東アジア歴史文化研究会

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ダイヤモンドの価格が崩落を始めているが ゴールド高騰、暗号通貨暴騰といかなる相関関係があるか?(宮崎正弘国際情勢)

2024-12-26 | 世界の潮流

天然ダイヤモンドの価格が世界的に下落を始めた。逆に人工ダイヤモンドの需要は伸びている。中国では、「結婚しないカップルが増えたから需要が激減したのだ」と言い出した。

はたしてそうか?

投資家は以前から投機対象としてダイヤモンドを位置付けてはおらず、どの投資ファンドにも、ダイヤはポートフォリオ(投資対象の配分比率)に組み込まれてはいない。国庫準備金、あるいは外貨準備金として、ダイヤモンドを参入して言える国はない。

南ア、コンゴ、アンゴラ、ジンバブエなどが天然ダイヤモンドの産地として知られるが、デビアスの独占体制は長らく崩れなかった。ダイヤモンドの研磨はNYとオランドのアントワープとされてきた。ニューヨークカットなどと研磨の流向があった。「結婚式のダイヤモンドは給料の四倍が基準」などというのはデビアスの宣伝文句に過ぎなかった。

『日経ビジネス』(24年5月14日号)は次の分析である。

『業界は新型コロナウイルス禍による一時的な需要減によるものだとする。しかし主な原因は合成ダイヤ需要の拡大だ。希少性は一部の特別な天然ダイヤにしか残されていない。天然ダイヤの価値を取り戻すには、業界は産地を明確にするとともに、新たな宣伝を考える必要がある』

問題は、ゴールドが高騰し、1オンス2700ドル台を維持しており、また暗号通貨が、たとえばビットコインが10万ドルを突破するなど、ドル基軸体制を脅かすような投資行為が展開されていることと、このダイヤモンド市場の値崩れとは、いかなる相関関係にあるのか。


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