花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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ヒメヤブラン コウの花図鑑

2021-07-15 | コウの花図鑑

7月に見つけた野草の花(大分県)

 

ヒメヤブラン(姫藪蘭) Liriope minor (Maxim.) Makino

クサスギカズラ科 ヤブラン属
花期  7~9月
生育地  日当りのよい草地、樹林下 海岸林
分布  日本全土
RDB指定 環境省カテゴリ:なし  大分県:絶滅危惧Ⅱ類

先日、大分県のとある海岸付近で、かわいらしいヒメヤブランを見つけた
念のため大分県のレッドリストを確認したところ、絶滅危惧Ⅱ類となっていて少し驚いた
大分県ではあまり見ることのできない植物という事なので、早速図鑑をアップロードする事にした

海岸の疎林に多くのヒメヤブランが花を咲かせていたが、その花茎は、私の人差し指の第二関節にも満たない

とてもかわいらしくて、夢中でカメラのシャッターを切った

それほど珍しい植物ではないが、私はこのかわいらしい花に出会うことが滅多にないので、この日はとても上機嫌であったのだ

ヒメヤブランは、単子葉、離弁花類の多年草
草丈は10~20cmとなっているが、花茎の高さはそれより小さく、私が見たものは4~5cm程度
葉は線形で細長く、地下のランナーを伸ばして増殖する
花被片は通常6枚で花径は1cm程、花柄は3mm程で、花は上向きに平開する

エングラーのユリ科から、APGではクサスギカズラ科となったが、どうも馴染めない
ヤブランの仲間には、ヤブラン、コヤブラン、ヒメヤブランがあるが、石垣島にはコヤブランモドキという固有種が自生するようだ
いつの日か、白花にも出会ってみたいものだ