万福寺はJR奈良線黄檗駅、京阪電車宇治線黄檗駅が最寄りとなる。3年前にも1度紹介している。江戸時代初期の創建で、日本から何度も呼ばれていた中国僧の隠元和尚がようやく来日し、京都の宇治に建てた禅宗のお寺だ。当初は中国と同じ黄檗宗万福寺と呼称していたが、幕府の方針により黄檗宗が正式に禅宗の1宗派として独立し、臨済宗・曹洞宗と共に禅宗の三大宗派となった。それに伴ってお寺も万福寺となった。
広大な敷地に多くの伽藍が建ち並び、幸いにして1度も火災等にあったことがなく今に残されており、ほとんどの建物が国の重要文化財に指定されている。また周辺には塔頭寺院も数多くやはり重文指定のものが多い。
お寺の前に駐車場があり、まず総門がある。それをくぐると庭園が広がり、ここだけでも存分に楽しめる。特に紅葉期においては池を中心に見事な紅葉が広がり、池の奥にそびえ立つ三門やさらに背後の山などを借景として撮影すると、なかなか見事な絵になり見応えのある写真が撮影できる。この部分を撮影するだけでもほぼ満足出来る。
この日はまだ紅葉が残っていてかなり散ってはいたものの、まだまだ衰えてはいなかった。結構多くの人がこの庭園をめぐりながらスマホなどで撮影を楽しんでいる。庭園を半周すると巨大な三門が近づいてくる。最初の総門、そして三門。または駐車場から見えていた塔頭寺院なども含め、一目見てすぐ分かるほどの中国風の建物が並んでいる。やはり中国から招かれたら隠元和尚ならではの感性が溢れ出しているようだ。ちなみにインゲン豆というのはこの隠元和尚に関わる豆だ。
三門も実に堂々たるもので、ここから内部に入ると有料となる。今回も時間がなく前庭の庭園のみということにした。ブログを始めるずっと前に一度だけ内部に入ったことがある。今回は三門の外から見える範囲を撮影するにとどめたが、内部の境内は綺麗に整備されており伽藍が目立つ。逆に言えば木々の緑などは少なかったような印象だ。
庭園だけの紅葉の紹介となり、かつ2回目の掲載だがなかなか綺麗な庭園なので、それだけの値打ちはあるものと思う。
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