「フォレスタ・セレクションコンサート~和魂洋才(2)」に行ってきました。フォレスは毎週の「BS日テレ・こころの歌」を見ていますが、やはりライブはテレビでは味わえない感動があります。 『和魂洋才シリーズ』は、他のフォレスタ・コンサートとは異なり、「こころに残る日本の名曲」に加えて、メンバーの原点であり、本領発揮する「オペラの名曲」をたっぷりと聴かせ、見せてくれます。 今回も、シリーズ(1)同様、リーダーの大野隆氏がプロデュースを担当、前回の(1)に磨きを加えたすばらしいステージでした。
日本の名曲を3曲歌い終わったところで一条貴之氏によるメンバー紹介がありました。メンバーを知り尽くしているからこそできる喩えで各人を紹介、たぶん、メンバー全員も納得しているのではないかと思います。男性陣は紹介されるごとに、さまざまな野球のポーズをとり、会場を沸かせていましたし、女性は紹介された花のイメージを醸し出すような仕草をして、盛り上げていました。
内海さんの紹介では、「名前を出さずにスキャットを放送したら、大反響があった」と一条氏が披露しましたが、私も「ウナ・セラ・ディ東京」での美しく魅惑的な内海さんのハイソプラノのハーモニーのとりこになっているだけに、さもありなんと思いました。
各メンバーが、TVから受けるイメージとは異なった役柄をこなしており、『告別の四重奏」で中安さん演じる役柄を、一条氏が「これはめずらしい」と表現しているとおり、清楚でしおらしい中安さんのイメージとは全く異なる、したたかな女を大野氏を相手に演じていました。
それと、「二重唱 なんという愛情」で大野氏の相手役を演じた内海さんのしなやかな美しい女性らしい演技に魅了されました。両方とも大野氏が相手というところに、プロデュースした大野氏の工夫のあとが伺えます。
<男性陣は野球を例にとり紹介>
大野隆:みんなを纏めるキャッチャー、 今井俊輔:大砲の四番バッター、
榛葉樹人:広い守備範囲でエラーをしない、
横山慎吾:軽快なフットワークの長距離バッター、澤田薫:いぶし銀の魅力
<女性陣は花にたとえて紹介>
吉田静:バラ、 上沼純子:花菖蒲、 白石佐和子:コスモス、
内海万里子:エーデルワイス、中安千晶:からたち
<ピアニスト3名の紹介>
南雲彩、吉野翠、山元加奈子
<今回のステージでの特筆事項を思いつくままに記載>
・オペラ名曲を2部に分けて計11曲も披露したことで十分堪能。 全員がすばらしいステ ージですが、圧巻は、今井氏と上沼さんの二重唱のステージでした。歌唱力のある両名 の歌に、上沼さんの役になりきった演技力は見ごたえがありました。この両名を最後に 配置した大野さん演出の巧みさがあります。
・一曲ごとに一条氏が巧みな話術を駆使して、曲の背景をわかりやすく説明したことで、 歌の世界に聴衆を引き込んでいったこと。
・ピアノでは、「宵待ち草」を連弾で、美しいうっとりするような日本の風情に引き込んで もらいましたし、オペラ「カルメン」序曲の3連弾には圧倒されました。3連弾には始め てお目にかかりました。
<プログラム>
― 日本の詩情 ―
・大地讃頌 全員(ピアノ:南雲)
・ふるさと 全員(ピアノ:山元)
・早春賦 男性 (ピアノ:吉野)
<メンバー紹介>
・椰子の実 男性(ソロ:今井、ピアノ:吉野)
・朧月夜 女性(ソロ:吉田、ピアノ:吉野)
・揺籠の歌 女性(ソロ:上沼、内海、上沼、吉田、ピアノ:山元)
・宵待草 ピアノ演奏(南雲、吉野)
・浜辺の歌 全員(ピアノ:南雲)
・あざみの歌 会場合唱(ピアノ:山元)
― オペラ名曲集 第一部 -
J.ビゼー作曲 オペラ『カルメン』より
序曲 (ピアニスト3名の連弾:南雲、吉野、山元)
1、五重唱 「うまい話がある」:
吉田静、今井俊輔、横山慎吾、内海万里子、上沼順子(ピアノ:南雲、吉野)
C.グノー作曲 オペラ『ロミオとジュリエット』より
2、「わたしは夢に生きたい」:中安千晶 (ピアノ:吉野)
3、「ああ、昇れ太陽よ」 :横山慎吾 (ピアノ:吉野)
G.ドニゼッティ作曲 オペラ『愛の妙薬より』
4、二重唱「なんという愛情」:内海万里子、大野隆 (ピアノ:山元)
― オペラ名曲集 第二部 -
F.チレア作曲 オペラ『アルルの女』より
5、「フェデリーコの嘆き(ありふれた話)」:澤田薫 (ピアノ:吉野)
P.マスカーニ作曲 オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』より
6、「ママも知るとおり」:吉田静 (ピアノ:南雲)
團伊玖磨作曲 オペラ『夕鶴』より
7、「与ひょう、あたしの大事な与ひょう」:白石佐和子(ピアノ:吉野)
G.プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ポエーム』より
8、「冷たき手を」 : 榛葉樹人(ピアノ:南雲)
9.「告別の四重唱」:白石佐和子、榛葉樹人、中安千晶、大野隆(ピアノ:南雲)
G.ヴェルディ作曲 オペラ『リゴレット』より
10、二重唱『そうだ、復讐だ』:今井俊輔、上沼純子(ピアノ:南雲・山元)
