建築・転宅・交通・旅行安全の神として信仰が深い。
 神苑「楽水苑」は「源氏物語 花の庭」と称され、四季の風情に富む名園として名高く、春秋に「曲水の宴」が雅やかに行われる。
   京都市』   (駒札より)

     

『鳥羽伏見の戦い 勃発の地
 明治元年(一八六八)正月三日夕刻、この付近で起きた戦が「鳥羽伏見の戦い」の発端となった。
「王政復古の大号令」の後、徳川将軍家の領地返納を強行採決した薩摩・長州らの藩に、不満を覚えた幕臣・会津・桑名らの藩は、正月一日挙兵、大坂から京へ攻め入ろうとし、薩摩、長州の新政府軍がこれを迎えうった。
 城南宮には、薩摩藩の野津鎮雄らが大砲を備えて布陣し、竹田街道を北上してきた桑名軍と幕府大目付・滝川具挙が、小枝橋を渡ろうとするのを、薩摩藩兵が阻止して談判の後、ついに薩摩側から発砲した。その一弾があたかも合図となって戦端はひらかれ、鳥羽と伏見の両方面で激戦が展開された。幕府軍は約二万、新政府軍は約五千の兵力であったが、新政府軍の大砲・鉄砲などの新式の武器の威力が幕府軍の行く手を阻んだ。また新選組も、近藤勇や沖田総司をけがと病気で欠いていたものの、土方歳三や永蔵新八以下の隊士たちが伏見奉行所詰めからこの戦いに加わっている。しかし新選組らの奮闘も虚しく、幕府軍は正月六日ついに大坂城に向け退陣した。
 この一戦を皮切りに、約二年にわたる戊辰戦争が始まったのである。   京都市』
  (駒札より)

     

 城南宮へは何度も訪れている。春には梅や桜、そして秋の紅葉が代表的だが、それ以外にも四季を通して、様々な花に恵まれている。と言うか、城南宮では積極的に境内の一部を一種の植物園のようにして、様々な花が咲く植物を植えているという感じだ。そういった意味では宇治市の三室戸寺に似ている。

 名神高速道路京都南インターチェンジのすぐ南側にある。広い敷地を有しており、そのうちの一部が庭園として有料公開されていて、写真にあるような様々な花を観賞することができる。特に桜や紅葉は非常に人気が高く、庭園内部は行列をなして進まなければならない程の人混みとなる。

   

 晩夏から初秋にかけてはある意味シーズンオフということで、この庭園内に入ってくる人は少ない。ただしあくまでも神社であり、しかも有名どころとあって、本殿へ参拝に来る人はやはりそこそこ目立つ。この日はもうすぐお祭りがあるということで、神輿の準備なども始められていた。
 本殿への拝観を済ませて入園料を払い、庭園に入っていく。やはりほとんど緑一色であり、花らしきものは全く見えない。人もポツポツと見えるだけ。順路に従って進んでいくが状況は変わらない。樹木や花がある所にはその名前が記されているが、依然として、らしきものは見られない。適当に写真を撮って進んでいく。そして庭園は本殿の裏側を回ってその横を通るのだが、そこからようやく花が目に付きはじめた。
 やはりフジバカマが目立つ。そして菊の仲間、あるいはまた名前のわからない植物なども色々と見ることができた。紫色に輝くのは桔梗の花だ。こうして後半は様々な花を撮影することができ、しかもその中央に広めの池があって、大きな錦鯉が泳いでいる。その向こう側に本殿が建ち、それらを背景に写真に収めていく。なかなかいい感じだ。

   

 こうして後半になって、ようやく様々な花の写真を撮ることができ、入園料を払った甲斐があったというものだ。さすがにこの辺りでは入園者が立ち止まって、見事な景色に見入っていた。ここを過ぎると一旦庭園の外に出る形になり、その向かい側に後半の別の庭園があって、そこに入って行くことになる。ただしこちらの方は植生が少なく、全体的に天然芝の土地が多くなっており、秋の紅葉時期以外はあくまでも緑が中心の庭園となる。

 今回は久しぶりの城南宮であったが、今までは全て桜のシーズンや紅葉のシーズンで、人が大変多い時期に来ていた。こんなに静かな城南宮は初めてだ。しかしこれが本来の姿と言っていいだろう。すぐ横を国道1号線が走っているが、周囲を樹木に囲まれているので意外なほど騒音は入ってこない。なかなか落ち着いたいい雰囲気だと言える。

      
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