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映画『人生はビギナーズ』を観て~アカデミー賞受賞作品

2012-02-25 19:21:53 | アメリカ映画 2012

12-18.人生はビギナーズ
■原題:Beginners
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:105分
■観賞日:2月25日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)



□監督・脚本:マイク・ミルズ
◆ユアン・マグレガー(オリヴァー)
◆クリストファー・プラマー(ハル)
◆メラニー・ロラン(アナ)
◆ゴラン・ヴィシュニック(アンディ)
◆コスモ(アーサー)=犬
【この映画について】
同性愛をカミングアウトした父親と初めて恋をした38歳の息子の姿を通して、人はいつでも新たなスタートが切れることを感動的にうたい上げる人生賛歌。『サムサッカー』のマイク・ミルズ監督が、自身と父との体験を基に脚本を書き上げ映画化。
『スター・ウォーズ』シリーズや『ムーラン・ルージュ』のユアン・マグレガーと『終着駅 トルストイ最後の旅』のクリストファー・プラマーが父を演じ見事にアカデミー賞助演男優賞を受賞、『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロランが共演する。殻を破ることで幸せをつかむ登場人物たちを生き生きと好演し、観る者の共感を呼ぶ。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】
38歳独身のアートディレクター、オリヴァーは、ある日突然、父・ハルから「私はゲイだ」とカミングアウトされる。それは44年連れ添った母がこの世を去り、癌を宣告された父にとって、これからは本当の意味で人生を楽しみたいという告白であった。
元々は厳格で古いタイプの人間だったハルだが、パーティやエクササイズに精を出し、若い恋人まで作って新たな人生を謳歌。一方、オリヴァーの友達は仕事と犬。元々の臆病な性格故か、父のカミングアウトに戸惑いを隠せない。

そんな様々な過去に戸惑うオリヴァーとは裏腹に、父の生き方はとても潔かった。身体は癌に冒され、確実に最期の日は近づいていたが、決して心は衰えることなく、今までのどんな時よりも前を向いて生きようとしていた。
そんな父と語り合った母のこと、恋人のこと、人生のこと……。オリヴァーはこの語らいの中で、父もまた親や母との距離において多くの葛藤を抱えながら生きていたことを知り、改めて自分自身の生き方を見つめ直していく。だがそんな時に訪れた、父との永遠の別れ。

再び自分の殻に閉じこもってしまったオリヴァーを心配した仲間は、あるホームパーティにオリヴァーを無理やりに連れ出し、彼はそこで風変わりな女性・アナと出会う。人と距離を置きながら生きてきたアナは、父を亡くしたオリヴァーの喪失感を優しく癒し、オリヴァーはアナの優しさに心を委ねていく。
幸せな日々が続いていたが、アナがオリヴァーの家で暮らし始めた頃から、何かが今まで通りにいかなくなり、またしてもオリヴァーは一人になることを選んでしまう。

今の日本社会において独身者が増えている(晩婚化)ことが社会問題にまでなっているが、この映画でも描かれているのは癌を宣告された父が未婚の息子を心配するお話だから、晩婚化は日本だけの問題でもないのかな?
ストーリー的には父の回想部分と息子オリヴァーの現実とが重なりあうのだが、アナとオリヴァーの関係も何だか微妙。アナ役のメラニー・ロランのフランス語なまりの英語のセリフから来る不思議感と、同居しているのにどこか一歩引いたような目つきのオリヴァーとの関係は一度は破綻する。だが彼女を失い再び愛犬との生活に逆戻りしたオリヴァー、この時、父の生前の心配が頭をよぎったのかもしれない。彼はロランに会いにNYまで行くという彼にしては大胆な行動に出た。

監督の体験談を元に脚本化された映画らしいが、仮に自分の父がゲイだったと人生の晩年に告白(そういう趣向を全く知らずに)されたらどこの息子だって動揺する。父は母が亡くなるまで黙っていたのだろうが、癌で余命宣告を受けたことで吹っ切れて、自分のペースで人生に幕を閉じたかったのだと思う。ハル役を演じたクリストファー・プラマーがアカデミー賞助演男優賞を受賞したのは快挙だし、ユアン・マグレガーもどこか頼り無さそうな役だったがしっかりと受け止めて演じていた。

最後に、愛犬アーサーが退屈な場面で要所を締める見事な演技を披露していたのも見逃せません。


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2 コメント

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Unknown (リバー)
2012-05-05 20:47:20
TB ありがとうございます。

決して派手さはないですが
個性がある素敵な作品でした>
Unknown (kintyre)
2012-05-06 10:56:49
>リバーさん、こんにちは

いつも、どうもです。
この配役中々良かったですね。監督の体験を
脚本化したそうですが、C・プラマーの力を
抜いた演技は流石でした。

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