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50兆円が上海株式市場から蒸発した 中国株、連鎖下落まったく収まる気配なし(宮崎正弘国際ニュース早読み)

2018-10-16 | 中国の歴史・中国情勢
10月12日に上海株は7・6%急落し、2606・9ポイントをつけた。15日、さらに下落し、年初来すでに21%の下落である。

米中貿易戦争を嫌気する心理が大きく作用しているが、中国の株式市場の特徴はなんといっても風評で動き、噂が噂を呼び、だれも理論的な株価形成を考えない。だから狼狽売りが目立つ。

そのうえ、人民元の下落が追い打ちをかけた。このため海外へ流出する資金の流れが止まらず、中国政府は有効な手を打てない。

中国の株式は10%下落すると自動的に市場閉鎖となる。過去三年間で既に19回も市場閉鎖の措置がとられている。株式投資人口は、賭け事の好きな中国人の性格からも参加者は1000万人もいる。

12日まで時価総額で50兆円(3兆元相当)が蒸発したが、被害者の多くは中産階級で、箪笥預金などをはたいて市場に参加してきた人が多い。中国の信用取引は日本同様に四倍までが限度額だが、街のヤミ金融などは10倍まで貸し金を営む悪質業者が存在し、悪化のスパイラルに拍車をかける。こんかいの下落で破産した人が多いだろうと推測される。

バリ島で開催されたG20の中央銀行総裁・財務大臣会議でも、易鋼(中国人民銀行総裁)の記者会見は歯切れ悪く、しかし、「金利ならびに預金準備率の引き下げ余地があり、政策で調整は可能だ」と会見した。

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