中日、佐藤球団代表はナゴヤドーム内で記者会見し、今季で3年契約が切れる落合博満監督が今季限りで退任し、OBの高木守道氏が12月1日から新監督を務めると発表した。契約年数は未定。
「野球殿堂入りをされた今年が節目の年ではないかと。1度新しい風を取り入れたいという方針。チームには強い戦いをする基盤ができているので、この時期の決定、公表が悪影響を及ぼす心配はしてない。かえって、節目の年を飾るにふさわしい、監督を胴上げしようということで全力を尽くしてくれると思っている」と同代表は話した。
既に、一部で落合監督の退団があるのではと囁かれていたが、ハムの梨田監督に続いてシーズン2位の監督が首位争いの最中に退団が発表される異例のケースだ。中日の場合は落合との間で1か月前の9月末までに進退を明確にするとの項目があっての事との報道があるが、だったら、首位攻防4連戦が終わってから発表すれば良いのにと思う。
中日は落合を監督に迎えてからAクラスの常連になったが球団悲願の日本シリーズ連覇には届かないどころか、昨年はパ3位の千葉ロッテに屈してしまった。
現在の中日は東京ヤクルトとの4連戦に全てを賭けているのだろうが、その割には観客動員が伸び悩みファンと球団が一体になって首位進出を目指しているとは思えない。落合は「勝つことが最大のファンサービス」と日頃から公言しているが、一方でチーム情報は「機密」とのことで選手のコンディション関係や自らの発言はツレナイものばかりで、果たしてこれで良いのだろうか?2008年WBC大会へは親会社の方針もあるだろうけど選手派遣を12球団で唯一拒否するなど、現役時代からの「へそ曲がり」は監督になっても同じだ。
球団発表では「新しい風」を入れたいと言いながらも、後任は70歳の高木元監督の現場復帰でそれが「新しい風」なのか?以前から指摘されていた「ポスト落合」候補不足がそのまま現実化してしまい、球団ファン共に期待する立浪氏への繋ぎとしての高木氏起用との憶測もある。
高木氏は監督時代に若手選手の育成には?マークが付けられており、現在の主力選手も高齢化しており引き続きAクラスを維持するのに若手登用は欠かせないが果たして高木新監督で可能なのか?また、現在のコーチも落合が声をかけて連れてきたコーチで生え抜きのOBコーチは僅かで森ヘッド、辻総合コーチは西武OBで古巣から声がかかりそうだ。
白井文吾オーナーのコメント
「落合監督は、ドラゴンズの歴史に一時代を築きました。連続8年という任期は、ドラゴンズの歴代監督で最も長く、その間の成績も抜群です。今年は3年契約の最終年で、野球殿堂入りも果たし、節目と判断しました。残るシーズン、リーグ優勝と日本一を花道にできれば、理想的だと考えています。
高木さんは、落合監督より年長で、野球でも先輩であるからこそ、監督就任をお願いしました。年齢的なことは少し考えましたが、野球への情熱はいささかも衰えていませんし、体力的にも問題ありません。前回とはまた違った指揮官となることを楽しみにしています」
山本昌の件は知りませんが、仮に彼が希望していても彼の実力からして日本代表入りは難しい(有り得ない)でしょうし、親会社が反対しているのだから球団が彼を推薦するとは思えません。
落合監督はマスコミに対してオープンな姿勢で接しないし、試合後のコメントも一言二言程度に終始しているようなので、これでは落合監督が人間的に魅力が有ったとしても、それが多くに人に伝わるのは難しいでしょうね。
現に山本昌さんは出場を熱望してました。原監督にも与田にも「出場したい」とハッキリ伝えていた。選ばれなかったけど…。
マスコミはいつも落合監督のプラスになることを報道しない。
だからアンチ落合が増える。
皆、落合監督の本当の人間的な魅力を知らない。