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中国不動産デベロッパーの最大手「碧恵園」は生き残れるか CEOの楊恵研が株式237万株を売却(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-12-15 | 中国の歴史・中国情勢

事実上、倒産したのは恒大集団。一社だけで負債は33兆円。

社債に投資不適格レベルの烙印を押されたデベロッパーは数知れず、万達集団はテーマパーク、ホテル、映画館チェーンなどの本丸を売り払った。

中国GDPの30%を不動産が占めてきた。

業界最大手の「碧恵園」もご多分に漏れず経営危機が囁かれてきた。

12月9日、CEOの楊恵研女史は、手持ちの株式237万株を、JPモルガンを通じて第三者に売却したことを明らかにした。

これで彼女の持ち株は43%から36%となるが、筆頭株主に留まる。

中国女性財閥ナンバーワンといわれる彼女の個人資産は『フォーブス』に拠れば121億ドルだった。

碧恵園はマレーシアのジョホールバル沖合に人工島を造成して、リゾートマンションを売り出したが、マハティール首相(当時)からは「あそこはオランウータンが棲むところだ」と開発に不快感を示していた。

中国のバブル破裂は不動産業界を直撃しているが、碧恵園もご多分に漏れずCEOが個人資産売却による運転資金の調達が必要となるほどに追い込まれたようだ。

(註 楊恵研の「研」は「女編」)


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