花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「フォレスタの灯台守」

2014年05月31日 14時10分47秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
BS日テレの「フォレスタ 日本こころの歌」を毎回楽しみにしています。 最近、放映済のものを編集して再放映されることが多く、5月26日放送の「灯台守」も過去に数回放映されているように思います。 再放送分は曲目によっては食傷気味のものもありますが、何回聞いても感動を覚える素晴らしい曲も多く、「灯台守」は素晴らしいしい曲目の中でも、特筆すべき曲の一つだろうと思われます。 
完全なアカペラで歌われており、女声は、矢野聡子(ソプラノ)、白石佐和子(ソプラノ)、中安千晶(ソプラノ)、吉田静(メゾソプラノ)の4氏。男声は、横山慎吾(テノール)、大野隆(バス)の両氏。
フォレスタの歌で完全なアカペラというのは数少ないのではないでしょうか。それだけに、この歌では、ハーモニーの素晴らしさ、中でも、女声低音部の吉田さん、男声の横山さんの素晴らしいサポートに惹かれます。 ただ、矢野さんは活動休止中ですのでこの映像は保存版として、現在活動中のメンバーで改めて収録し、放映して頂きたいと願っています。

(一)
凍れる月影 空に冴えて
真冬の荒波 寄する小島(おじま)
想えよ 灯台守る人の
尊き優しき 愛の心

(二)
激しき雨風 北の海に
山なす荒波 猛り狂う
その夜も 灯台守る人の
尊き誠よ 海を照らす

この「灯台守」は日テレの映像では、「イギリス民謡、勝承夫作詞」と表示されていますが、アメリカで日曜学校で歌われていた「The golden rules」が元歌とされています。イギリスまたは、アメリカから日本にもたらされ、この曲に大和田建樹が作詞し、明治唱歌の「旅泊」が誕生したといわれています。 私は、小学校で「灯台守」を歌った記憶がありますが、今では音楽の時間には教えないとのこと。 明治以来親しまれてきた名曲を子供たちに引き継いでほしいのですが、今の学校教育では無理なのでしょうか。 そういえば、私の子供時代には、“童謡歌手”の川田正子・孝子姉妹、松島トモ子、小鳩くるみ、古賀さと子、安田祥子、などの歌が毎日ラジオから流れてきて、口ずさんだ記憶が残っています。 この20年位は安田祥子・由紀さおり姉妹の功績も大きいものがあります。 安田・由紀姉妹と同様、フォレスタの歌う愛唱歌が国民に広く知られる日が来ることを期待してやみません。

日本に灯台は3,229碁(海上保安庁、2013年3月)ありますが、2006年(平成18年)にすべて無人化されました。無人化される前には灯台守が住んでいて船の安全を守ってきました。灯台守といえば、海岸の僻地(陸の孤島)や離島に住む“孤高の人”というイメージがありました。
僻地といえば、私は小学校時代を山間の僻地で過ごしましたが、さらに山奥に小さな水力発電所があり、そこには家族4人で住んでおり、私の小学校の同級生の女の子もいました。 遠いところから毎日歩いての通学が大変だったろうと思います。 かの水力発電所は、1924年(大正13年)2月に建設ですので、90年の歴史を誇ります。 出力が240キロワットと非常に小さいですので、 早い時期に巡回見回りの無人運転になったことは想像できますが、昨今の小水力発電の見直しで注目を浴びているものと思います。


(2014年5月31日 花熟里)
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