きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

建主と職人をつなぐことによる幸せは普遍なのだ

2006年02月18日 | えこびれっじ
今日は、エコヴィレッジ鶴川の住民の発案で現場交流会を行った。
住民たちが工事現場で働く人たちを励まそうという趣旨だ。

木造と違ってエコヴィレッジ鶴川のように鉄筋コンクリート造の建物だと、コーポラティブ方式の建物でさえ建て主と職人が交流する機会というのはほとんどないので、最初はお互い慣れないカタい雰囲気だったけど、お酒が入ってくると文字通り「交流」という雰囲気に。

やっぱり、お互い顔の見える関係というのはいいものだ。
顔が見える関係があることによって、作る過程で絶対に気の持ちようが違う。
鉄筋工も、アネハ問題を受けて「鉄筋はちゃんとたくさん入れますので…」なんて冗談めかして言っていたが、その場の席での本心であろう。

木造では直営方式を採用し、こうした建て主と職人のよい関係作りを図り続けているが、鉄筋コンクリート造の建物でも、こうした顔の見える機会を提案し続けていきたいと思った次第である。

最後に、準備してくださった皆さん、ありがとうございました。
「エコヴィレッジ」だからさすがに集まる食材がおいしくて、おなかいっぱいいただきました。
車だったので、おいしいお酒が飲めなかったのが残念!!

きりんの家に行く

2006年02月16日 | えこびれっじ
今日、手直し工事の準備で、昨年の4月に引き渡ししたエコヴィレッジ「きりんの家」に行ってきた。
昼下がり、建設会社の人と訪れると、全ての家の奥様方が集まってきて、一気に華やかな雰囲気に。おまけにお隣のモナさんも集まってくださった。

こうして皆さんが揃っているところでお会いするのは久しぶりだが、建設組合の雰囲気と同じように、和やかな関係の中で暮らしているようだ。

やっぱりうれしいですね。

2006年02月12日 | えこびれっじ
エコヴィレッジ鶴川の住民によるパーマカルチャー講座も、第5回目を数える。
今日のお題は、「樹木を活かそう」。
いつもながら、酒匂さんから興味深い話をお聞きした。

樹木の話を聞いていると、木は木だけで存在することはなく、そこで暮らす鳥や虫たち、水、光がそれぞれ共存関係にあることが分かる。
そして木自身も、根、幹、枝、葉といったそれぞれの要素が互いに支え合い、栄養や水を補給し合って、いわば「協同組合」のような組織になっている。
きっと、互いに支え合う、という姿が、自然界の摂理の一つなのだ。

さて今日はもう一つ興味深い話を聞いた。
それは月が私たちに影響を及ぼす話。
月の軌道によって、地球は以下の4種類の時間帯に分類することができるらしい。

   種類   要素 星座
1「実」の時間 熱  おひつじ・しし・いて
2「花」の時間 光  ふたご・てんびん・みずがめ
3「葉」の時間 水  うお・かに・さそり
4「根」の時間 土  おうし・おとめ・やぎ

例えば「実」の時間にはカボチャやキュウリといった実を食すような植物の種、「根」の時間にはダイコンやニンジンといった根を食す植物の種を蒔くといいらしい。
そして「実」の時間は「熱」の力がより強く働き、「花」の時間は「光」の力がより強く働く。
それらの時間帯は、基本的には月が右に書いた星座を通る時間帯で決まるらしい。そして月だけではなく、私たちが知っている太陽系の惑星の動きも、その時間帯を左右するということだ。

へえ~。宇宙の力。
人間が及ぶはずもない。

種の蒔き時だけではない。
例えば、酒匂さんが「葉」の日に味噌を作ったとき、同じ作り方をしていても「水」の力が強すぎてうまく発酵しなかったらしい。

宇宙に対する興味がますますわいてきた。

さてそんな話を聞きながら、私はたてものやなので、やはりたてもの作りにも「いい時間帯」、「旬」というのはあるんだろうな、なんて思った。

今度自分なりにそれを考えてみよう。

早い、安い、うまい?

2006年02月11日 | 今日のできごと
近所で作っていた家が、もう足場がはずれ、クロス工事に入っていた。
もうまもなく完成だ。
早い。
年末に上棟していたので、基礎工事から数えて工期は3ヵ月弱といったところか。
I邸は8月末に上棟したが、う~ん、抜かされそうだ(笑)。

何でこんなに早いんだろうかと考えてみると、建築に使われる部品がほとんど既製品で、「加工」、「造作」というよりは、「取付」という工程が中心だからだろう。
もしくは実寸大のプラモデルといってもよい。
プラモデルは、基本的に部品を接着剤に頼って組み立てていく。

醤油や味噌などの発酵食品って、美味しく作るために然るべき時間ってあるじゃないですか。
しかし今、大手メーカーなどが作っているものは、1ヵ月しないうちに作ってしまうために、調味料で旨味を出し、味を調整している。

家も、気持ちよいものを作るのに然るべき時間ってあるんじゃないかと思っている。
醤油や味噌と同じように、やはり本来の速度より速く作ろうと思うと、どこかで無理なしくみとならざるを得ない、あるいは「添加物」の助けを借りざるを得ない。

だいたい、そんなにあっけなく家を作ってしまったら、人生の大きな楽しみの一つがあっけなく終わるということだから、せっかくの機会が勿体ない。
快楽第一主義の私としては、もっと家づくりの快楽を楽しんでほしいと思う。


白土を塗る

2006年02月11日 | ピスカリア
2階は中塗りのあと、おっかけで白土を塗り、仕上げの工程に。
白土だけど、乾くまでの間、写真のとおり淡い緑を帯びている。
これはこれで美しい。
乾くまでの過程も左官の壁の楽しみの一つ。

それにしても湯田さんの塗っている姿といい、塗られた壁といい、とても端正だ。
襟を正したようなチリ廻りです。

白土近景

2006年02月11日 | ピスカリア
白土は、こうして近景で写真を撮ると白に見える。
しかしまだ乾いていないので、全体の面で見ると、後の記事の写真のとおり、少し緑がかって見える。

乾いた後でも、土壁はこうして遠くで見るのと近くで見るのとで、印象が違うことがある。

青と青と青

2006年02月11日 | ピスカリア
今日の森戸海岸の様子。

冬の海は青い。
空が青いから海も青く見えるというけれど、今日はとくに青い。
かなたに見える富士山も青い。

浜辺にはわかめ漁の残骸だろうか、黒い海草が打ち上げられていて、辺りには海草の匂いが漂っていた。