東アジア歴史文化研究会

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「嫌韓ビジネス」が触発した『反日種族主義』症候群(中央日報日本語版)

2019-12-04 | 韓国の歴史・韓国情勢
2019.12.02
都内の大型書店で販売中の李栄薫・元ソウル大教授の『反日種族主義』日本語版。ユン・ソルヨン特派員

極右層の歪曲された主張を強化するためにこの本が利用されていると、韓国中央日報の記者が記した記事である。しかし、歴史を歪曲したのは韓国であり、日本に統治された歴史を消し去るため、日本を否定する反日歴史観を作り上げ、歴史を捏造してきた。ところが、韓国の良心的学者は「嘘をつく」ことに堪えられなくなった。あまりにも捏造がエスカレートしてきたために、このままいけば嘘つき国家として世界に認定されてしまうことに危機感を覚えた。これが真実だと思う。なぜこのような嘘をつかなければならなくなったのか。反日「種族主義」という言葉で表現されている。「種族主義」という概念は日本にはないものであろう。韓国のことを知る上で「種族主義」とはなにか。一読すべき著書である。
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先月21日に東京で開かれた李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大教授〔李承晩(イ・スンマン)学堂学長〕の記者会見にはOB・現職記者100人余りが集まった。李氏が書いた『反日種族主義 日韓危機の根源』(以下、『反日種族主義』)の日本語版出版にあたって日本記者クラブが用意した席だった。開始前からすでに満席で、会見場外にも椅子20脚余りを置かなければならないほどだった。彼らのために記者会見は扉を開いたまま行われた。

記者会見場には熱気であれていた。「韓国人の反日感情を理解できるようになった」「このように衝撃的な本は初めて」という反応もあった反面、「日本の植民支配に対する責任はどう思うか」「強制徴用者らが自由に生活をしたと主張しているが、その根拠はなぜ提示しなかったのか」という鋭い質問も飛んだ。YouTube(ユーチューブ)に掲載された李氏の記者会見動画は再生回数が17万回を超えた。普段3000回程度であることと比べると、その50倍以上となる人々が動画を見たことになる。

『反日種族主義』は出版2週間で日本の出版界で「嫌韓ビジネス」の新たな商品に浮上した。2週間で30万部を印刷し、アマゾンジャパンでは出版以来ベストセラー1位を記録している。紀伊國屋書店では「1人につき1冊のみ販売」との案内があった。「小説でもない社会科学系の書籍としては非常に珍しい」(出版業界関係者)という評価だ。今年6月に出版された太永浩(テ・ヨンホ)元北朝鮮公使が書いた『3階書記室の暗号』も1万部水準だったことと比較すると注目に値する数値だ。

この本を出版した文芸春秋は日本の代表的な保守系出版社で、本が出てくる前から李氏と接触してきたことが分かった。文芸春秋関係者は「日本語版を出すために書いた本ではないが、李氏がYouTubeで慰安婦関連の講義をしていたものを見て非常に興味深いと思った」と話した。

日本報道機関と出版界で、「韓国たたき」はよく売れる題材に挙げられる。特に韓日関係が急速に悪化しながら「嫌韓ビジネス」は今年の夏に最高潮に達した。韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了発表とチョ・グク前法務長官の論争があった去る8~9月は、「テレビをつけると韓国たたきをしている」という話が出るほどだった。

ある週刊誌の記者は「2カ月間に韓国出張に7回も行ってきた」と話した。この記者は「韓国の悪い点を浮き彫りにする記事を書けば販売部数が変わる。デスクが韓国取材にお金を節約しない理由」とも話した。


日本出版界では『反日種族主義』ブームについて「韓日関係が良かったなら絶対に売れなかった本」という分析がある。韓日葛藤が持続して、その原因を知りたいと思う読者がこの本を購入した。出版社担当者は「韓国人が一体なぜそんなに日本を嫌うのか気になっていたが、その疑問が解消されたという反応が多い」と話す。

韓国特派員の経験がある東京新聞の五味洋治編集委員は「日本では著者を嫌韓とはみなしていないので拒否感が少なく、韓国人が韓国人に関して書いた本なので一般の人々が軽い気持ちで読んだようだ。読者がすべて極右層ではない」と分析した。出版社によると、『反日種族主義』の読者は半分以上が50代以上の男性で、残りは30~40代の男性と女性全体がそれぞれ25%ずつ占める。

保守系のある報道機関幹部は「以前は一つのイシューで韓日関係が悪化したが、今はさまざまなイシューが総合的に組み合わさっている。日本社会全般に韓国に対する疲労感が広がっているのは事実」と説明した。以前も同じような本が数えきれない程出たが、非正常的な韓日関係とタイミングがうまく合致した。

この本に対する反応は日本でも交錯している。アマゾンジャパンの読者レビューには80%以上がこの本に星5つの満点をつけている。「歴史戦の武器となるデータ」「李栄薫の真実に従う姿勢に感動する」というレビューも投稿された。

しかし同時に懸念も存在する。五味氏は「論理がはっきりしているので面白さはあるが、自己主張に合う事実だけを持ってきて書いたという批判を避けられない」と話した。また他の報道機関幹部は「本の内容がすべて間違っているとは思わないが、一部の証言だけをもって『日本の植民支配は非常に良かった』というような論理の飛躍がある」としながら「韓国をよく知らない人がこの本を読んだら、韓国をどのように理解するか心配だ」と話した。

ある日本人読者は「韓国に対する理解を広げるのではなく、韓日間の接点がさらになくなってしまうのではないか懸念される。(歴史に関連して)韓国人が無理な要求をすると考える人が多くなるだろう」とした。

実際に極右層の歪曲(わいきょく)された主張を強化するためにこの本が利用されている。この本はインターネット放送人DHCテレビで「韓国にもこのように良心的な学者がいる。応援しなければ」と紹介された。共同著者である落星台(ナクソンデ)経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究員は、自民党内でも極右に挙げられる新藤義孝議員とフジテレビの衛星放送に共演して「慰安婦は性奴隷ではなかった。少女像はそれ自体が歴史歪曲」と主張した。

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