しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第57回「サロメ」

2006-02-22 20:13:51 | バイレ
といってもこの春来日予定の
アイーダ・ゴメスの、
ではありません。
そのずっと前に
サロメをフラメンコでやった人がいたんですね。
その名はカルメン・コルテス。

カルメン・コルテスはマリオ・マジャの相手役として活躍した人で
自らの舞踊団でも作品を次々に発表。
私が一番好きなのは文芸大作「イエルマ」だけど
(このロルカ原作はほかにもオヨスが2度作品にしたほか、
マドリーのタティだったかもとりあげてましたが
私的にはヌリア・エスペル演出のカルメン版が絶対一番!)
これと前後してつくられたのがこの「サロメ」です。
音楽はもちろん、夫君であるヘラルド・ヌニェス。
いわゆる自主制作盤だったのでもってない人も多いかな。

共演は歌にカルミナ、パーカッションは今は亡きホセ・アントニオ・ガリシア。
で聴いているとけっこーあれ、ってヘラルドのアルバムにでてくるフレーズが満載で
びっくり。
そーか、昔から弾いてたのか~と思ったわけでした。

私的にヘラルド再発見!となったのはカルメン・リナーレスの「ウン・ラミート・デ・ロクーラ」
なんだけど、そのあとで彼が関わったアルバムとかきいてくると
いっぱい同じのがでてきて、なんでそのときにわかんなかったんだろー
と思ったりしてるのでした。
きこえてなかったのか、彼があのアルバムでひとかわむけたのか。

演じる方も聞き手も日々変わるからね、こーゆーこともあるのかな。