切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

ブログ、スタート満一周年

2018-04-10 23:21:36 | 日記


 ちょうど一年前のこの日、4月10日にブログ書きを始めた。
 きっかけは学生時代の仲間3人と集まって話をしている中で、3人とも教員生活を退職し、年金生活でゆっくりか、と思ったらそうではなく、後の二人は自分のやりたい研究や新たな仕事に改めて打ち込んでいる。しかも自分の中で収束するような中身ではなく、外とのつながりの中で、自分の存在価値を発揮できるような内容の活動をしているということが大きな刺激になった。
 自分は定年退職後、再任用を敢えて断って、年老いた父親の面倒を見ざるを得ない立場になり、決まった時間に拘束されるような仕事ができない状態になっていた。他にも中学や高校からの講師の話もあるにはあったが、全部断ざるを得なかった。その 父も亡くなり、独居生活になってさあこれからどうしようか、との前向きな意識にはなれないまま、なんとなく時間を過ごすような日々となってしまった。そのうちに趣味の写真を撮って自分の中だけで楽しむような、あまり意味のないような生活の日々を送ることになってしまう。
 そんな中1年余り前、久しぶりに学生時代の仲間3人で集まって飲んで食べて話を交わしている中で、他の二人がそれぞれに自分の退職金をはたいて、自分なりに研究課題を決めて具体的な活動に取り組み、老後の生き生きした活躍の現実を知って、ある意味ショックを受けた。



 現役時代、ある時、同僚の人と老後の生活はどんなことしたらいいんやろ、ということが話題になったことがあった。それぞれに自分たちのお家の事情を見て、庭の草木いじりや家庭菜園で簡単な農作業する、あるいは絵を描いたり、社交ダンスを習いに等々、何か全体的に自分の準個人的な趣味的な世界だけで収束するような内容になりそうな、そんな話になったように覚えている。果たしてそんなことでいいんだろうか、現役時代から老後のことを考えて準備をしておくことが必要ではないか、などと抽象的な話をしたりしていた。
 実際に退職してさらに何年か経ち、厚労省が言うところの高齢者になってしまうと、なんとなく平均的な寿命を意識しつつ、あと10何年か、などと考えてしまいがちになる。間違いなく更なる老いはやってくるが、その一方でテレビなどを見ていると、一般の老人の中でも極めて元気で社会的な活動している人もたくさんおり、80代90代でも、まるで現役かのようにしっかり活動している人もいる。
 やはり自分が是非ともやっておきたいことや、達成したいと言う目標を持って生活している人は、年齢を感じさせないほどの若々しさというのがある。もちろん高齢者の誰もが同じようにできるわけではないが、人それぞれに、過去に蓄積してきた様々な経済的、知的、体験的な財産を活用して、老後になってある程度時間ができると、新たな自分の目標に向かって活動するのがいいと思える。それができれば自分一人の内部で終わってしまうものではなく、周囲に、あるいはもう少し大きく広げて、社会に対してなんらかの発信ができて、自分なりの主張といったものが、ごくわずかでも世間に知られれば、それはそれで自分が生きてきた一つの新たな財産となるんではないだろうか。
 新聞の読者投稿欄を読んでみると、政治に対するかなり鋭い指摘や主張を短い文章の中にきちっとまとめて投稿されている。そういう投稿者は大半が60代から80代の御老人の方が多い。いつも同じ人が掲載されるわけではないが、こういう投稿欄も一回で何十万人という人が見ている。そういった意味では、自分のを名前をさらけ出して訴えかけるという活動が、生きていく上でも大きな活力になっているのではないだろうか。
 そうした事例を見る中で、自分もせめて生きているうちに何が出来るんだろうか、と考えながらネット社会の中で、様々な匿名によるヘイトスピーチ等が溢れかえっているのを見るにつけ、そういったものを打ち破るとまでは言わないが、せめて自分なりの反骨精神でもって、世の中に訴えかけて行くことができれば、それはそれで小さな意味があるのではないかと思える。自分の名前と住所を晒してという方法もあるが、今の世の中、ちょっとしたことでもヘイトスピーチの犠牲になるか、家が放火されて焼き殺されるか、あるいは待ち伏せされて刺されるか、なんて言う恨みによる事件だっていっぱいある。そういった意味ではやや気が引けるが、しかし完全匿名というのは、どうにも性に合わないので、一応半匿名みたいな感じで何か訴えることができればと考えるようになった。
 そして結論的には、ブログという形で自分なりの情報発信をしていこうと考えた。無料ブログでなるべく負担がないようなものを色々見て、とりあえずここのブログサービスを選んだ次第。
 1年前の4月10日。まずは試しブログ。続いてスマホからのブログと実験的にやってみて、うまくいきそうだったのでそのまま継続することとして、一年経ったというわけだ。



