介護ジグザグ進行形

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キセルのばあちゃん

2012-01-26 | 日々坦々


滝田ゆう


キセル

母の親戚で、「千代」という名のお婆さんがいた。
このお婆さん、いつも、キセルで刻みタバコを吸っていた。
その姿の粋なこと。上の絵のお婆ちゃんとはちと違う。
子供の目から見ても、粋でありました。

私達親戚の子供達は、お千代さんのことを
「めのばあちゃん」と呼んでいた。
子供を叱る時に、まず、「メッ!」が先にくるからだ。
で、「メッの婆ちゃん」が
「めのばあちゃん」に進化した。

めのばあちゃんは、お坊さんが嫌いで、(←間違いない)
月参りのお坊さんがくると、
「あたしゃ遠慮する」と、さっさと席を外した。
逃げる姿にしか見えなかった。

めのばあちゃんは、なぜか私が気に入ってて
退屈すると私を呼んだ。何かをさせる為だ。
めのばあちゃんからお声がかかれば
私はイソイソと傍に行く。

箒を持たされ(三味線代わり)、三橋美智也の、
「トンビがクルリと輪を描いた ホ~イのホイ
を繰り返し歌わされた。
めのばあちゃん、手拍子で大爆笑。

「滝田ゆう」の絵が好きで、たまたま上の絵を見つけて
めのばあちゃんを思い出したのでござりまする。

この絵を見たら、めのばあちゃん、大爆笑しましょうぞ。
「あたしとは、器量が違うばな!」なんてね。

そうそう、子供目線で、めのばあちゃんのことを、
「天向き鼻子さ~ん」と呼んでも、
カッカッカッと笑い飛ばしてたっけ。
めのばあちゃんは
決して器量が良かった訳ではありませぬ。

おしまい



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