花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「服役中の政治家の政治活動は自由なのか?」

2011年09月26日 16時04分34秒 | ちょっと気になること
先週、ちょっと気になる新聞記事を目にしました。それは、受託収賄罪などで服役中の

“鈴木宗男”元衆議院議員が都内のホテルで政治資金パーティーを開いたこと、鳩山由紀

夫元総理、福島瑞穂社民党党首をはじめ多くの政治家が出席しており、小沢一郎代議士が

乾杯の挨拶をしたと報じられています。(9月22日 産経新聞)


鈴木宗男氏の裁判については、マスメディアで様々な意見があることが報じられており、

産経新聞の記事によれば、「本人は収監先からメッセージを寄せ 『 時が必ず真相を明

らかにすると確信している。命ある限り戦う 』と強調 」しているようです。 

我々一般国民には、鈴木宗男氏の裁判の真相などは知る由もありません。 裁判が不当で

冤罪であると批判することは“日本では自由”です。 裁判上は再審という手続きもある

と思いますが、しかし、鈴木宗男氏は判決を受け入れ、裁判は確定し収監されたのです。

政治家が法に触れる政治活動で実刑判決を受け服役しているときでも、服役中の政治活動

は自由に行ってもよいのでしょうか?   また、暴力団組長や大幹部が収監中に配下の

組員に“公然と様々な指示を行う”のも自由(許される)なのでしょうか。  


収監されていても従来同様の言動が許されるならば、全く罪を悔いていないことになりま

す。 収監すると言うことは、単に身柄を拘束する(自由を束縛する)だけが目的なので

しょうか。我々一般人の感覚からすると、「 死刑は別にして、刑務所は改悛させるため

の教育を行うところであり、本人は罪を悔いて身を律する」ものと思っています。 鈴木

宗男氏の政治資金パーティーを見る限りでは、このような考えは間違っている思わざるを

得ないようです。


さらに、鈴木宗男氏のパーティーに、与野党の現職の大物政治家、しかも政権与党の有力

政治家が出席していたことも驚きです。政治家、とりわけ政権与党の大物政治家は国会で

立法に大きな影響を与えることが可能です。民主的な手続きで行われ、本人も受け入れた

裁判の結果を無視し、否定するような政治資金パーティーに現職の政治家がすることに

は、疑問を持たざるをえません。 国会議員による司法への一種の介入なのではないので

しょうか。



『主催者は服役中 宗男パーティーに800人 小沢一郎氏もエール』
 産経新聞(2011年9月22日(木))

「受託収賄などの罪で実刑判決が確定して服役中の新党大地代表の鈴木宗男元衆院議
 員(63)が21日、都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。パーティーは
 収監後2度目。台風15号が直撃する中、本人不在にもかかわらず鳩山由紀夫元首相
 や福島瑞穂社民党党首ら約800人が出席した。 鈴木元議員は収監先からメッセ
 ージを寄せ「時が必ず真相を明らかにすると確信している。命ある限り戦う」と強調。 小沢一郎元民主党代表は乾杯のあいさつで「政治生活を通じて不撓(ふとう)不屈の
 精神で正義と真実を求めて敢然と戦う人物に2人会った。1人は田中角栄元首相、
 もう1人は鈴木元議員だ」と賛辞を呈した。」


(2011年9月26日 花熟里)
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