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イスラエル vs ヒズボラが60日停戦に合意 バイデンのレガシーつくり。米国、テルアビブに圧力(宮崎正弘国際情勢)

2024-11-28 | 中東情勢

ディープステーツの究極目標はヒズボラの殲滅にあったのではないのか。

しかしネタニヤフ首相は「(ヒズボラ指導者を殆ど取り除いたので)何十年の『後退』となった」と記者会見し、11月26日、停戦に合意したと発表した。日本時間27日午前五時半、バイデンが記者会見し、「合意の成立」と「発効は同日午前11時から」と述べた。

「殲滅」は「後退」というレトリックに置換されていた。

一、双方は60日停戦し、この間に両軍はレバノン南部から撤退する
二、イスラエルは軍の再編をはかり、ヒズボラは組織の立て直しを急ぐ
三、ガザに盤踞するハマスを孤立化させ、ヒズボラとの連携をさせない。

ブリンケン国務長官は足繁くエルサレムに通い、ようやくネタニヤフ政権を説得し、閣内でも10vs1で停戦を決めた。イスラエルでもシオニスト原理派は後退していた。

米国が示した条件は不明だが、就任以来、なにひとつ成果のないバイデンのせめてものレガシー?

米国とレバン政府は停戦違反を防ぐための協力を約束し、また米戦闘部隊は対象地域には立ち入らない。ネタニヤフ首相は「ナスララ師ら主要幹部を殺害し、大半の兵器のほか地下を含む軍事施設を破壊し、ヒズボラの戦闘能力を奪ったが、もし合意に違反して国境に軍事施設を再建した場合は攻撃する」と明言した。

2024年9月に始まったヒズボラ攻撃により、レバノン国境に近い北部から避難したイスラエル入植者およそ6万人を自宅に帰還させることを目標に掲げている。レバノンでは四千人を超える人々が死亡し、120万人が避難民となった。


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