to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

チーム・バチスタの栄光

2008-02-12 00:19:04 | the cinema (タ行)
               犯行現場は、半径10cm。この7人の中に、いる。
2006年第4回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した海堂尊原作の同名ベストセラーの映画化。

原作 海堂尊
上映時間 120分
監督 中村義洋
脚本 斉藤ひろし、蒔田光治
音楽 佐藤直紀
出演 竹内結子/阿部寛/吉川晃司/池内博之/玉山鉄二/井川遥/田口浩正/田中直樹/佐野史郎/野際陽子/平泉成/國村隼

高難度の心臓手術「バチスタ手術」を26回連続で成功させていた“チーム・バチスタ”に、3度続けて術中死が発生。内部調査を任された田口(竹内結子)が適当な報告で締めくくろうとした矢先、厚生労働省から派遣された切れ者役人の白鳥(阿部寛)が現れる。2人はコンビを組んで、“チーム・バチスタ”のメンバーを再調査することになる。(シネマトゥデイ)

劇場で何度か予告を観るうちに、だんだん興味が薄れて、いざ公開前になってみると
スルーしちゃってもいいか~と思っていたのに、「アヒルと鴨~」の後の中村監督作品だったし、
迷いながらも行ってしまった。
で、、なんか微妙というか、普通?・・・・・・?

医療モノは、同じくバチスタを取り上げた『医龍』、『Dr.コトー~』『白い巨塔』など
ドラマでも、スター医師が活躍する手術シーンはそれなりに迫力があるが、
原作者が現役医師の海堂尊だということで、手術シーンはかなりリアルだったのかも知れない。
手術中の映像にしても淡々として医大の教科書ビデオかぁ~?ってカンジ緊迫ムードまるで無し
一応映画なんだし、、、多少の演出は必要かと、、、

だけど、それにしては首を傾げたくなる看護士、大友の存在。
栄光の7人じゃないよ、絶対ーー!かなりシラケました。

そもそも、あの阿部ちゃんの強力キャラと、竹内さんのトロさが、ちっとも面白さを引き出してない。
ムリに田口役を女性にする必要はなく、ここは若手の純情キャラを持ってきたほうが噛み合ったかもと思ってしまった
竹内さんも阿部ちゃんも、嫌いな俳優でないだけにちょっと気の毒。
特に阿部ちゃんは、脇に回った方が独特の濃い、いい味が生かせると思う。
メインになると、なぜかいつも同じに感じて面白くなくなっちゃう

TBS映画なのに、脚本に蒔田光治さんが加わっている為か「トリック」メンバーがキャステイング
ところどころに可笑し味はある、けど、笑えない。

バチスタ手術中の謎の死をめぐるミステリーは、一度もドキドキなしで予測の展開。
容疑者にしても、1~2分の聞き取りで、人物を動物に例えるだけでは不十分。
キーとなる殺人方法についても、前振りの映像もセリフも無く、突如明かされるのは卑怯というもの(笑)
それで謎解きっていわれてもね~
それでも結末は、ミステリー好きの方なら予想通りでしょう。

命を扱う医療ドラマにはあるはずの緊張感もイマイチだったし、
大学病院における医局政治にメスが入るとかっていうのもない。
なんか全て中途半端な感が否めませんでした。。
テレビドラマの域を出てないというか、、、

とにかく個性的な俳優陣がたくさん出ていただけに、勿体なかったな~。
吉川晃司、池内博之、佐野史郎、井川遥、みんなイイ味出してました
個人的にはあのホクロ苦情のおじさんが一番よかった


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16 コメント

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観ようか迷ってましたが..... (ゆう)
2008-02-12 08:28:22
原作の大ファンなので
公開を楽しみにしていましたが、
イマイチ評判よくないですよね。
ん~~~~、スルーしますっ!!!

