花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

政府も企業も震災復興対策は若い人材で行っていただきたい

2011年03月31日 17時25分40秒 | ちょっと気になること
東京電力管内の「計画停電」は予想以上に大きな影響を及ぼしているようです。

日常の生活は少々の不便はあっても節電したり、その他様々な工夫で何とかなります。 

通勤も鉄道が間引き運転をして、特別ダイヤで運行していますが、これも、今が通常と思

えば良いだけのことです。 現に通勤も混乱はなくなってきています。 日本国民は環境

の変化に対する順応がおどろくほど高いのではないでしょうか。



特に若い人の変化にビックリしています。 私は半身麻痺の身であり、電車の急な発進や

停止で転びそうになることが多々あるので、優先席」に行きますが、今回の大震災後にな

って、若い人が席を譲ってくれるようになりました。 それまでは、見て見ぬふりする若

者が多かったのですが。 それに比べて、多くの働き盛りの人は男女を問わず今でも変わ

りません。 皆さん激務で疲れているのかもしれませんが。

また、元気な中高年も変わりありません。 数人で優先席を占領し、妊婦の方、赤ちゃん

を抱いたお母さん、体の不自由な方などが目の前に来ても、「優先席は自分たち中高年の

指定席」とでも思っているのか、知らぬふり。 困ったものです。 日本の未来は感性の

優れた若者に期待するばかりです。



さて、計画停電の最大の問題は、商業や流通・工業など生活を支える分野だと思われま

す。

商店などは計画停電がある日は休業にしてしまうところが多いようで、街がさびしくなっ

てきています。工場などの操業も計画停電が予定されている場合、特に連続操業を行って

いる企業には計画停電の影響は大きくなります。また、震災で被害を受けた企業の復旧が

計画停電で目途が立たないところも多く出ているようです。


時々、サマータイムの導入とか、業種別輪番停電の導入なども報道されますが、シフト制

を採用していない工場などでは、電力需要平準化のために、昼間操業(8時頃―17時頃)

を止めて、夜間操業(22時頃―6時頃)を計画してはどうかと思います。 勿論、対外的

な部門は除外します。



以下、産経新聞(3月28日)からの抜粋。

『東京電力の電力供給能力が、震災直後は3100万Kw だったのが、3月28日時点では

3850万Kwに増加したとのこと。 休止中の火力発電の復旧、鉄鋼メーカーなど企業から

の電力購入、など様々な手を打っていることによる。 夏場には電力供給量が4650万Kw

まで増加する計画。 夏のピーク時には5500万Kwが必要になるものと見込まれ、850万

Kwが不足するので、強力な計画停電が実施される可能性がある。

  ・被災火力の復旧―――――760万Kw(鹿島火力、常陸那珂火力 他)

  ・定時点検から再開――――370万Kw(品川火力、横浜火力 他)

  ・休睡火力の再開―――――90万Kw(横須賀火力3,4号 他)

  ・ガスタービンなど――――40万Kw

  ・応援電力――――――――163万Kw+α(中部電力など西日本各電力、北海道)

  ・卸発電事業などからの応援――?(住友金属鹿島製鉄所、東京ガス扇島パワー、
                  他)』


節電などで耐乏生活を余儀なくなされていると、消費意欲も減退してきます。これから、

震災復興を急がなければならない時期に入ってきていますが、物流、生産、消費の面で計

画停電が大きなネックになるように思われます。


「タイ発電公社、東電に発電機2基を丸ごと貸与へ」(読売新聞 3月30日)と言う記事

がありました。タイでピーク時対応のガスタービン発電所(12万2000Kw 2基)を日本

に貸与するというものです。 親日国タイの心遣いに厚く感謝したいと思います。 諸外

国に製造中のガスタービン発電プラントなどがあれば、出荷先を日本に振り向けてもらう

ことが可能か否かを外交ルートで照会できないものでしょうか? 特に、福島第一原発

(1,2号機)のメーカーのGE社は可能性はないのでしょうか?



いずれにしても、全く「新しい日本を創る」という位置づけのもとに、政府には早期に復

興計画を作成していただきたいと思いますが、現内閣は退陣、与野党から選び抜かれた若

いメンバーが中心になって、復興を推進していただきたいと思います。 第2次大戦後、

焼け野原となった日本を復興させたのは、政治家も、企業人もみな若い人々でした。 今

回も終戦時にならって、過去のシガラミに囚われない若い人材に復興を担っていただきた

く思います。 その意味でも、平成の「主君押し込め」を実施すべきと思います。



「タイ発電公社、東電に発電機2基を丸ごと貸与へ」

(2011年3月30日17時31分 読売新聞)

「タイ発電公社(EGAT)は、東日本巨大地震の影響で電力の供給能力が低下している東京電力に、発電機2基を周辺の設備も含めて丸ごと無償で貸し出すことを決めた。
8月をめどに東京周辺で計約24万世帯分の電力供給を始める見通し。力の供給能力が低下している東京電力に、発電機2基を周辺の設備も含めて丸ごと貸し出されるのは、タイ東部の発電所にあるガスタービン発電機で、電力の供給不足時にのみ稼働する予備設備だ。発電能力は、1基あたり12万2000キロ・ワット。貸出期間は3~5年で、東京電力などが、発電機の輸送、設置、運転を行う。設置場所は、検討中としている。
東京電力は、地震の影響で、多くの原子力発電所などが運転停止に追い込まれ、夏場の電力不足に対する懸念が高まっている。今回は、東京電力からの支援要請に、EGATが応じたという。」



(2011年3月31日 ☆きらきら星☆)
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