 ではこの1年間、ブログの内容としてはどうであったか。
 最初は自分の周りの様々な出来事や思いを日記風に書いてればいいのかと思って始めた。また趣味のひとつである、写真撮影で訪れたお寺や神社の写真と由緒などを調べて、アップするという形で進めてみた。後者の方は今も続けているが、身の回りの出来事や思いというのは、どうにもこうにも純個人的な勝手な思いつき内容に過ぎない。これだけでは単なる自己中の吐露でしかなく、読む方も退屈だし興味も持てないし、はっきり言ってどうでもいいという風にならざるを得ない。
 というわけで、手軽な日記風な内容ではなく、社会的な出来事に対する理不尽さや自分の意見を述べるという形で書くことにした。材料には事欠かない。それこそ国政から自治体レベルの不祥事も含め、腹の立つことは周りにいっぱい溢れている。もちろんこのようなことは新聞やネットニュースでも大量に流されているので、ど素人の自分がそのことを後追いで説明したって意味がないので、自分が納得できない腹立たしさを、後追いという形ではあるものの、自分の視点を入れるつもりで書いていく、という形で続けていくことにした。
 必ずしもその目的が達せられてるかどうかは分からないが、自分ではそのようなつもりで続けている。その際の自分の立ち位置の基本は、「自分が主権者であり、納税者である、という国民としての義務を果たしており、主張できる権利を有している一国民である。」と言うことだ。
 このような視点を持っていると、特に国政に関してはあまりにも主権者をバカにした、あざとくひどい政治の実態がどうしても許せなくなる。従って政治に対する批判的な内容のブログばっかりになってしまうが、やっぱり言わなければならない。しかもこのような国民を愚弄している政治に対して、大半の国民は諦めてるというよりは、何をされても仕方がない政治実態に嫌悪感を覚え無関心につながり、自分たちの生活がそれなりにうまくいっていればいいのでは、と言う自己中の無関心層が増していくような社会情勢になっていることに、大きな危惧を覚える。
 様々なブログにも、体制擁護、右翼的保守的な主張を繰り返すブログが、かなりな読者を集めている。ブログばかりではなく、他の様々なサイトにも匿名性をいいことに、右翼的な差別的なヘイトスピーチが溢れかえっている。だからこそ、そういったものに対して自分の主張をしていかなければならないと考えている。目的がどこまで果たせているか全くわからないが、このさほど面白くもないようなブログでも、当初はわずか数人、あるいは数十人の訪問者が、最近では漸く500人を突破し、700~800人。先日は初めて1000人を突破した。コツコツ続けてきたひとつの小さな成果かもしれない。好意的であれ批判的であれ、ともかくも読んでくれる人がいるというのは実にありがたいことで、コメントこそ何も来ないが、今後とも自分なりの主張を発信していきたいと考えている。
 文章をコンパクトに、要点を押さえてまとめるということが苦手なので、何とも分かりにくい長文がだらだらと続くような文章ではあるものの、この辺りも努力して項目をまとめながらコンパクトな文章として発言できればと思っている。



 それにしてもこの1年間、様々なことがあり、中でも癌の手術とその後の今も継続中の抗がん剤治療については思いもよらぬことで、生活に大きな影響をもたらしている。自分の癌は他の部位に比べて少し厄介で、致死率も高い方になる。これから先の1年間、生きていられるのか、あるいは5年後にも生存しているのか、全く未知数だ。そのことを踏まえながら自分の日々の生活を充実したものにしていかなければならない。そのように考えると、すべきことはたくさんある。
 趣味の写真撮影を活かしながら、古代日本人の思想形成の過程を少し深く勉強したいという気持ち、あるいは国政のあり方や国民の思い、また将来的にこの日本という国が、今後どうなっていくのか、などということも考えてみたいと思っている。
 先日新聞記事に80歳代で博士号を取得したと言うのが出ていたが、高齢になって大学院で学んで、博士号まで取るというのは本当大したもんだと思う。ある意味理想的な老後の生き方の一つかもしれないが、今の自分にとってはとてもそこまではできるものではない。あくまでも可能な範囲内で、このブログを利用しつつ大切なことを発信し続けたいと考えている。さらにブログ以上に便利な伝達手段なんかもあれば、そういったものも利用していきたいと思う。
 そういった意味では、ブログの内容は大したことはないものの、書くことに充実感を覚えているのは確かだ。一つの楽しみにもなっている。まあどうしても時間かかるし、就寝時間も遅くなる。そこら辺は改善の必要があるが、新たな気持ちで2年目に入っていきたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 独居癌患者爺の腹立ち日記 2 | トップ | 梅はおわり、桜シーズンへ ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事