こんにちは! (由香)
2008-02-12 10:55:56
TB&コメントありがとうございました。

kiraさんが仰ることはごもっとも!!だと思います。
私は原作の大ファンで、感想を書いた時に満点をつけましたので・・・かなりショックを受けながらの鑑賞になりました。
あれでは薄っぺら過ぎて、何も伝わってきませんし、緊張感も何もあったもんじゃーないですよねぇ~
手術シーンにリアリティが無かったのも痛かったです。
やっぱりベストセラー本の映画化は難しいのかもしれませんね。
ゆうさ~ん☆ (kira)
2008-02-12 22:41:19
ゆうさんは原作の大ファンなんですよね~。。
原作未読、ミステリー好きの私はイマイチでしたが、
海堂尊さん自身満足されているようですので(^^;
どうでしょう、、面白かったという方もいらっしゃいますし
機会があればご覧になってみるのもいいかもしれませんヨー。
由香さん☆ (kira)
2008-02-12 22:54:44
由香さんの原作本のレビューも、もちろん覚えていますよ♪
だから由香さんの感想を読んで、意気消沈された様子が伝わってきました。
ベストセラー本の映画化は難しいのかもしれませんが、
(プレッシャー?)
この作品の場合、バチスタそのものに力入り過ぎだった様に見えました。
「何を見せたいのか」
映画としての面白さが脇に行ってた様に感じましたね
もう少しスリリングな展開があってもよかったですよね~。
Unknown (あかん隊)
2008-02-13 00:10:20
TBとコメントをありがとうございます。
どうにもならなかったんでしょう。スポンサーの意向そのままに製作されたんだろうと想像します。
海堂さんは、「映画化」っていうだけで、「いいですよ~」だったのかもしれません。(爆) 海堂さんのこだわりは、別のところにあるような気がします。>要するに、原作を読んでくれる人が多くなれば、彼の目指している「死体検索」についての理解者が増えるから。

「アヒルと鴨…」は、かなり限定された内容のことだったし、中村監督も共鳴する部分が多かったのでしょう。今回は、よくわからないまま、とりあえず…って感じがぬぐえない。邦画は、誰が作っているのか、このごろ、テレビ局などのスポンサー意向が、あまりにも強くて、大切なことがおざなりにされていると思っています。間違いなく、このままでは、テレビの視聴者→映画鑑賞者(もしくは、逆の構図)を意識する放送メディア業界に牛耳られて、映画は貧相になる一方かもしれません。危機感を感じませんか?

だいたい、まともな番組も作れない放送局に、一体何ができるっていうんでしょう。視聴者をバカにした番組、人気のあるタレントにばかり媚びを売る番組、お金を掛けていないことが丸見えの番組ばかりです。

テレビがなくなっても、何一つ不自由じゃない世の中になりました。もっと謙虚になって、真摯に「映画芸術」を考えて欲しいです。テレビタレントと映画スター、本当は、格段にレベルが違うはずですよね?
Unknown (ぢもと)
2008-02-13 01:11:08
TB、コメントありがとうございました!
ミステリーを全然知らない私でも、
ドラマ好きな私ですから、
予想のつく展開でした。
もっと緊迫感あるかと思ったんですけど。
阿部ちゃんは、脇役の方がおいしいですよね!
あかん隊さん♪ (kira)
2008-02-13 23:57:36
こんばんは!

>海堂さんは、「映画化」っていうだけで、「いいですよ~」だったのかもしれません
舞台挨拶の時の海堂さんのコメントからも、
確かにそんな印象を受けますよね~。
劇場を出た観客が、どんな感想をもって人に話すか、
映画が終ってからが勝負だとも仰っていましたから
作家というよりは、普通の会社の広報マンみたいだなんて思っちゃいましたが(笑)
「死体検索」には思いが及びませんでした。

>テレビ局などのスポンサー意向が、あまりにも強くて
この作品のプロデューサーは同じTBSピクチャーズの『黄泉がえり』の方ですよね。
確かにその局でヒット作を持つ女優を使い、中ってる監督にベストセラーならって感じを受けましたが、
やはり映画館で観る以上、TVでは味わえないモノであって欲しいですよね。
観客が試されてる?という感じはしてますよ♪

中村監督にはもっとのびのび、ダイタンに撮って貰いたかったです♪
ぢもとさん♪ (kira)
2008-02-14 00:08:05
こんばんは!
ユルユルのミステリーでした
なんか主役不在の映画って気もしました~(笑)
私もドラマけっこう好きになったんですよ~。
主婦になってから(笑)
阿部ちゃん、濃すぎて、やっぱり脇にいて笑わせて欲しいです
こんにちわ (睦月)
2008-02-14 17:05:57
kiraさんがおっしゃるとおり。
すっごくいい役者さんそろえているのに、誰一人
としてその魅力が活かされてない感じでしたよね。

ホントにもったいない・・・(苦)。

緊迫感や心理戦といったサスペンス特有の持ち味が
まったく出てなくて、最後までまったりと展開して
いたような気がします。

原作も面白いらしいし、キャストも一流なのに
ホントにインパクトのない作品でした。

『医龍』の映画化を熱望します!
kiraさんも熱望する?・・・ウヘヘヘヘ。
睦月さ~ん☆ (kira)
2008-02-15 21:21:20
こんばんは~!

ホントにバチスタっていったら「医龍」だろ~って(笑)
較べるつもりなんか無かったですけど、、
・・もう~ほんと、終いには、もう誰が犯人でもいいよ
って感じになりましたよね?(笑)

>原作も面白いらしいし、キャストも一流なのに・・・
一体なにが??ってコレかい?謎って(笑)

『医龍』は大好きでしたが、フジのシリーズものの映画化は・・・怖いです
連ドラか、SP希望~

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