また流れが変わった。
第三党として無所属で大統領選挙を戦ってきたJFKの甥、元司法長官の息子、RKJは自らの選挙キャンペーンを中断し、トランプ支持にまわると、トランプ集会で、トランプの隣で言明した。左派メディアは、ショックのあまり、大きく報じなかった。
RKJの選挙は十の州で投票候補の対象にされないという妨害を承けて、さらにボディガードをバイデン政権は拒否し続けたため、RKJは選挙資金の半分以上を自ら雇用したボディガード費用に回さなければならなかった。ケネディ一家はいまも民主党であり、ケネディ一族はRKJの立候補にさえ反対してきた。
選挙から降板の条件としては、次期トランプ政権での重要ポスト(司法長官かCIA長官)が噂され、ニコール・シャナハン副大統領候補は「保険厚生」のトップの座がのぞましいとしている。
筆者は一月に上梓した拙著で下記の指摘をしている。
「米大統領選の民主党の候補指名レースで、それまで次点に付けていたロバート・ケネディ・ジュニア(以下、RKJと略す)は第三党を結成し、民主党からは独立した独立候補で出馬すると決意した。民主党全国委員会が徹底的に党内予備選出馬を妨害したからだ。独立候補の奮戦は過去にウォレス、アンダーソン、ペローの例があり、いずれも与党分裂の結果、本命の惨敗となった。
RKJは「小さな政府」を唱え、ワクチン不要、ウクライナ支援停止、とくに「腐敗した利権」構造のアメリカの政治体制を批判してきた。このRKJの主張は、トランプの言っていることとあまり変わりは無い。『トランプが民主党候補として出馬しているような印象』である。
それまでRKJと共闘の協議を重ねてきたリバタリアン党は「小さな政府党」とでも意訳すべきだが、徹底して政府の介入を嫌い、個人の自由で生きていくのが正しいとする政治原則は、ややもすれば無政府主義に近い」
(宮崎正弘『トランプ劇場2・0 世界は大激変』、ビジネス社) https://www.amazon.co.jp/dp/4828425861/
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