花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「高校生の海外修学旅行は台湾に行って欲しい」

2012年09月22日 14時46分05秒 | ちょっと気になること
尖閣問題で中国では日系企業への群衆の目に余る暴力・略奪行為が連日TV等で報道され、激しい憤りを感じました。 あまり報道されませんでしたが、日本人への恐喝・暴力行為なども当然ながらあったと思います。 当局の“やらせデモ“は一応収まりましたが、通関をわざと遅らせたり、通関でストップさせたり、北京では日本人や日本関係の書籍の販売が禁止されるなど、 実に陰唇な嫌がらせを行っています。  芸術・スポーツの分野でも様々な影響が出てきているようです。 芸術・スポーツ等すべてが共産党の指導下にある一党独裁の国では、すべてが政治がらみになります。 政治と芸術・スポーツなどは切り離して、日中の交流を続けられたらと願うばかりです。

こうした中、中国への修学旅行を予定して来た高校が、「安全上の理由」から中止を決めたり、行き先を変更するなどの対応を検討していることが報道されました。
『9月20日までに20道府県で少なくとも34校が「生徒の安全が確保できない」として中止を決めたり、訪問先変更の検討を始めたりしていた。中国との交流を続けてきた学校関係者からは「生徒が楽しみにしていたのに」と残念がる声も出ている。』(読売新聞:9月21日)

高校生の海外修学旅行先(国)での具体的な訪問地などは分かりませんが、北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパなどの行き先(国)、さらに、 アジアでも、シンガポールやマレーシアが上位の行き先ですので、観光で人気のある国が選ばれているようであり、歴史的建造物など人気観光スポットを見学するのではないでしょうか。 近場の韓国・中国が上位にあるのは費用や旅行日数等の面もあるものと思われます。 多くの高校で中国への修学旅行を見直しているようですが、もっと、台湾に目を向けてもらいたいと願っています。

東日本大震災の時に世界で最も多くの支援をしてくれたのは台湾でした。(国家)規模に比べて単に金額が多かったと言うことではなく、台湾の人々の心温まる日本人への絆を感じるからです。
私自身は台湾には行ったことはありませんが、先般、2~3のTV番組で日本統治時代の台湾振興策の数々、及び、日本統治時代の多くの建造物が修復され、大事に保存されており、しかも、現在も実際に使われている様子が紹介されていました。 台南市では、街の人々により、空中爆死した日本軍の飛行隊員を祀っている祠(飛虎将軍廟)が大事に守られており、日の丸も掲げられていました。 そして、なによりも、台湾の人々のために尽くし、今も台湾の人々に慕われている多くの物のことが放映され、食い入るように見ました。 
 ・八田與一 :総督府土木技師、台南地区の烏山頭ダムと16.000㎞におよぶ灌漑用水路
        の建設し台湾農業に尽力。
 ・羽鳥又男 :総督府時代の最後の台南市長で、台南市の史跡保存に尽力。
 ・森川清次郎:台南州(今の嘉義県)副瀬村の派出所勤務の巡査。貧しい村民のため
        に命を投げ出して減税を訴える。
 ・明石元二郎:第7代台湾総督。インフラ整備、教育改革など台湾の近代化に尽力。
 ・後藤新平  第3代民政長官。インフラ整備、医療の拡充に尽力。
 ・新渡戸稲造:台湾の製糖業を近代化に尽力。
 ・西郷菊次郎:東北部の治水工事に尽力。 

明石元二郎や後藤新平、新渡戸稲造、西郷菊次郎らは有名で名前は知っていましたが、台湾での業績は知りませんでした。八田與一、羽鳥又男、森川清次郎に至っては、TV番組を見るまでは名前さえも知りませんでした。 彼らの台湾での業績を知る日本人は極めて限られているのではないでしょうか。

韓国や中国では、日本統治時代はすべて罪の面でのみ捉えられ、日本統治時代の建造物もほとんど破壊されている中で、台湾の指導者、民衆が日本統治時代の功罪両面を公平に評価している姿に心を打たれます。
私は、脳卒中の後遺症で半身マヒとなり、海外旅行どころか国内旅行も満足に行っていませんが、今後体調が許せば、何とかして台湾を訪れたいと思っています。台湾は日本とは国交はありませんが、経済を含め様々な面で実に緊密な関係にあります。  我々は台湾における日本の統治時代の実態を知るように努めるべきですし、政府はもっと国民に台湾統治時代のことを知らせるべきと思います。
ちょうど、中国への修学旅行を見直す高校がでてきているようですが、是非台湾を選択し、高校生に台湾のことを勉強してほしいと願っています。
  

『全国の公・私立高校全体の海外修学旅行の行先は次のようです。(平成22年度全国修学旅行研究協会のデータ)』
<実施高校:737校、 参加生徒数:101,415人>
1、アジア:51.1%
   韓国(14.0%)、マレーシア(10.7%)、シンガポール(10.6%)、中国   
   (8.2%)、台湾.(6.0%)、その他(1.6%:インドネシア、インド、タイ、
   ベトナム、フィリピン、カンボジア、モンゴル)

2、北アメリカ:22.4%
   アメリカ本土(4.5%)、ハワイ(7.6%)、グアム(5.8%)、カナダ(3.5%)、
   サイパン(1.1%)

3、オセアニア:15.2%
   オーストラリア(12.8%)、ニュージーランド(2.2%)、 ラオ(0.2%)

4、ヨーロッパ:11.1%
   フランス(3.9%)、イギリス(2.6%)、イタリア(1.5%)、 ドイツ   
   (1.0%)、他(2.1%)、

5、中南米   :0.1%


(2012年9月22日  花熟里)


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