すむをつむぐ

ひとつの家ができるまでの、
家を取り巻く様々なものがたり。

細かな気配り2

2009-09-28 | 家づくりとその後
雨樋から雨水桝に接続する配管。
ちょうど土留めになるブロックと、
配管が干渉してしまうので、
ブロックをあまり欠かずにすむように、
配管をクランクさせ、施工してくれました。



宅内からの排水が集まってくる最終桝の内部。
きれいに流れるように、
きれいなカーブの道を作ってくれました。
様々な形のコテを使い、この道を作っていました。
水道屋さんもコテを持っているとは。



水道屋さんも、普段目に見えてくるところは、
水栓や便器などの器具だけですが、
こうやって、普段は目にすることのない部分も
きれいに施工してくれます。
遊び心も加えつつ、気配りの仕事です。


細かな気配り1

2009-09-24 | 家づくりとその後


配線が梁の上を走っているので、
照明の台座が浮いてしまわないよう、
一度梁を欠いて線を潜らして、
納めています。

上から見ても、すっきりときれい。
日常生活で、配線が見えないよう、
電気屋さんは、いろいろと工夫して施工してくださいます。
壁や天井に懐があったら、どんなに楽かと思いますが、
いつも難題を解決し、きれいに納めてくださいます。

細かな気配りがあってこその仕事です。

土のように

2009-09-19 | 家づくりとその後
左官工事の仕上げは、玄関ポーチ。
土っぽさを表したかったので、
洗出しのように、表に沢山砂利を出さず、
砂利が少し出る程度に表面の土を拭き取り、
仕上げています。



セメントを混ぜた土を塗り、少し乾かしてから、
表面の土を拭き取るように砂利を出しています。
階段の角も大きめに面を取り、
ポテッとした、おおらかな表情に。



今日で左官工事も終わりなので、
一番最初に、現場に搬入されたミキサーともお別れです。
昨年の5月には、泥こねで活躍していたので、
1年半もの間、活躍していたことになります。
当然ながら、左官屋さんも。

1年半もの間、お世話になりました。
狭い間口に始まり、狭い間口に終わった?
現場だったと思いますが、
沢山の素敵な「遊び」をありがとうございます!



秋の壁

2009-09-19 | 家づくりとその後
昨日、がんばって塗って描いてくれた
ハシキタさんの壁が完成しました。

トイレの脇の壁には、ツルクサの絵を。
その隣のカウンターの上にはコスモスの絵を。

引っ掻いたり、盛ったり。




たまに事務所の皆でスケッチに行きますが、
その時の絵も、この壁の絵も
ハシキタさんらしい、
やわらかくて優しい絵です。

下描きもなく、白い壁に線を引くのは
なかなか勇気のいる作業だったと思いますが、
季節を感じる素敵な壁になりました。



10月生まれの私は、
たまたま選んでくれたモチーフが「コスモス」で、
なんだかちょっと嬉しかったです。



絵と共に、モチーフとなったツルクサやアケビが飾られていました。
白い壁と木の空間に、緑がとても良く似合います。


一日左官屋

2009-09-18 | 家づくりとその後
今日は、事務所のハシキタさんが壁塗りに来てくれました。
なかなか手強い漆喰塗に悪戦苦闘していましたが、
楽しそうに作業していたようなので、
嬉しいです。

絵の上手い!ハシキタさんに
壁に絵を描いてもらえるようなので、
楽しみだな~。

お休みのところ、ありがとう!!

生活感

2009-09-17 | 家づくりとその後
この時期になると、
工事現場だった場所がだんだんと家らしくなってきます。
印象を変える大きな存在が、建具。
空間がピシッとしまります。

写真は、青森ヒバで作った厨房の戸棚の建具。
表情も色もおとなしいので、
凛としたなかにも
柔らかさのある雰囲気の建具です。

カウンターの上には、お茶の時間に使う厨房セットが。
トースターなどが置かれているので、
とても工事中とは思えない、
生活感溢れる空間になりました。




笠木

2009-09-16 | 家づくりとその後
バルコニーの笠木には、板金を巻くことが多いのですが、
木肌の柔らかい表情を生かすために、
今回は笠木も、そのまま木肌を表すことにしました。

少しでも寿命が長くなるように、
笠木の天端に水勾配をつけ、水を切れるようにしています。

黒い外壁に、ヒノキの白い肌が柔らかさを加えてくれます。



一瞬の下に積ること

2009-09-15 | 家づくりとその後
2階の廊下のつきあたりの壁を少し、
塗らせてもらいました。
土壁を塗らせてもらったことは、
何回かあったので、その要領で
鏝に漆喰を乗せ・・・

と思ったら、漆喰は土よりも
とってもやわらかく練ってあるので
全然、鏝に乗りませんでした。
まず、鏝に材料を乗せることで
四苦八苦。
漆喰を同じ厚さに塗るのに
四苦八苦。

ちょこっとのスペースを塗るのに、
何分かけたことか。

その後、廻りを左官屋さんに仕上げていただきましたが、
その速さと美しさは、
当たり前ですが、比になりません。

いつも、早くてきれいな仕事だな、と思っていますが、
実際に少しでも体験させてもらえると、
感じ方の重みが変わります。
その一瞬には、何十年という経験と知識が
詰まっているのですね。


さて、今日は足場の解体でした。
足場のシートがはずされ、足場が解体されると、
室内も明るくなりますし、
そろそろ完成も近づいてきた、
といった感じで、雰囲気ががらっと変わります。

沢山の方に手伝っていただいた焼き杉の板も、
手間をかけて焼き、手間をかけて葺いてくださった瓦も、
よく見えるようになりました。

そして、昨日建て方だったバルコニーの躯体も
よく見えます。



外壁の黒色と、ヒノキの色と
コントラストが私は結構好きです。




板壁

2009-09-05 | 家づくりとその後
洋室には、ピンが刺せるように
一部分、板壁にしてあります。
壁面にも、一部木の部分があると、
ピンを刺せたり、物を貼ったりなにかと便利です。

節のない板を選んでくださったので、
すっきりときれいに見えます。
この上に、何かを貼って隠してしまうのは
もったいないな。

さて、この板壁を貼ってくれたのは、
きらくなたてものやの「タツヤクン」
最近、大工仕事を手伝いに現場に来てくれます。

木摺りに板壁に・・・

事務所で会う時よりも、随分楽しそうに仕事をしているのは
気のせいかな~と思いながらも。
図面の仕事もあるのに、どうもありがとう!!


浴室

2009-09-03 | 家づくりとその後
浴室の石貼りが始まりました。
2日前に、浴槽の据え付けをおこない、
浴槽廻りをブロックで固定し、
下地をつくって、石貼りが始まります。

浴室の腰壁と床は、十和田石です。
水に濡れると、緑が濃くなりとてもきれいな色になります。

サワラと十和田石と、
薄い色味の清楚な雰囲気の浴室になりそうです。