G.ヴェルディ作曲 オペラ『ナブッコ』より
11、「行け我が想いよ、金色の翼に乗って」:全員合唱(ピアノ:吉野、山元)
― アンコール ―
ヨハンシュトラウス作曲 オペレッタ『こうもり』より
「乾杯の歌」(ピアノ:吉野:山元)
(2014年3月14日 花塾里)
日本の名曲を3曲歌い終わったところで一条貴之氏によるメンバー紹介がありました。メンバーを知り尽くしているからこそできる喩えで各人を紹介、たぶん、メンバー全員も納得しているのではないかと思います。男性陣は紹介されるごとに、さまざまな野球のポーズをとり、会場を沸かせていましたし、女性は紹介された花のイメージを醸し出すような仕草をして、盛り上げていました。
内海さんの紹介では、「名前を出さずにスキャットを放送したら、大反響があった」と一条氏が披露しましたが、私も「ウナ・セラ・ディ東京」での美しく魅惑的な内海さんのハイソプラノのハーモニーのとりこになっているだけに、さもありなんと思いました。
各メンバーが、TVから受けるイメージとは異なった役柄をこなしており、『告別の四重奏」で中安さん演じる役柄を、一条氏が「これはめずらしい」と表現しているとおり、清楚でしおらしい中安さんのイメージとは全く異なる、したたかな女を大野氏を相手に演じていました。
それと、「二重唱 なんという愛情」で大野氏の相手役を演じた内海さんのしなやかな美しい女性らしい演技に魅了されました。両方とも大野氏が相手というところに、プロデュースした大野氏の工夫のあとが伺えます。
<男性陣は野球を例にとり紹介>
大野隆:みんなを纏めるキャッチャー、 今井俊輔:大砲の四番バッター、
榛葉樹人:広い守備範囲でエラーをしない、
横山慎吾:軽快なフットワークの長距離バッター、澤田薫:いぶし銀の魅力
<女性陣は花にたとえて紹介>
吉田静:バラ、 上沼純子:花菖蒲、 白石佐和子:コスモス、
内海万里子:エーデルワイス、中安千晶:からたち
<ピアニスト3名の紹介>
南雲彩、吉野翠、山元加奈子
<今回のステージでの特筆事項を思いつくままに記載>
・オペラ名曲を2部に分けて計11曲も披露したことで十分堪能。 全員がすばらしいステ ージですが、圧巻は、今井氏と上沼さんの二重唱のステージでした。歌唱力のある両名 の歌に、上沼さんの役になりきった演技力は見ごたえがありました。この両名を最後に 配置した大野さん演出の巧みさがあります。
・一曲ごとに一条氏が巧みな話術を駆使して、曲の背景をわかりやすく説明したことで、 歌の世界に聴衆を引き込んでいったこと。
・ピアノでは、「宵待ち草」を連弾で、美しいうっとりするような日本の風情に引き込んで もらいましたし、オペラ「カルメン」序曲の3連弾には圧倒されました。3連弾には始め てお目にかかりました。
<プログラム>
― 日本の詩情 ―
・大地讃頌 全員(ピアノ:南雲)
・ふるさと 全員(ピアノ:山元)
・早春賦 男性 (ピアノ:吉野)
<メンバー紹介>
・椰子の実 男性(ソロ:今井、ピアノ:吉野)
・朧月夜 女性(ソロ:吉田、ピアノ:吉野)
・揺籠の歌 女性(ソロ:上沼、内海、上沼、吉田、ピアノ:山元)
・宵待草 ピアノ演奏(南雲、吉野)
・浜辺の歌 全員(ピアノ:南雲)
・あざみの歌 会場合唱(ピアノ:山元)
― オペラ名曲集 第一部 -
J.ビゼー作曲 オペラ『カルメン』より
序曲 (ピアニスト3名の連弾:南雲、吉野、山元)
1、五重唱 「うまい話がある」:
吉田静、今井俊輔、横山慎吾、内海万里子、上沼順子(ピアノ:南雲、吉野)
C.グノー作曲 オペラ『ロミオとジュリエット』より
2、「わたしは夢に生きたい」:中安千晶 (ピアノ:吉野)
3、「ああ、昇れ太陽よ」 :横山慎吾 (ピアノ:吉野)
G.ドニゼッティ作曲 オペラ『愛の妙薬より』
4、二重唱「なんという愛情」:内海万里子、大野隆 (ピアノ:山元)
― オペラ名曲集 第二部 -
F.チレア作曲 オペラ『アルルの女』より
5、「フェデリーコの嘆き(ありふれた話)」:澤田薫 (ピアノ:吉野)
P.マスカーニ作曲 オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』より
6、「ママも知るとおり」:吉田静 (ピアノ:南雲)
團伊玖磨作曲 オペラ『夕鶴』より
7、「与ひょう、あたしの大事な与ひょう」:白石佐和子(ピアノ:吉野)
G.プッチーニ作曲 オペラ『ラ・ポエーム』より
8、「冷たき手を」 : 榛葉樹人(ピアノ:南雲)
9.「告別の四重唱」:白石佐和子、榛葉樹人、中安千晶、大野隆(ピアノ:南雲)
G.ヴェルディ作曲 オペラ『リゴレット』より
10、二重唱『そうだ、復讐だ』:今井俊輔、上沼純子(ピアノ:南雲・山元)
G.ヴェルディ作曲 オペラ『ナブッコ』より
11、「行け我が想いよ、金色の翼に乗って」:全員合唱(ピアノ:吉野、山元)
― アンコール ―
ヨハンシュトラウス作曲 オペレッタ『こうもり』より
「乾杯の歌」(ピアノ:吉野:山元)
(2014年3月14日 花塾里)