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映画『ツナグ』を観て

2012-10-21 22:11:17 | 映画・邦画

12-82.ツナグ
■配給:東宝
■製作年・国:2012年、日本
■上映時間:129分
■観賞日:10月20日、TOHOシネマズ渋谷
■料金:0円

 

□監督・脚本:平川雄一朗
◆松坂桃李(渋谷歩美)
◆樹木希林(渋谷アイ子)
◆遠藤憲一(畠田靖彦)
◆八千草薫(畠田ツル)
◆橋本愛(嵐美砂)
◆大野いと(御園奈津)
◆佐藤隆太(土谷功一)
◆桐谷美玲(日向キラリ)
◆仲代達矢(秋山定之)
◆本上まなみ(渋谷香澄)
◆別所哲也(渋谷亮介)
◆浅田美代子(御園奈々美)
【この映画について】
吉川英治文学新人賞に輝いた女流作家・辻村深月の同名小説を、若手注目株の松坂桃李主演で映画化したファンタジーテイストのヒューマンドラマ。死んだ人に1度だけ会わせてくれるという“ツナグ”の見習いの青年の目を通し、死者と生者の特別な絆を描き出す。監督は『ROOKIES 卒業』の平川雄一朗。(この項、MovieWalkerより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい―。半信半疑で依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の男子高校生・歩美だった。
彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を祖母のアイ子から引き継ぐ途中の見習いである。横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツルに会うことを希望する中年男性・畠田。喧嘩をしたまま自転車事故で死んでしまった親友・御園に聞きたいことがある女子高生・嵐。プロポーズ直後に突然失踪した恋人・キラリの安否を確かめたいサラリーマン・土谷。

歩美のもとには次々と依頼が舞い込んでくるが、歩美はその過程で様々な疑問を抱く。死者との再会を望むことは、生者の傲慢なのではないか。果たして会いたかった死者に会うことで、生きている人たちは救われるのか。やがてその疑問は、自身の両親の不可解な死の真相へも向けられていく……。

死者との再会を「ツナグ」使者である歩美の祖母アイ子と、見習い中の歩美。歩美のクラスメイトだった御園と嵐、畠田と母ツル、土谷と生死不明の日向に関するストーリーと、今は亡き歩美の両親プラス祖母アイ子との関係。単なるオムニバス・ストーリーではなく、最初は「ツナグ」を継承する歩美と3組の話中心も、途中からは歩美の両親が何故亡くなったのかの真相へと最後は迫る構成。
3組の話の中でも私が一番グッと来たのが、生死不明の恋人を探す土谷のケース。このケースはアイ子が病院に行った時に偶然知り合った土谷の内面を瞬時に見抜いたのがきっかけ。
土谷は地方から上京してきたキラリと恋人関係になり、その彼女が一時帰省すると言って居なくなってから何故か急に連絡が途切れて7年が経過。いつまでも彼女のことが忘れられず、だが、「ツナグ」はあくまでも死者との再会を仲介する役目だから、仮にそうなると彼女は死んでいたことになる。
そして、その「再会」が実現してしまう。それでも土谷は頑なに「再会」を躊躇う。「再会は1度だけ」というルールがあるため、この機会を失えばキラリも2度と会えない。土砂降りの雨の中を歩美は必死に土谷の行方を追い、渋る土谷とキラリの再会を何とか取り持った。
その時、キラリの口から亡くなった経緯が始めて知らされた、彼女は土谷との結婚を報告する為に帰省の途中でフェリー事故に遭遇し亡くなったというのだった。再会の時間は夜が明けるまでで、抱き合う二人だったが夜は明けてしまった。

御園と嵐の話は、嵐の御園への過剰なライバル心が彼女を不慮の事故へと駆り立ててしまう。嵐はそのことを告白できずに夜は明けてしまい、結局、歩美から「伝言」を授かったのだが、果たして彼女は嵐の「企み」を知っていたのかは微妙な「伝言」だった。
畠田と母の話は、畠田が母の病を告知せずに亡くなったことへの後悔からだった。母は息子の心の中を読んでいたことが分かった。

そして最後は、歩美の両親の死の真相がアイ子から語られた。歩美の父もツナグだった、だが母は父のこのことで周囲から不倫していると告げられ、それを苦にして心中したと知らされていたが、真相はツナグの道具である「銅鏡」の存在だった。それを「ツナグ以外の人に見せたら行けない」という掟が破られたからだった。

そして、ツナグはアイ子から歩美へと継承された。

ツナグを継承する際の過去の話も含めて、どの話も実に人間臭い話なのだが、ツナグが既に都市伝説となっていて学校でも噂されているところからスタートするのだが、その前段が描かれず、その部分は歩美の両親の話で埋められている。学校の同級生、息子と母、恋人とどのパートも純粋に絆が自分の想いと異なり急に断ち切られたことでツナグが登場する。
死者と会いたいと言う生存者の願いを叶える使者であるツナグだが、死者の生存者への思いは複雑だろう。この再会は1度だけ、しかも、指定された場所(何故かいつも同じホテルの1室)で夜中から明け方までと決まっている。一度会ったら今度こそ2度と会えない。夜が明けて、空が白みはじめ、死者の姿がす~っと消えて行く場面。このシーンが一番せつなかった。

こういうストーリーだから、俳優達の演技も感情移入が難しかったと思う。生きていた時の生き生きとした表情と、死者と会う時の複雑な表情。どの俳優も上手かった。桐谷美玲は美人だったね~、うっとりしました。


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