KIRAKU KUBOTA

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minimal chair II

2011-06-04 20:55:00 | 01.CHAIRS
椅子というものは

いつから椅子と呼ばれたかどうかはわかりませんが

人類が誕生して以来 もう何万年にも渡って

道具として使用して来たものだと思います.........おそらく。

その辺の岩だって椅子としての機能を果たしたでしょうし

木箱一つをとってもそこに座れば十分椅子として使用できたでしょう.........

椅子の起源に思いを馳せれば

いろいろなことが想像できるかと思います。

そういう議論はさておきまして

造形的に特化して考えると

ある意味

椅子の歴史と言うのは

曲線と直線のせめぎ合いであっただろうと思います。

古代であればそのままの枝や石を使ったでありましょうから

当然できあがったものは自然の線がそのまま出ますよね。

あたりまえのことですね。

工業が発達した時代に入り

直線的な材料(木材や鉄など)が手に入るようになれば

当然それらを簡単に組み合わせて

椅子を作ろうと思いますよね。

その当時は簡単な直線的な椅子が増えたであろうとおもいます。

けれども

そんな直線をただ組み合わせただけでは

ダセーよ と思う芸術家肌の人たちもあらわれて

装飾を施したり

樹を滑らかに削ることで

曲線の美しさを競ったりして

19世紀後半のアールヌーボーのような椅子などが誕生したりしてますね。

まあいろいろありますけれど

要は座るという椅子文化は

人間にとって 切っても切れない

とても重要な文化なのでありますのよ。

そりゃー

人生ずっと立って過ごす訳には

いかないでしょ!????

みなさま。

とごちゃごちゃ うるさいことを言ってしまいましたが

今回は

そんな椅子の中でも

20世紀以降の

直線の美しさにこだわった

ミニマルな椅子たちを紹介しますね。

まずは

自分の

独断と偏見でいちばん

欲しいなと思っているこの2脚

です。


2


まずはこの椅子

ステルトマンチェア
(1963年デザイン リートフェルト最晩年のデザインです。75歳でこのデザイン!!!)

Gerrit Thomas Rietveld (1888~1964)
ヘリット・トーマス・リートフェルト

の揺るぎない名作でございます。

彼の残した建築作品

シュレーダー邸は世界的に有名ですよね。

造形的に

もうこれ以上いじりようがありませんね。

ただの直線的な角材の組み合わせですが

どの角度から見ても

美しく さまざまな表情をみせてくれます。

一生つきあってもおそらく

飽きることはない気がします........

ああ、身近において使いたいですね。

こんなだだの木の椅子ぐらいなんだ!! 

とおもうひともいるかもしれませんが

世界中の

ファッションやデザイン関係の

プロフェッショナルなひとたちの間では

とてつもない人気を誇ります。

オリジナルはもうえらい高値となってしまい

有名オークションで落とす場合

数百万ぐらいはいるんじゃないでしょうか!????

クオリティーがいいと

それいじょうかも!???

まあ引っ張りだこな椅子なんです。

みんなそれだけ出してでもほしいんです。

いまでは

リプロダクト品もでております。

まあ ありがたいはなしではありますが

それでも一脚30万以上致します。

ああ恐るべし...........

輪島塗でもほどこして

美しい漆黒にしたら

もっと もっと

かっこいいでしょうねえ。


1_2

そして

これも上と同じ作者

リートフェルトの作品です。

ベルリンチェア
(1923年のデザイン もう100年近く前の作品です.............
 リートフェルト35歳のデザインですよ。)

といいます。

みなさん 

デ・ステイル (De Stijl)
(興味のある方はここをクリックして読んでくださいね。すいません........)

というデザイン運動をご存知でしょうか?
(もう100年近く前の運動ですが..............)

アートやファッション、デザインをかじっている人なら

聞いたことがあるかと思います。

どうやらこの椅子は

そのデ・スティルの理論を平面的な造形から

3次元的に変換した革新的な意味を持っているようですよ。

なんじゃそりゃ!?!?

まあここでは

そういう難しいことは抜きにしましょうね。

とにかく この椅子

直線の配置や全体のバランスが

このうえなく考えられているとおもいます。
(ほんとかよ!!!)

異なる大きさの平面材を組み合わせているので

動きがあります。

しかしそれがうるさくならず

全体的に静かに凛とたたずんでいるんです。

椅子と言うより

彫刻作品ですよね。

とにかく

一度見たら忘れない椅子です。

みなさん もし機会がありましたら

座ってみてくださいね。

きっと

座り心地は 最悪です。

だってクッションないんだもの!!!


リートフェルトのシュレーダー邸(1924年設計)の動画です。
色の三原色と直線のオンパレードです。

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YouTube: Schröder House - GTRietveld



こんな家にすめるか!!!!!

というのが大多数の意見でしょうけれども

こんなアバンギャルドなものを

作らせてくれた施主がいたんですねえ。

恐るべし 

未亡人トゥルース・シュレーダー・シュラーダーさん。


この建築

2000年に世界遺産になったんですよ。

作った当時はボロクソ言われたでしょうねえ。

オランダのユトレヒト市内にあります。

みなさんぜひ 行ってみてね。


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